バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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放射線育種

九人会の日陰、強い日光を避けるがそれは同時に自身の成長を妨げるものである

火傷はしないが、伸びもしないといった所か

ドンランは、日陰で育つコケやシダではなく緑の植物としてあったのだろう

 

まぁ今、工場の煙に隠れ色も褪せているのだが

ドンランの過去について特に言うことも思うことも無かった、そもそも九人会としてあの自我心道でもあった訳じゃないし

 

助けると言っても

 

「うーんウンボンのチキン屋見たいにわかりやすいキッカケがないとそのまま殺して終わるのが、精々な気がしなくもないが………

まぁやってくか、やらないと不味そうだ」

 

結局殺すんだよな、イサンに精神の区切りはつける必要はあるからそこまで流れ通り生きては欲しいけど

 

………作物を刈り取るようだなと自傷を自分の中で殺して終わらせて目を閉じる

自我心道で使われていたのは

 

塗りつぶす筆だ

 

「伽藍洞、否定する物さえ無くなれば行き着く果てはどうとやらなかなかさて試作といこう」

 

水を入れる容器で水の形が変わるように、その思考と趣向の変化を当たり前にして進む

周りには、何れ種落とすだろう木が満ちて穏やかな世界だとドンランに錯覚を覚えさせているだろうそれなのにどうして暴れているのだろうと不思議になる

 

「チィッ!ねじれって言ってもウンボンと比じゃねーぞ!?」

 

ヒースクリフが、叫ぶ

武器が交わる音と、ドンランが体が歪になりながらもカルメンと話し続ける声が聞こえる

やはりねじれから元に戻す助けというよりは、囚人自身の身を守る為とその防衛を攻撃性へと向かわせる為の体のいい言い分でしかないように思えた

そう思ってても、俺は襲ってくるならどうであろうと普通に攻撃をするだろうけど

 

「あれは、やっぱりドンベクさんの!」

 

しばらく交戦していて、シンクレアはギミック性がドンベクさんに似ていることに気が付き伝える為に声を出すがその相似と言うことを明言されたのが気に障ったのか

ただ目の前にいた標的だったからか、人の形から獣へ変わっていくドンランの突進が向かう

 

「管理人」

〈………ガリバー次元裂きの準備〉

 

管理人の指示には肉壁として、現状を優先するという選択が取れるようになったからそれも兼ねて聞けば管理人は次元裂きを使えとego資源が注がれる

抵抗する訳でもない、まだドンランはねじれでは無くego覚醒してこちらに逆ギレして襲ってくるまで本番ではないし

資源の消費が気になるが、それは俺しか知らないしならねじれ段階で殺せという結論になるから

 

「行き着かないみたいだな、目的地はここか?」

 

俺は次元を裂いて出るわけでもなく自らの脚で地面を踏みながら、シンクレアの前に出てねじれへとそして最終的には幻想体へと至る道中にあるドンランの前に出る

シンクレアの代わりの犠牲に俺がなる前に、目の前に次元を裂いてそしてドンランが一旦目の前から居なくする

 

〈今のうちに周りの木を倒そうっ!〉

理想(イサン)のとおり」

 

管理人の一声に反応して、イサンがダジャレになっているだろうことを言いながらドンベクの姿をなぞるように枯れたような木を花が覆いバキンっと折れる

これまでのシーズンだと、唯一人格で広域を打てる人格だったかと思いつつegoの反動の感じながらもいくつか息を吸って進む

 

止めようとも、ねじれの進行は止まらない

 

いや死んだら止まるからファウストの言ってる事は間違いではないかそう思いつつずっと生えた木を潰してその枯草を食わせ続けていれば

立ち止まり再度考え言葉を発する、理性があるのかそれともボヤキかだが明確にイサンと対話は出来ている

 

いつも花は蕾から見ない内に花開くようにegoが開花する(光の種が発芽する)

一言一句同じ流れ、特に言うこともない

 

「心を止めたら、涙も減るだろうにあくまでも代わりなのだから今度は砂でも直接ぶつけるつもりかぁ

役割だからで、止めるのも真面目か?頭のいい人が考えることは分からんね」

 

もうねじれは、心配する必要はないだろう後は殺して死ぬだけなのだからイサンの方だけ見るドンランに対して呟いた

俺は誰かの役割だろうが、泣く時は泣くだろうそうしろと言われてる訳でもなく、だだアレもそうであるだけなのだろうし

勝手にそうして、勝手に決めてるだけだ

 

誰かの為ではない

都市は役割に固執し続ける

有り難がり、崇め奉っているだけである

それは、特異点に限らないとは思うけど

 

「部外者は黙っててくれないかな、イサンさえ居なくなってくれればいいんだ」

「嫌いなら目に入らないと思うけど、道が見えたのならそれさえ見えない程に遠く遠くへ進めもするだろうけど まぁそれはそれで相手に求めるならコッチも求められるのは常だろうかな」

 

ドンランは、此方を見る不思議な事だもう道は見えてるのに横路に逸れるらしい

一応返答はした方が良いのだろうかと、適当に返答を見繕いながらねじれたドンランを突き刺して余計な血肉が筆に付いてきたので払う

肉片が遠くに飛んだが、その先は見ない

 

