バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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そこに信念はあるのか

肉の羽を得た割には、空も飛べず地に這う足だけ無駄に増やした肉のドレスを纏ったクローマーは俺の方に身体を向けた

口を開けばシンクレアシンクレア異端異端とそれだけしか言うことがないのか?と言う割には、人の事は気にするらしい確かに介錯で笑える程度の他者認知はある事は分かっていたからそれもそうか

 

「あはは………図星だった?」

 

俺は、人格が被せられた中でも静かにそこまで反応する事も無いだろうにと場所に似合わず談笑のような穏やかな笑いをみせながらカンテラを今度は長く紐を調整する

何とか殴れる程度には、使えるようにはなったいやなってしまったと自負する程度には扱っていたが武器として渡すのは正気ではないと思う

 

「ぁぁあ"あ"」

 

いやちゃんと返答はしようよ人間だろ?

そう思いつつ、何故か他の囚人達には目もくれず向かって掴めないくせに振り下ろしてくる羽根を見た

 

デカブツの処理方法のおさらいかと、多数の手を一瞬で頭の中に並べる本来ならばそうせずとも身体が自然に動くのが理想だが

贅沢は言えない、そもそも俺一般人なんですがねぇ!?………大分このリウ協会の人格にも慣れてきて、思考が被せる前と後でシームレスになってきた気はする

 

「慣れない物は大変だね、密着させて使うなら動作確認はしないと

義体の説明書は、読まないタイプだったりする」

 

客観的に見ているこっちの方が、動作は理解できそうだと感じつつ何とか避けた後羽の関節部分に絡ませ俺は空を振り回されるように舞う

危険度は段違い、だが妙にアトラクションのようにも感じている

富士山がよく見える遊園地で、絶叫アトラクション閉園まで連続巡りにそんなに得意でも苦手でもないが突き合わされた事がふっと頭によぎって妙に頭が冷めた

 

「殺す」

 

底冷えするような声が端的に聞こえる、やっと返答になってない返答をクローマーは返したようだ

俺に気を取られてる内に、周り任せだが何とか追い詰めて欲しい所であるが………なんというかここいうのは蚊のような気分だ

殺虫剤を撒けばある程度は殺せるのに居て、やられて死ぬわけでもないのに(血を媒介にする感染症とかは除く)、不快で、その原因が音と共に眼の前現れては消えて血眼になる感じ

 

無駄に何回も繰り返して、手のひらが赤くなって痛くなる

やっとの思いで叩き潰した時に血が混じっていたら、最悪の一言だ何処かがもう刺されているんだから

 

攻撃があいも変わらずに1点に集中する

流石に捌ききれず、片腕が潰れた

 

まだ生きるのには問題はない、足は動くそれぐらいの負傷は此処に来てから否が応でも受けている

だが出血はする、そりゃそうだゲームのデバフとかの問題ではない負傷をすれば血が出る当然の事片腕が潰れれば潰された果物のように血が垂れてくる、そのまま経てば失血死はするだろう事は明白

 

「ガリバー、大丈夫か?」

〈後ろへ、退避しないとっ!〉

「庇わなくていい、何にもしなくていい、俺は俺が出来ることはやる」

 

流石に、それは周りも分かるらしいグレゴールと管理人が真っ先に声をかけてくるソレを目にも入れずクローマーの方を向き続けながら

HPミリで、死んでいくだけの使い道がないキャラを後ろに下げるなんて運用下手だぞと管理人に思いつつ

 

グレゴールについても、庇わずそのまま向かっていけとだけ告げて無事な2つの足で前へ前へ走り出す

死にかけの虫が、再度這いずってきたような感覚なのだろうかクローマーの顔が一瞬引き攣ったようにみえた

 

大したもんでもないだろうに可笑しい事だ

 

痛みはある、寧ろ痛みしかないがそれを別の何かで塗りつぶす

きっと防衛本能なのだろうが、俺が本来居るべき場所と同じ痛みのはずだが何となく白々しさを感じるのだ

コントローラーを握り、何かが減った時に俺自身に何も無いのに痛いっと言ったりする恐らくそれと同じ

肉の羽根の、殴打に再度カンテラの紐を絡ませる

 

どうせ死ぬしやる事は同じ

 

あの女王様を相手にした時の再現だ

 

「鏡でも見て解いてろよ、誰も取ってくれない手でも使い道は作ってやったぞ?」

 

違うのはそのまま、もう片方の羽根に絡ませて自らは手を離す事だ

そのまま地面に落ちる、だがそれでは終わらなかった

 

自身の首が締まるだろうに、両手で潰さ

 

目を覚ましたら、メフィストフェレスの中だ

酸で溶かされる前に蘇生もされずあのまま死んだらしい

きっとデミアンがなんか良い感じに終わらせたんだろう、にしても………

 

俺は、ずっと持たされている照明器具を見る

 

強酸に一応コレ晒されていたんだが………ボロボロにもなっていないななっていたら替えられたのに他の囚人の武器にも影響は出てないからある意味メタとしての当然か

 

はぁ………と一つため息をつけば、管理人が微妙な顔で此方を見てくる

 

「どしたんだ管理人」

〈ガリバー………いや、何でもない〉

 

首を傾げながら、表情こそ読めないが何か隠しているような風な雰囲気はあった

デミアンという奴が突然クローマーぶっ飛ばしたんだからまぁうん………そうなるよねソレを俺に話そうとしてるのか分からないが

 

「気が向いた時に、言えばいい 居るときには聞く」

 

俺はそう言って、黄金の枝2本目入手として生きて帰れてるんだからそれはそれで一旦喜ばないか?と笑いつつヴェルギリウスから焼き鳥の串を受け取る時に

 

「部屋に戻らず残れ」

 

そう赤い目を光らせ呼び出しを受けた

管理人と囚人のあぁアレかと視線を感じた

まぁ………ファウストがさっさと報告したし、2本ヴェルギリウスに渡したとして回復アンプルの過少申告は問題になるか

 

そのまま持たされた、焼き鳥の串を抜いてパンに挟んで食べましたマヨネーズ塗れってレタスとかキャベツとか挟めば良かったなと少し後悔したとだけ

 

此処から先は無茶はしないよ、というかする意味もないし強いて言えば後俺がどうこうできるのは原液ダイブするサムジョぐらいじゃないかな?

無駄死にするだけの、悪人をわざわざ手に取るほど優しいわけでもないし他の人達は死が情報入手やら敵側戦力やらそもそも距離的に無理とか前提になってるから

 

俺が動きようもないし

 

「よっよく食べられるであるな」

 

ヴェルギリウスの恐ろしさを身を持って知った、ドンキホーテで萎れたような声で話しかける

 

「………関係あるソレ?」

 

まだ部屋に戻るまでには、時間があるしそれまでには消化出来てるだろうから特に問題無いだろうとしか思わなかった

それに今言い訳や抵抗しても、内容は変わらないだろうしそれなら何故恐れる必要があるのだろう

 

それに、食べられる内に食べないといつ無くなるか分からないから俺にとってそっちのほうが怖い

流石に契約する前の暗く湿った数十日間だろう経験は、俺の身に沁みている

 

エピは管理人に渡したアンプルを使っているか、ソードと同じ様に生命保険が適応されているだろうから目的は達成したし、その先が痛覚を伴う説教程度ならば罪に対する罰としてまだ軽い方だろうと俺自身に納得して思えたから

 

それで良かった

第三期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

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  • 南部ディエーチ協会
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