バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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表紙すら穢す、内なる澱み

この寒さ、コジオスコに登った彼奴等も感じていたのだろうか

日本の服装のまま行ってたからオーストラリアに着いた時点では、恐らく全員半袖だ

行こうとしたキッカケも、雪山登って涼もうと言う誰かの発言が発端だからなぁ

 

ちなみに俺は登ってないしついて行ってない、登山メインはあんまり食指が動かないし他の用事とも被ってて断った

他の冬以外の所の色々変化ありそうな、山登るならまだしも雪山はね………代わり映えがしなさそうで苦行にしか見えない

 

そんなことを回想するぐらい、代わり映えの無いくっそ寒い場所を進んでいっています

 

「グレゴールの時は、煙戦争だっけか?寒くて大きな出来事………うーん思い浮かばないな」

 

俺は、周りに合わせるように歩きつつ黄金の枝は大きな出来事に纏わるんだろうと敢えて誤るこの寒さは都市における何かを模しているのかと疑問を投じる

本当はロージャの心象の一部であることは知っているのだが、全てを詳細に語るより誤ったほうがいい部分は多い

 

「ガリバー、黄金の枝の現象は都市にまつわるのではなく対象の心象を移すものです」

「確かに誰もが知るような事件に、関わってる訳でも無いもんなぁ」

 

その発言に、ファウストは煙戦争など大きな出来事が必ず出るわけではなく黄金の枝の共鳴者の心象次第なのでと言うがその言葉に"ガリバーは既に知ってるはずだ"という含みを感じた

 

ファウストの立場から見たら俺と囚人達の基礎知識の差は、そんなにないと思うよ

 

ははっと軽く笑い、ここに事情があることは前提として皆が皆多くに知って広まってる事に関わってる事はないだろうと話して切り上げる

 

「綺麗なもんだな………」

 

いつも大体凄惨な風景だったから、知っていたとしても綺麗と心から口に出来たことに微かでそして確かな喜びを覚える

進んだ先の目の前に広がるのは、すべてが凍てつく氷で出来た透き通った壮観な城

金額と泊まる際の不便さ等考えて泊まりはしなかったが、フィンランドのルミリンナを規模感の違いなどの差を含めても直接見た時に近い感覚だった

 

ロージャとソーニャが、話している間の全てを時間をその感覚を深く深く噛み締めるように目の前に広がる景色に費やす

 

「無事君が望むものを見つけられますように」

 

その先を指すソーニャの声に、この景色の終わりを覚えもう少しだけでもこの目に入れておきたかったと名残惜しみ目を閉じて氷の城の内部へ足を進めた

 

まぁソーニャに中に黄金の枝があるって言われて、氷の城の内部に入った瞬間

 

「早く逃げるぞぉぉぉ!!!」

「何かある時のお前の逃げ足の速さ、何なんだよ本当!!!」

 

崩れるんですがね、それを知った上で内部に入ったんだから逃げ足は速い方じゃなくてむしろ遅い方だよヒースクリフ多分きっと

そのままの形を保っていたら、内部構造とかも見てみたかったけど………

 

贅沢な話か、城なんて崩れて跡も形も無いし

 

後ろでなんか言ってるが、慌ててるだけで俺が参加しようがデカブツが立ち去るわけでもないし何にもならん

取り敢えず、雑魚散らして逃げ道をとっとと開くかと考え管理人に叫ぶ

 

「俺に資源を寄越せっ!」

〈エッとどっちの?〉

「この状況で、一体丁寧に相手すると思ってるのか?纏めてだ纏めてっ」

 

あたふたと弄る様子に、恐らく俺の初期egoは攻撃後の様子から単体だと踏んでこの状況で単体ぶつけられたら困ると少し苛つき広域の方だ!広域っ!と急かした

R社のウサギチーム人格を被せた上で、桃色の欲望が直ぐ様資源とともに注がれた

 

「縛られてるのは、どちらだ?」

 

精神は安定している、視界に揺らぎなし

俺は軽い足取りで、なるべく早く多くの敵を巻き込むように合間を縫うように駆け進むそして一つの場に留まる戦闘ではなく逃げる為に邪魔にならなければ良い

 

腕で引っ張る代わりに、そのまま駆け進み俺自身が引っ掛かって止まるその瞬間に長く伸び切った桃色のリボンを切り取るすると切った先から絡まった相手をさらに囲うように纏まりつく

それを視界の端にだけ入れて、己の足自体を止めることがないようにする

 

