バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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恵方巻の方角は忘れるし、話すし

ドンランとサムジョ交えた、囚人マイフレンド宣言(イサンの方を見ながら)の管理人へのうざ絡みも終わり

 

「ドンランさんの特別招待でありますから………こちらの内部まで案内いたします」

 

小学生の時の工場見学を思い起こす様で、研究所内の案内が始まった………ここはガラス張りになっている

サムジョの言うには此処は一般人には入れないとの事だが、此処までならば見せられる範疇の研究を行ってるだけの線が強いテレビ等のメディア露出用として必要なのかもしれない研究者の顔は分からないがそれなりに整ってるのが集められてるだろう

よくあるこの放送だけ特別に一般人が見れない入れない場所にーって奴だ

 

「サムジョさん、一応塵や埃等気をつける必要は?」

「ありませんよ、影響を受けやすい物等の保管はK社自体で気を使ってますので

破壊行動だけ慎んで貰えたら」

 

入った段階で何かあるのか、それとも入れる場所自体に何かあるのか特に必要はないらしい………ここまで手洗いもうがいも何にもしてねぇなメフィストフェレス内ではやったけど

 

「わぁ………僕も、こんな巨大な会社で働いてみたかったんですけどね」

 

シンクレアは、せかせかと働くガラスの向こう側の人の景色を見つつ言っていた

もう潰れているが、P社と提携を取る程度にはシンクレアの実家は技術的に優位を保っているし………無事ことが終わって家業を継がず送られるとするならばK社よりP社のほうが確率は高い気がする

 

親族を雇うというのは、当人の素養より人質と人脈を引く意味合いが強くなる………そういうのも含め当人の素養と言うのならば何言うことはない

 

その言葉に、ロージャはリンバスカンパニーよりもそういう所に応募すればーと話すとイシュメールは呆れたように入るのは並大抵なことではないと言いつつもし入れるなら………

 

イサンとファウストの二人だろうと、口にした

 

〈そうだよね、2人はどうして沢山の会社の中からリンバスに入社したんだ?選択肢は沢山あっただろうに〉

 

管理人はそれに合わせて、リンバスカンパニーと言う所でなくても良かったはずだと彼ら2人に聞いている

明確な返答が返ることは無かったけど

 

何もイサンとファウストが例外な訳じゃない

聞かれなかったが、ここに居る囚人の誰も彼もが入社理由聞かれたらそれなりに誤魔化すだろう俺だって明確に言えるわけじゃないし

 

進んで更に奥に入る、様々な薬品………ここではアンプルか精密機器が立ち並んでいる

………ロージャ、真っ先に勝手に他所様の冷蔵庫開けてみるのは頂けないかな

 

そう思いつつ、研究内部から漂う空気感に

分かりきっていたが俺には、研究関連の仕事は到底無理だな何処かに行くこともないし息が詰まりそうだとため息が出た

真っ二つにされるシュレンヌが、俺達の様子とまた変なの連れてきたと言ったりドンランがK社内でも優位な研究員であることが示させたりするちょっとした余計な脱線があった後

 

「はは………じゃあ話を戻しましょうか」

 

明確に依頼の話に移る

 

簡単にまとめるならば、数ヶ月前より埋没処理されたロボトミー支部を研究所として利用したが………正体不明のテロ組織の襲撃に遭い占拠されている状態との事

 

関係のない脱線で言えば、ねじれと幻想体の違いを知る為もテスト任務を行わせた事テロ組織の襲撃の際にK社の研究員等に多数の死亡者が出た事新しい研究員を一人迎える予定な事だろうか

 

ヘルズチキンのファウストのねじれに対しての、発言も普通に聞かれてるし"本当に俺が知ってる事"を言葉にして喋ったら大体碌な事にならなそうだからこのままで良いだろう

雄弁は銀、沈黙は金

 

ファウストが、依頼内容を耳に入れ契約の締結内容について口にしてサムジョが答え双方納得し口に出した時俺は聞きたい事があると手を挙げた

 

「此方も質問が、占拠されている研究所を奪還するのが条件との事だが支部内部での優先順位等はあるのか?

テロ組織が爆弾など広範囲破壊兵器を使用するのは、ドンランさんの研究所襲撃の言い方から確実だろう

その際に研究所設備の破壊や破損が俺達が、いくら気をつけようが否応無く進むと思うんだが………」

 

どう考えても、綺麗に奪還は出来ず機器や書類、勲章等々占拠時は破損がない状態でも奪還時に損傷や全損の可能性は全てに出てくる

もし2つの対象があり、機器と書類だったら高価そうな機器のほうを優先しがちだが貴重な研究資料ならば機器よりも資料の方が優先順位が高まる

それを知らなければ、奪還したとて何もかも壊された荒廃した箱を渡されても困るだろう

 

「………」

「はは、サムジョ僕の依頼だから後ほど考えても伝えるよ」

 

サムジョが考えるような顔をする、それを見かねたのかドンランは、優先順位はこちらが決めると共に俺からの返答を後回しにすると暗に告げた

 

「突入の際にでも、はっきりしてもらえれば俺はいいです」

 

