バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

7 / 106
単純な識別には数字より色

ヴェルギリウスにより、グレゴールが先頭でバスから降ろされる

ロボトミー支社付近の路地裏へ多数で群がり進入を阻止するのだから

その支社本体には、もっと沢山の虫の羽が散って落ちていることだろう

 

その中には、路地裏になんか居ないと言っていたグレゴールの顔見知りも当然居るだろうね実際に居たし

 

目の前にいるコレらは、誰が誰かも、俺にはよく分からないけど 

名前もないし

 

だんだん身体に馴染んできたのか、減ってきたノイズと相変わらずある不快感に再び身を任せ………いや違う

全てが戻っている、慣れなんで最初っから無かったみたいに

 

「ウッ………」

 

身構えていた最初の人格が被せられた時とは違い思わず、膝をつけて目を覆った

光が入らない黒い中でも、視界のノイズは消えない

 

「全部赤か 黒は居ない 白は割と居る珍しいな」

 

晴れるとそこには、3色だけ散らばっている

その色の意味はわかる、黒は依頼としての標的 赤は敵対または標的の警護者 白は味方勢力

 

こんな仕事上、仕事中の白なんて滅多にいない強いて言うならおんなじ標的を狙っている別の奴ぐらいだ

顔見られず殺せればそれでいいし、そこまで功績に拘るものでもないから逆に白のアシストの方が早く済むかな

 

でも黒ここには居ないんだよな

 

赤と対峙している以上、逃がしたら黒に連絡される可能性が高いし

そもそも………あぁメフィストフェレスあるし

 

人格か

 

まぁいいか、タダ働きだけど戻れる為の情報少しでも得られればそれで

 

「生きても死んでも、どっちでもいい奴らばっかりだし俺含めて」

 

さっさと目の前の仕事を終わらせようと、切り取り線をつける

 

急所を狙えとはよく言うが殺せるならその方法自体は何でもいいと思う

路地裏の夜の時に、黒が帰れないようにすればいいかなと思ってしたら依頼達成の証拠やら何やらで怒られたんだよな

 

見せしめならまだしもただの死を求める依頼に事故死も他殺も、その死に違いは無いと思うけど周りは取り分けそうではないらしい

そんな事を考えつつ、反撃を受けようと己の肉が裂けるかわりにスパスパ骨ごと切る割には不自然なほど返り血を浴びることはなかった

 

全部の赤が消えた

 

「甘い飲み物買うか、黒探しするにも頭つか…………」

 

ズルリと俺の中から何が抜けて、単純な色で支配された世界が正常に戻る

コレは何だ?急所とか言ってるし、死の依頼とかからシ協会か?

とまだ目の裏に、何回も繰り返して慣れたと思ったらまた点滅がぶり返した事にどうしょうもなくため息をつくしか無かった

 

取り敢えず管理人に、またさっきみたいに膝をついたら隙をつかれる可能性も高いし伝えてにいく必要はあるだろう

 

〈ガリバーさっきのは………〉

「管理人、今までの人格と違う人格俺に被せただろ」

〈うっうん、君の人格が色々と抽出で揃ってきて試してみようかなと〉

 

管理人も、さっきの俺の戦闘準備段階に思う所があったらしく名指しで声をちょうど良く掛けてきた

それに対して、確認として俺に違う人格を使ったかと問いただせば悪いことをしたのだろうと思うような言い方でシ協会以外の他にも色々出ている状態であるという言葉も出てきた

 

ゲーム上の低レアが、出やすいから他の囚人たちよりも余っ程人格の揃い方は早いだろうと思っていたが………

 

いや違うな、今考えるべきはそこじゃない

 

「悪いことはしていない、色々試す事はもし同じ手が通用しなくなった時の助けにもなる

ファウストとイサンからも、聞いたとは思うが俺は人格の適性が低い部類のせいなのか何なのか分からないが………不快感が凄いんだ」

 

俺は真っ先に、新しい人格を被せて運用を試みるのは間違ったことではないと口に出し

他の囚人たちと違う俺個人の不具合であることを明示する

 

実際に俺も、新しい人格当たったら意気揚々と被せて使っていたし

 

〈不快感か〉

「管理人とは違って、痛みではないから 甘えと言えば甘えになるな」

 

管理人は、少し考えるようにカチカチと時計を鳴らすが………俺に配慮して戦術を狭めるのは損失でしかないだろうと管理人の巻き戻しほどでは確実にないと伝えた

 

「………戦闘外だが、少し前の人格を被せてみてくれないか?」

〈かなり不快感なんだよね?膝をついてしまうぐらいに、大丈夫?〉

「多分大丈夫」

 

俺は試したい事の結果もふまえ、伝えたい事を言おうと前のロボトミーの人格をシ協会の人格から切り替えて俺に被せてみてくれないかと持ちかける

管理人は、いいけどと困惑しながら心配の声をかけつつLCB-PDAと言うタブレットのようなものを弄り切り替えを行ったのだろう

 

〈行くよ〉

 

軽度な反発するような不快感とノイズこそ走りはするがさっきまでが嘘のように、直ぐ様思考と視界が開けた

 

「俺は………うんやっぱり、比較的マシな結果を伝えられるよ管理人」

〈えっ何ガリバー、今ので何がわかったの?〉

 

ロボトミー社の人格が直ぐ様剥がされ、俺は想定していた中でマシな状態を引けたと言えば管理人は俺が何を感じているのか分かるものでもない為

少しせっつきがちに、聞いてきた

 

本当にお前の苦痛なんかしらんってタイプではなくてよかった、嫌とかそういうのよりも仕事の状態も悪くなるし

 

「俺が感じている不快感は、人格の使用を重ねる内に軽減していく可能性が高いが新しい人格はその限りではない

少し手間だろうが、もしあの2つの人格以外で何か別の人格使うなら俺に一言声を掛けてくれ

 

事前に分かってれば、膝はつかない」

 

何度も使ってきたロボトミー人格の、2回目は1回目よりも遥かにマシだった感覚はある

メフィストフェレスの燃料補給の連戦で目の奥はチカチカはしていたけど、ならシ協会の2回目も同じ程度だろう

 

なら人格1回目の使用だけ、声をかけてもらえればそれで十分だと俺は思い 

 

路上で随分と長話をしてしまったと、ヴェルギリウスの早く戻れという視線を感じつつメフィストフェレスの方に足を進めた

1期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

  • ロボトミー(支部*ユーリ同僚)
  • リウ協会
  • シ協会
  • N社(異端審問)
  • セブン協会
  • W社
  • R社
  • 剣契
  • LCCB
  • 黒雲会
  • G社
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。