バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

55 / 106
バクテリオファージだコレ

鶏の切断風景を眺めている内に、警報が鳴り………研究室へと戻る

エレベーターを使って戻ったのもあって、シンクレアはソワソワしていたエレベーターの中も警報鳴りっぱなしだからな居心地は悪い

ここで寝たくはない音量だ

 

降りて騒ぎの中心に向かうまでもなく、すぐそこに爆発が迫る割れたガラスの筒と液体が混ざって踏まれる独特の音がする

足元が霜柱を踏むよりは、固く

コンクリートを踏むよりは、頼りない

 

そんな足は、底が弱い運動靴ではないため細かくなったガラス片は踏む度に刺さりはしなかった

何十年かに一度あるかどうかの大きい地震が起こった家で、割れたガラスを拾い集めてきた時に指を切ったここでは無い記憶が頭の隅に浮かんで消える

 

原因は、天災ではなくテロであり人災だけど

丁度2人と、大量のロボット………奥側にもテロの組織員が何人か転々といて研究室を一斉に襲っている

この状況だけ、見るなら恐怖で俺は失禁しても可笑しくないだろうなと思いつつ

 

顔が見えていても、見える通りで、話す言葉も一言一句違わない会話を聞く度に

いつも緊張感や、他の迫りくる感情が冷めて大人しくなるそれが良い事なのか、悪い事なのか分からないが………"都市の住人"の中央値から見たら精神面が、可笑しい方になってはしまうと自覚はしてる

 

あくまで"都市の住人"としてはだけど

アンプルヘルパーに関する説明が、サムジョから淡々と話される説明に合わせて警備員が負傷を負っていく様子を背景に進む

どう見てもあのロボット、完全にバクテリオファージ見たいな見た目なんだよな………

 

「だからって、痛みすら感じないわけじゃないと思いますけどあの人達は、何で平然と」

「………あのロボットによる即死で、普通にそのまま死んでるやつもいるな、

ゴールデンタイム逃したかぁ」

 

イシュメールは、大きな負傷でも治りはすれど痛みはあると言うが………

根本的にそもそもアンプルドローンによる、回復アンプルが効きにくい即死攻撃を行われているのに向かってる方が可笑しいんだよな

引いたら崩壊アンプル、だから50%引くか100%かの引き金を強制的に押し付けられているのが常だからそれ踏まえれば分かりやすいけど

 

俺の声が小さかったのか、はたまた内容が突っかかりにくかったたのか都合が悪かったのか普通に無視された

 

〈ガリバー、人格新しいの抽出出来たの使うね〉

「久し振りだな、ちゃんと考えて使えよ」

 

カンテラが垂れ下がった紐をシュルっと解く

 

目を閉じる前に、視界がすべて濃いノイズで覆われ視界の中から晴れていく

見慣れていて見慣れていない、色がついた景色だ

 

「申請は………」

 

そこまでには至ってはいないか、そう目の前の機械群を見る既存の攻撃性をより先鋭化させたものでありとりわけて新しいものではない

違法発明の摘発徴収も業務の一部だが、逆にソレに至らないものまで徴収対象にしてしまえば育つ芽が無くなる

 

外野から見れば、ずっと双方でチキンレースをしているようなものだ………新たな技術として成立していなければそもそもの登録ができず成立していれば違法として時期が来れば取りざたされる

免許と言われても、それに沿うかは結果次第

 

T社の管轄外だから、違法発明等々関係のない話でもあるがちょっとした癖だ

手元にある、腕時計を見る………皆大体懐中時計式がベースになるし替えはしない

けれど俺はこっちの方が、馴染みがあるし見やすい結局時間を見るのに腕を使うから切られた時用にチェーンで繋いではいる

 

高い帽子も邪魔だけれども、流石に低くするのは辞めろと注意された

 

「………徴収する以上に使いそうだな」

 

時間徴収の対象になるのは、基本人であろう

"物"を対象にして取れるのならば、それも新たな発明になり得る

違法発明は、発明者だけではない発明物による強襲も常だ今回は………K社での外部任務だがその分時間報酬の補填は効くだろうか?

 

それにしても、持ってる時間ごとでそれぞれの動きが変わるのも何とも不便な話で

 

「速ければ、良いってもんでも無いのが難しい所だ」

 

迫って来る丸鋸を携えた機械を見て、全体を見たこちらに迫ってくるのが3つか………

時間の残量を見て、1つだけ時間を強く与えて急に加速して纏めてぶつかり4つが鉄屑に変わる

認識も遅くなる人でもないしブレーキ機能は見た所無さそうだったから

 

今回の予想は合っていた

 

大体の同僚や上司は、時間加速を自身に使用して戦闘を行うが他にも色々出来そうな事はありそう何だよな………陳腐な手段は確実だからこそ広まり陳腐になるのだが

使える手は、多い方が良い自身だけが時間があろうとどうにもならない時はあるだろうから

 

「その穢れ…除き去らん!」

 

ガシャンガシャンと、口笛の音と共に次々とロボットがスクラップにされていくが………戦闘も長くなりegoが所々使われていく

 

俺もその例外ではなかった

 

桃色とも次元とも、違う何かで満たされて溢れ

パチンッバチンッと、視界に青い電気が満ちる紐がムカデを象るように歪み先にあるカンテラを止めるのではなく巻き付くような形を取っていた

服も上から、青色の羽織が掛けられている

 

ずっと感電しているようで、動かない………正確に言えば"自分の意志"では動けない

死骸のカエルに、電気を流せば筋肉繊維は痙攣するらしいと他人事と思うしか無いほどに電気の信号に応じて動かされる

 

「何事も、思い次第だ 結局電気でしかない」

 

機械に向けて身体が動き、カンテラを重しにするように紐がムカデが獲物を取られるように巻き付き強く電気を浴びせ焼け焦げた匂いが漂った

身体の動きは電気の信号により成り立っている、感情も肉体の動きの一部というのならば………結局は電気の信号にすぎない

 

この都市でも同じなのだろうか?

 

考え込む前に、egoが剥がされ自身がセピア色に戻る再び向き合おうとするが身体がうまく動かない………

 

もしかして、管理人に使わされたego減算人格用の自身に麻痺付与とかそういう感じのだっ

不調な内に、さっくりと脳天を即死特化の機械によって1回割られた

5期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

  • バラのスパナ工房フィクサー
  • K社
  • 南部セブン協会
  • 技術解放連合
  • 剣契
  • LCCB
  • 黒雲会
  • 東部センク協会
  • 南部ツヴァイ協会
  • 南部センク協会
  • 南部ディエーチ協会
  • 東部シ協会
  • T社徴収職職員
  • 北部ヂェーヴィチ協会
  • 西部ツヴァイ協会
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。