バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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生肉は腐る

出航してから、まぁ数日経つぐらいはたった

管理人も新しい人格やegoを抽出しているらしく、次の戦闘で俺への新しい人格を被せる声かけもある

 

「うーん今日の昼は何にするか」

 

イシュメールの様子は相変わらず、強いて言うならば朝に出す茶の時間にはちゃんと集まるようにはなったぐらいの変化かわざわざ個人の部屋とかの前に置いたりとか探したりする手間が無くなることは良かった

 

「肉が、食べたい」

 

今日は麺の日だ、うどんは飽きた暫くはいい

比較的気力はあるし、焼きそばよりももっと凝った物にしていきたいラーメンはしないけど

 

「やっぱりパスタかな」

 

ミートソースは、ありきたりのような気がするしだけど挽肉とか使うやつが気分

ベースはトマトよりホワイトかな?ならそのまま使うよりもミートボール状に纏めるか、ボロネーゼがアメリカに移ってパスタの形状の違いから挽肉をミートボール状に纏めたとかあったけど………あの細いやつでも普通に気にならなかったけどなぁ本場特有のこだわりが外国で出たって所なのだろうか

 

料理を任されてはいるが、和食やら中華やら洋食やらどれかに偏って手癖が出てあーだこーだ言われるのは面倒くさい

今の所お前何処出身なんだ?とかをホンルを皮切りに言われたりする程度には偏りは見えない様なのは安心している

 

「生クリームよりも牛乳だな、チーズは………プロセスチーズで」

 

俺は、ブツブツと頭のなかで纏めながら

牛乳、バター、チーズ、胡椒、青菜、ニンニクのチューブ、作り置きしているハンバーグの種を取り出す

パセリは彩りとして、あった方が見た目はいいが………まぁそこまで必要ないのは事実だしわざわざ買う程では無いと思っている

そこら辺の財布の事情は俺に任されている状態だから

 

真っ先にT社の技術を使ってるわけでもない為、お湯を沸かす時間の間にパスタに絡めるソースを作ろうと軽く油を引いたフライパンに凍って固まったままのハンバーグの種を切って四角くミートボールの形に変えて焼いていた時

 

「ガリバーさん、今日はカルボナーラですか?」

 

調理場の方に、シンクレアが入ってきていた

カルボナーラと思ったらしい本場だと卵だけで作るらしいが俺にはムリなのでする時には牛乳やら入れる為出していた食材で連想したのか

 

「うーんホワイトミートボールパスタだな」

「カルボナーラじゃないんですね」

「なんだシンクレアそれが良かったのか?」

 

俺はカルボナーラの方が良かったかとシンクレアに、そう言うとからかいのようなものなのに何処か焦ったように

首を緩く横に振りながら

 

「いやそういうわけじゃ」

 

否定をしていた………パスタはまだあるし今度はそれにしてやろうと思いつつフライパンを揺すりながらシンクレアの頭に手をやった

 

「今度はそれにしてやるよ」

「何で、僕の頭に………」

「うーんそこにちょうどよくな」

 

次はカルボナーラにしてやると言いつつぽんぽんと、ふわっとしている髪を抑えていたら文句を言われる

まぁ何となく、ちょうど良かったとだけ返してある程度ミートボール………肉団子が焼けて固まってきたので、出過ぎた油をペーパーで取ってからチューブからニンニクを出して洗った青菜を加えて炒めしんなりとしてきた所で

牛乳とバターとチーズを入れて、チーズが溶けて来た頃に肉団子を取り出して茹で上がったパスタと出来上がったソースを絡める

 

「後は」

 

パスタをそれぞれの皿に、分けてから取り出した肉団子を乗せるその上から………粉チーズではなく黒胡椒を挽いたら

メインは完成、後は作り置きの野菜のマリネとソースを掬う様にバゲットを一人につき数切れ焼いて添えればいいだろう

そうこうしていれば、まだ立ち去っていなかったみたいでぐうっとシンクレアの腹の虫がなった様だった

 

「あはは皆に知らせてきますねっ」

「ちょっと待て」

 

恥ずかしいようで、すぐに立ち去ろうとするが俺はシンクレアを呼び止めつつ余分に焼いたバゲットにフライパンの方に残ったソースを少しつけて渡す

 

「えーっと………」

「俺が呼んでくるから、シンクレアは今ある分の洗い物頼んでいいか?バゲットは後1切れ余計に切ってしまったのある」

 

シンクレアに洗い物を頼みつつ、もう集まってるだろう気が早い奴等を除いたそれぞれのシンクレアが向かおうとしただろう囚人達等の持場に向かっていく

グレゴールや、ヴェルギリウス、ウーティスに、ムルソー………それぞれに声をかければ割とすんなり話は聞いてくれる

イシュメールも、声を荒げること無く耳には入れてくれるありがたい事だ

 

「シンクレア洗い物は終わったか?運んでくれ」

「ガリバーさんわかりました」

 

