バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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忍ばす手は、角砂糖

ここから俺は、"確実に1人を見捨てる"

それなのに、妙に心が動かないのは演劇の舞台から、役者が降りて悲鳴が響くとは思えない事と似ているように思えた

 

それに確実に死ぬべき人間は、なぞる途中で幾らでも見ることになるだろう

 

そこまで特別なことでもない

 

必死なユーリとシンクレアが誘導したカロンが目的地についたと喜ぶと

 

停止する、バスの空気が抜ける音

 

目の前に見えるのは崩壊したL社支部、………何でああなったと思い思いに周りの囚人達は口にするが

L社の本体はおおよそ地下であり、上の建物は飾り程度にしかならないだろうそれでも漁られている辺り飾りだろうと価値は見いだせる程度には周囲からはあったようだ

 

俺は、残していた乾パンの角砂糖だけをいくつか摘み服のポケットに放り込んだ

 

顔合わせの時間だ

 

追加になるのは、2人

確実に死ななくてはならないアヤと、どちらでも大きな変化を与えることはないだろうホプキンス

 

どいつもこいつも

演技しているだけで同じ声、似ている顔だらけそう見えてしまうのは俺だからなのだろう

まぁこの2人は、俺でも目がハッキリ見えているからまだマシなのだが………それがますます現実味を薄れさせていく

 

「俺は、ガリバーって名前だ

短い間になるがよろしく」

 

そうアヤとホプキンスに、都市の一部だろう場所で最初に目についた名前を伝えた

 

バスの中で待機する、カロンとヴェルギリウスを残し地下へと静かに音を立てて深く深く進み

俺はその間に角砂糖を口に放り込み噛まずに溶かす

結果から言えば、悪臭は俺の視点から見れば杞憂であった流石に死体の腐敗臭は初めてだが………

 

シュールストレミングを、部屋にぶち撒けられ床や壁を総張り替え(全額弁償させた)になった時よりもまだ色々と楽だ

 

よくあの時アイツラと絶縁しなかったものだ

 

流石に都市の住人でも、シュールストレミング並みの異臭を体感する事は珍しいようで何人かが、気分の悪さを訴えている

 

「角砂糖いるか、より気分が悪くなるかもしれないか俺に分からないが………

臭いってやつは鼻からくるものだし、なるべく口から吸って鼻から出せ」

 

中でも強い不快感を訴えていた、イサンとシンクレアの方に向けて鼻で呼吸をせず口で取り込めと伝えながらポケットに入れた角砂糖を一つづつ渡す

ここの進行が終わるまでには、保たないだろうが

 

その間に、慣れはするだろう

 

「ありがとうございます、ガリバーさん」

「外界は、変わらねども 気は自己で揺らぎけり」

 

そう言って、ほぼ同時に口に放り込んだその後にその行動で気を逸らすという事もあり

 

「噛むなよ」

 

と伝えたが、明らかにガリッと音がしていた

 

イサンかシンクレア、どっちかだろうがもう一つ渡すつもりは無かった為さっさと進んでいった

 

特に目に付く物は無かったし、俺が動いてどうなるってものでもなかった実際に俺含めてそういう物だし

殺したのは、元G社の羽達と………他のG社以外の人間だったとかの異常は見当たらない

 

大罪との戦闘に入り、アヤが知らないと話す事にホプキンスは苛立ちを目に見えてみせる

 

「知らないというのも、立派な情報では………?」

 

それに俺は思わず、口を滑らせたがその後に続く文言は曖昧に疑問として飲み込んだ

 

エンケファリンを漁る割には、他の支部にも発生しているかもしれない不明な存在を持ち帰り、解体し、情報を売り払えば儲けられるとかの考えはないらしい

欲が張ってるのか、張ってないのか………

 

まぁそういうものってだけなんだろう

 

別に変える気も無いし、より良いものを求めてここに来たわけではない

正直に言えば今いる場所が、どうなろうとも元に戻れればそれでいいと言う本心が強く出ている実際に今から帰れますってなったらすぐに全てを捨てるだろう

 

しかしなんでだろうか、ここに足を踏み入れたような気がするそんなはずはないのにアレックスの人格を被っていたからある意味当たり前と言えば当たり前だ

人格の副作用に大部引っ張られているらしい

 

つんざくような、ユーリの悲鳴が聞こえる

ただ歩いていたら色々飛ばしていたみたいだった、ここで死ななければならないアヤ腹を突き刺され大きな穴が開く

誰も彼もが死を確信するような大きな負傷

 

確かに先をなぞっているその光景に安心するべきか、喜ぶべきか、悲しむべきかどれを選ぶべきか迷いながらもウーティスが管理人を煽り幻想体戦へと誘導をはじめた

 

まぁ結局何を選ぼうと戦わざるをえないのは確かである管理人が声を掛けてこないのならきっとシ協会かロボトミー支部の人格だろう

シ協会は、大部幻想体よりも人向けだからロボトミーの方が場所もあって動きやすいだろうが贅沢は言えないと思いつつ構えていれば何の不快感もノイズも走らなかった

 

エッと困惑しつつ後ろを向けば………

 

〈ガリバー、今回はそのまま戦闘に入って〉

 

と多分俺だけに聞こえるように、声が届いた………なんで今なんですかね?管理人まぁいいけどと、腕に巻き付いた紐を緩めただの照明器具のカンテラを回す

人格の方が、最初と最後こそ気分が悪いが意識飛ばせて楽だったのにと管理人の思うことなら仕方ないとアヤの腹を抉った幻想体へと向かった

 

クリフォト抑止力の効いたチュートリアルだが、油断はしないでおこう

1期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

  • ロボトミー(支部*ユーリ同僚)
  • リウ協会
  • シ協会
  • N社(異端審問)
  • セブン協会
  • W社
  • R社
  • 剣契
  • LCCB
  • 黒雲会
  • G社
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