「管理人、これ以上俺も言う余裕は正直ない!」

 

後ろの道が一筋は、確実に開くように雑魚を切っては飛ばしていく

描写とゲームの詳細は異なるのははっきりわかるが、広域egoが有用なのは確実

ウーティスの黒い枝を確保していた以上グレゴールのまやかしも確保しているだろう後は、初期egoとしてファウストの表象放出機ホンルの虚幻境があるが

 

俺の広域ego使用を急かすぐらいで、アドバイスは今出来る限りだ

管理人が、ある程度どんな手が出来るかは分かってもどんな手を持ってそして知り得てるのかは此方には計りようがない

 

全員で駆け進み、何とか入っていた入り口を見つけたのかイシュメールが、声を上げるだけれどもこれ以上は俺達ではどうしょうもないそれを分かっている

 

「ここは僕に任せて」

 

ソーニャを中心にして、既に先の筋書きが出来ている

暫くダンテとシンクレアと話した後ソーニャの意に集まった人が号令に応じ揃う

真っ先に去ったロージャとは、対照的にどんな人達がこれから情報が欲しい部分もあり囚人やダンテの中で比べれば彼らに背を向けるのは最後になった

 

「別人かと思ったけど、あの城を見ていた様子と判断の早さやっぱり………君はちゃんとガリバーみたいだ」

 

そのソーニャの声は、囚人にもダンテにもガリバー本人にも聞こえることは無いのだろう

 

バスに帰る前に、ダンテ頼みちょっとだけ寄り道をしたコレで元々持っていた手持ちの眼は全て使い果たした

大分ぎっちり買い込んだから、それなりには持つだろうと判断はしてる囚人の中には手持ちの眼がない状態で乗車している人も居るだろうし

そういう面では、比較的恵まれている自覚はしている

 

「床等の汚れ落とし、詰め替えのシャンプーとリンス、髪留めゴムと櫛、シミ抜き、布巾、雑巾、ブランケット、裁縫糸各色と布切れ、カッターナイフ数本、細い瓶多数、クッキングシート、歯ブラシと歯磨き粉、お茶と紅茶とウーロン茶の各種パック、果実の缶詰、ハムのパック、固形コンソメ、クラッカー、野菜諸々………買いすぎというかそんな量をよくあんな時間購入終わっていや、内容的にあのスープ自作???」

「ファウスト曰く提供される食事量は一定だから、それはそうだな、イシュメール

………一応店の中走り回ったりとかのはしたない真似はしてないから安心してくれ」

 

俺が感じた不快や不満を、ある程度まとめれば傾向は見えたそれで元々買うものは決まっていたし不快を解消する為にコレからやるべきでやりたい事も分かっていた

悩み選ぶ時間は必要なかった、それがある場所さえ分かれば後はいい状態にしているから一章分時間もあったしね

 

バスに戻ったら、この荷物をそれぞれに置いてから真っ先にシャワーを浴びよう切り替えは必要だ

この後いい肉食いにいくとかで、ロージャがレストランを選ぶが肉以外あるかな?ちょっと肉の舌の気分じゃないんだよな今は………肉でも別に美味しいならいいんだけどね

 

コツコツとたんたんと時間が過ぎていく頃

 

裏路地の何処かに、N社の理事ヘルマンとユロージヴィソーニャが密談を交わしていた

内容はきっとガリバーという名前を都市で名乗る前、現実と思って過ごした場所で知った通りに一言一句違わず進んでいく

 

黄金の枝の行方の話をして終わるはずだったんだけど、本来なら出るはずのない話題がヘルマンの口から出てきたんだ

 

「そう言えばソーニャ、うちの部下の一人がちゃんと確認する前彼の首を斬ってしまったんだ彼はちゃんと彼だったかい?」

「えぇ表面上の態度や、雰囲気は別人のように変わってましたけど氷の城を綺麗と評し魅入ってましたね」

 

ヘルマンは、ロージャとは違い彼としか言い表さなかったけれどもソーニャには当然のごとく分かったようで今回印象に残っていて彼を彼たらしめる言動を口にした

 

「僕は、会ったのは今回含め2度目ですが………根本は変わってなさそうです」

「………警戒すべきなのは変わらないな」

「えぇ、同意しますよヘルマン」

 

ヘルマンとソーニャが、彼に対して警戒しているのはきっと単純な強さや頭脳では無く思想や意志に近いのだろうね

ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)新章開幕のため登場済み人格入れ替え

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