戦いは、ドンランがイサンを殺す為に始まった

 

ねじれの時点で、そうだったのかも知れないけど

 

「どうしてイサンさんを………異端だから」

 

純粋な人として、見られているんだろう血に塗れたシンクレアがドンランの様子を見ているそれを直ぐ様異端として結びつける随分楽な思考だ

そして口笛が吹かれて、互いの衝突が始まる人員の差的にはリンチであるが戦力的には等価か相手が上いつものリンバスカンパニーだろうと笑った

 

管理人は、イサンが殺されるとなった時点で一応の依頼主であるドンランを完全に敵と見なした様で貯めに貯めた資源が消費され

一気に畳み掛ける(世界を塗り潰す)

 

「おい、耐えられる自信はあるのか?」

グレゴールは、腕が変質する

「この戦闘には勝利するでしょう」

ファウストは、内臓のような物を振る

「縛られてるのは、どちらだ?」

俺は、互いに縛り締め付ける

「幻想の世界へと入りましょうか」

ホンルは、水を落とし

「この染み込まん雨に、傘の漏れぬやと思う」

イサンは、その水を雨へと変えて

「勝利のためならば………」

ウーティスは、その水を吸い尽くす

 

折っていった虚栄から、また日を求め伸び始めた欲望へと名義だけが変わった木を折り進む

燃やす為の薪にもなりにしないのが、乾いた木材としてそれがあるわけでもないドンランらしい

 

全てが折れて、傷がつこうとも

 

「イサン、君もその程度にして消えてほしいな」

 

迫り阻まれる

 

「つまりイサンさえ消えれば、あなたたちには用がないということです」

 

振り被り止められる

 

イサンへの殺意と共に何度も、欲望の木は折られようと種を産み落とすためにまた成る

過去を捨てるのならば、その流れる血すらイサンに割かれる思考すら無駄な過去の追想にしかなり得ないのに

相手に求めるならば、コチラにも求められる、対価という概念すら忘れてしまったのだろうか

 

囚人の中の幾人かが、その執着の種に絡め取られてドンランをとめるものが少なくなっていった時に

 

「ドンランの終わりは、私が結ぶべからん………それが理想的であるがゆえ」

 

一つ目の庇護を破るように、イサンが前に出る

 

殺さなければ、終わりになりようもないのだから

 

俺は、シンクレアのように心配をするでもホンルのように口にするわけでもなくただその顛末を見ていた

 

契約書が、白紙になる

 

ゲームでは、幾ばくの時間とだけされていたが

その間俺達は、機密を知ったと言う事実もありK社から出さないように監視と拘束を受けている勿論一応の客人待遇は受けているが………

 

「今回の件を収めたとして良いのであるが、いつでも目線があると少しソワソワしてしまうであるな」

「ドンキホーテ、それ………監視なんだが」

 

ドンキホーテが、背伸びをしてそんな事を言えばグレゴールがこれからどんなことが起きるのやらと冷や汗をかいて目線に対してツッコミを入れる

囚人達は全員大小こそアレそんな調子だった

 

「少し御手洗い行くかー」

「道中に自販機ってあったっけ?あるなら飲み物欲しいな~」

「んっ?酒類は無かったと思うが、一通りはあったな」

「じゃあ、ミルクティー」

「私も、コーラ買ってきてください」

「すいません、僕もココアいいですか?」

「紅茶も買ってこい」

「リ・チ」

「………思う所はない訳では無いが、紙に書いて欲しい奴は渡してくれ」

 

自由に歩き回れないってだけで、必要な設備は開放されている為部屋から出て御手洗いへと向う

ロージャのついでに飲み物買ってきてという言葉に、囚人達がつられて自販機のボタンを俺の分含めて13回分押すことになったが………

さっさと済ませて、ひたすら今の所起きたばかりの騒ぎもあり誰もいない休憩スペース(自販機のたまり場)で眼を入れてそれぞれの注文が書いてある紙を見ながらガコンガコン押していると

 

「ガリバー………さん」

 

サムジョがとても俺には、本来羽として優秀であるはずの彼が現段階では敵対でもない客人相当の相手であるのに敬語を使いたくないという雰囲気を滲ませてそこに居た

彼も喉が渇いていたんだろうと、14回目のボタンを押して出たミネラルウォーターを彼に渡す

 

「今回は大変だったね、サムジョさんドンランさんがあぁなるとはね」

 

ここに無事折った足も直して歩いて生きているという事は、ドンランの異常性の証明としてうまく使う形で利用価値が出たのだろうか誰かへの心酔もそういう風なことでしたと言い繕えるから

そうサムジョに言えば、彼は立ち去らなかった

 

おかしな事だ

 

「質問します、何であの時に僕を止めたんですか」 

「どちらでも良かったから?」

 

また会うことはないだろうと、13本もあるとなかなか重いと自販機で買った割高な飲み物を袋に入れて傾げつつ心からの本心を口にする

暫く沈黙が続くが、それを解消する理由も感慨も特に無い

 