ドンランの話に乗るように、俺は質問を深く突っ込まず切り上げる突っ込もうがまだ考えていないと言われるのが関の山であり

こちらには黄金の枝を取引材料にされている以上拒否権は無いのだから

 

「あはっ、K社の研究室と契約を結べば暫くはあの方達と戦うことはないでしょうね

幾ら傷を付けても絶えず治療された方達のことです」

「あぁ我々K社の再生技術を既にご覧になったようですね」

 

………検問所のあたりの騒ぎだから、珍しいアホと広まってると思うんだが逆に知っててしらばっくれているのか幻想体やN社の異端審問官然り後者ではあろう

ドンランの言い分に、あの戦いで苦い思いを味わったロージャとグレゴールがやいの言ってるが

 

「此方では通常戦闘より、再生アンプルの消費量が合わないと書類が上がってます」

 

サムジョは、そういって検問所で何かしたのかと此方を見る………そこまで細かく管理しているんだ

流石翼って所だな、これ以上取るわけでもないし純粋に使用量が可笑しいって向こうの問題だあの時は敵対していた以上の事は無い

 

「分隊規模の想定人数の掃討よりは、かなり多く消費されるよな仕組み的に」

 

俺は、サムジョはもう巻き戻しの件を知っていると見て管理人の方に顔を向ける

何故か周りの囚人の、幾人かは俺の方に視線を集めていた

ちゃんと皆の前でしっかり腹を割って話したのになぁ、もう俺には何もないんだが………?

 

「もう少し人が少ない場所でお話したいかな………そうだ記念として僕の研究室を見ませんか?ここじゃなくて………エレベーターにもう一回乗る必要があるんですが」

「げっ?そこまで見せるつもりですか、ドンランさん?関係者以外立ち入り禁止の場所なのに………」

「ははっ、今サムジョさんが凄く面白い声を出した、まぁいいでしょ

契約を結んだ記念に、遊びに行くんだし」

 

ドンラン的には、イサンが此方に居て今していることを見せつけられるということで今の所は、気分がいいんだろう

理由が先ではなく後付けだ、したい事を都合よく結びつけられるいい言葉だと思う

 

エレベーターに乗せられて、上に向かう

 

着いた場所は、鶏の鳴く声が煩かった

 

「まさにこの場所で再生アンプルを、生産しているんですよ

表面的にはHP弾と呼ばれているんですけど………根幹はナノロボット治療技術です」

 

………涙を流すものの涙の方向性を定める場所何だが、多分都市は基本順序が、俺が育った環境による考えと逆なんだろうな"発達しすぎた科学は魔法と見分けがつかない"と言うが

本来魔法の分類であるものを人が、理解できるとして科学とは言えないそれを落とし込んで思考を投げている

 

さしずめ、"認知が及ばない魔法は、現段階で発達した常人の理解が及ばない科学と置き換える"って所か

はぁやっぱ、帰りてぇな

 

特異点の、根幹は大半そういう物だろう

翼ですら"凄いナニカ"でどうしたら"それが取れるのか"どうしたら"利益が出るのか"しか理解してないと思う

理解していたら、ちょっと驚く

 

はっきり見たが、ちゃんと脚六本羽八本ある鶏だな………仕組み的にやはり胸肉は取れそうにないボンジリもレバーとかも

ドンランのHP弾の研究から家畜方面に移ったという説明を聞きつつ斬られて下に落ちていく鶏の足やら羽やら見ていれば

 

「うっ、食料のためにここまでしなきゃいけないんですか?」

「幼い頃から肉汁滴る肉をお食べになってお育ちになられたボンボンにおかれましては、吐き気を催される光景でいらっしゃるようだな」

「………おちびちゃん、ご飯の為なら出来ないことがない人間もこの世の中には沢山いるの」

 

シンクレアが、一言言いそれぞれ話し出す

まぁここで生産された食料の幾つが、ロージャやヒースクリフの言うそういう物を口にできない人間に回るかと言うのは別問題

えーとディアスだっけか、それが貴重な高級品を用意して捨てる様に路地裏には回らずそれが巣内の中〜下間層に下る風習になるだけが精々だと思うが

 

日本で言う、商材としての恵方巻やクリスマス等の季節物の廃棄と同じアメリカだとサンクスギビングの食事、中国の月餅もあるな

K社の巣内でも流行として消費量を増やしているのだし、前提として惜しむような再生アンプルを使っている以上根本的な値が低くなる様な肥育ではない

 

………ソレにプロムン初期作の段階で、無限食料の特異点が明言されている以上人に食料が回ってないのは、供給の問題ではないただの人同士の利権ともいえる

 

「………技術、否これは単なる飼育なり」

 

イサンが珍しく口を開く、まぁ元から改良された鶏の肉を再生させて増やしてるだけで"鶏自体は改良"はしてないよな

脳の思考で再生が決まるなら、脳に電極を指した鶏に再生アンプル投与して人に都合のいい生体の形を探すとかすればいいと思う

 

もうしてるかも知れないし、俺が言うことじゃないけれどそう感じつつサムジョを交えたドンランとイサンの言い合いを見つつアラートが鳴るのを待った

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