「質問を続けます、どっちでも良いとは?」

「その通りだよ、生きてても死んでてもどっちでも

そして俺は、死んでるのは気分が悪くなる方」

 

サムジョにとっては、K社と研究員たちをそして回復アンプルの功績を信じたまま即死となったあの方が良かったのかもしれないが

生きてても死んでてもいいなら、特に手間でもないなら生きていた方が気が楽だ

 

後はご勝手に、見えない所で死のうがどうでも良い

 

「理由は」

「必要あるのなら」

 

とうとう質問の頭すら入れなくなった、サムジョは語気を強め理由を求める、ただそうなんだ幸運だったんだなと済ませて終わらせれば良いのに思ったより面倒な人だ

回復アンプル投与も、与するに適正と見なした眼等の支払いによるもので全くもって特別でもなく彼の為ではないのに、原液に飛び込むほど心酔するのだからさもありなんかもしれないが………

 

俺の途中で止めた事にもできる言葉に言い返しはしないが、同時にまだ立ち去りもしない

 

「生涯利用券」

「………え?」

「サムジョさんが先に言った事では?」

 

その行為に疲れてきて、適当な条件を出す

丁度前にサムジョが、出してきたものがあったしそれが丁度いいだろうと

 

絵に描いた様に、目を丸くしている

 

「そんなもんなんだよ、無くても良いし」

 

呆然としている内に、下手すると長話になるだろうと思いきり上げるため、さっさと重たい袋を持って此処から立ち去るサムジョの姿は見えない

待機部屋に戻り、主に給湯室では入れられないタイプの飲み物の缶やペットボトルを配って何のけなしに買った新商品が口に合わずしょっぱい顔をしつつ飲み干せば

 

「リンバスカンパニーの皆さん、どうぞこちらへ」

 

アルフォンソ理事の準備もやっと整ったようで、呼び出しの者が扉を空けた

襲撃の影響が、出ていない確かに揃った綺麗な部屋で14名が入ってもまだ余裕はあった

 

そこでの会話は、変哲もないただ機密を知ってしまったので記憶消去しろと言うもの

ダンテを殺して、全員殺して口留めする訳でもない翼という大企業らしい都市としては穏当な提案であった

 

次から次へと、記憶消去の為案内される

 

最後に残った案内するべきフィクサーも職員も居ない

 

「………俺はあっちに行けば良いのかな」

 

俺は、皆が連れて行かれた方向を指差す

 

「いや、一つだけ聞きたいことがあるんだ 私達に興味はあるかい?」

 

アルフォンソ理事が何かを話している、うまく聞き取れない

 

「無いよ、君達には特に」

「そうかい、それは安心したよ 君に効くとは思えないと此方側の人の1人が話していてね」

 

私は、アルフォンソ理事の言葉にそう返して彼等についていくどうせ忘れるのだから彼等についていくことにすればいいと

 

彼等リンバスカンパニーが去った後、理事の部屋を叩く音にアルフォンソ理事は受け入れた

 

「入っていいよ、ジョン」

「アルフォンソ理事ご機嫌は」

「良くも悪くも、こんな時に目の前の人が休暇取っていなかったらもっと良かったかもしれないな」

「ははは、御冗談を」

 

ジョンと呼ばれたK社の社員の一人の男、研究員らしくドンランと同じ特徴的な白衣に身をまとわせている

アルフォンソ理事に話しているが、おそらくジョンの休暇が丁度終わった所で今回の案件も踏まえ呼び出したのだろう

 

「今回の襲撃で、それなりにK社の人員が減った採用枠の増枠と全ての要因をドンランにする情報統制は出来ているが」

「問題は、ドンランさんの残存研究ですかね 幻想体とか手広くやってた様で」

 

互いに淡々と情報を纏め話す

メモなど取るまでもなく、研究所として必要なことであれば2人の会話で大体済んでしまうだろう承認が必要と言えどとそのハンコを持つアルフォンソ理事と直接話しているのだから

 

「所で、アルフォンソ理事ガリバーと会いましたか?」

「あぁ此方で確認もしたが直接会ってお前が、挨拶の一言でもしてくれば良かったんじゃないか?」

「基本私達は、集まりませんからね 集まったとしても全員が揃う事は決して無いでしょうし

そういうモノです 元気ではありそうですね」

 

大体の対話が終わった後、ついでのように軽い世間話としてジョンはガリバーについてアルフォンソ理事に聞くがそこまで互いに詳しい事は語られず途切れて終わる

そんなジョンとアルフォンソの二人の手に持っていたのは、サムジョの人事書類であった

5期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

  • バラのスパナ工房フィクサー
  • K社
  • 南部セブン協会
  • 技術解放連合
  • 剣契
  • LCCB
  • 黒雲会
  • 東部センク協会
  • 南部ツヴァイ協会
  • 南部センク協会
  • 南部ディエーチ協会
  • 東部シ協会
  • T社徴収職職員
  • 北部ヂェーヴィチ協会
  • 西部ツヴァイ協会
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