全員に声をかけてから、調理場に戻ってシンクレアに追加で用事を頼みつつお盆に乗せて落とさない程度に持てるだけもって行く

10人以上もあるし1回に3人分としてもざっと4往復掛かるからそれなりの苦労はある

サンドイッチとかおにぎりなら、何個か取ってこいと言ったり直接渡したりとかでお盆使わない時もあるけど

 


 

昼食を終えて、汚れた皿も洗い

囚人として与えられる仕事の方へ向かう………いや、俺が毎回やってるコレもある意味リンバスカンパニー本社からの指示であるのだから囚人としての仕事の一つとも言えるのかもしれない

 

もっとにんにく入れたほうがーとか諸々思ったが、大量に入れるのは匂い的に向かないしロージャがワイン欲しいって言った言葉にそのとおりだと思ったのか、はたまたただ酒が飲みたいだけなのか賛同を落ち着けるのが、面倒くさかったりした

 

霧が濃くなる

 

遠くから、声がする 彼処だ何処だと見つけたやらガヤガヤと

 

「だいたいコレぐらいの時間だったのか」

 

聞かれないようにちょっとだけ離れてからまだ時間はあるだろうと、制服を少し捲って着けている腕時計の針を見るだいたい夕方の少し前あたり夜よりも下手すると眠くなっている頃だろうか

コレではグレゴールが、寝ずの番は任せろと言った瞬間に欠伸をしてしまうのも仕方ない

ポケットから角砂糖取り出して口に放り込み、噛み砕きボリボリと音が立つ

 

「結構霧が濃いな、先が見えるか?」

「………」

「おいおい、お前もか」

 

人が集まっている頃に、先が見えないだろう双眼鏡を覗いているイシュメールに向かって言うがそれも反応無しと見ればグレゴールはウーティスに続いてお前もかと呆れるようなからかうような雰囲気で

 

「ここは太湖で、規則さえ守っていれば急に襲撃される事なんて」

「………!」

 

パプーっと音が鳴る、フラグを建ててからの回収が爆速である

 

「"都市"で怖いのは、人だぞ?」

「うんそうだったな」

 

真っ先に動くイシュメールに、ちょっとだけ呆気にとられた時間でグレゴールと軽く話しながら殆ど全ての囚人がイシュメールを追いかける様にカロンやヴェルギリウスが待機しているデッキの方に入っていく

 

イシュメールが、管理人の指示を確認する前に最低限必要な作業をこなしながら今人工的な霧によって意図して狙われている事などなど話すが………ヴェルギリウスは当然動く事態ではなく勝手にしろと言い放たれ

やはり最終的な判断は、管理人に委ねられ

こちらの方から、仕掛けるに至る

 

内側から外側へ、外側から内側へ

 

「鯨の嵐に突っ込むか、人の海か 危険としては対して違いはないな対処のしようは違うが」

 

俺のようで俺でない、何処かの人生と交わる

視界が今へ調整され認識がハッキリとして、しっかりと手に銛を握り海賊の頭に振り被る

パアンっと弾け、人魚になるための頭を失い倒れた

 

「海賊ですか、海での任務とは」

 

ファウストは、海賊よりも周りの環境が気になるのかセブン協会特有の剣術で片手間に散らしていきながら比較的澄んだ綺麗な水を目に入れている

 

「うーんっ本で読んである程度は知ってたけど〜やっぱり禁忌があるからね直接見るとかなり違うね

やっぱりセブンの人も気になる?」

「独特な武装も興味はありますが」

「企業秘密で」

 

そうやってほだらかに話し合えるほどに、ある意味あっけのない相手だ

勿論後ろにいる中指と思われる組織がなかったら、躊躇なく喧嘩を売りに行っていただろうしいやいても喧嘩売ってるか現在進行系で

 

こっちのヒースクリフが、中指から抜けてきたとか言っていたが罪には精算をそれは単純で納得のいく理屈だが

 

仕返し手帳に書かれる=その対象に何をしてもいいになるなら

どうせ死という結果を生むのならどれだけ中指に対して負債をかかえようとも帳消しになるだろうし逆もまた然りになると思うのだが、簡単にそうにはならない辺り社会性自体はちゃんと根付いてるのが見て取れる

 

「鯨・ボ・誘」

 

不機嫌な良秀の声が聞こえた後、それを消すような弾丸の音が連続で響く

海賊はそれをなんとか避けるが………恐らく弾丸は行動を制限する為の行為だったのだろう銃底で沈められた

 

「船長の号令がないと、動きやすいもんだ」

 

赤い鯨を追いかけるイシュメールが、いる場所だったら後が大変そうで言えない事を言いつつ銛で横に薙ぐ

本来ならば打撲などになるだろうが、鋭く研がれた故かスパッと綺麗に腹が切れる

 

「勝利のためならば………」

 

今更気がついたが、egoの前にそれぞれの囚人に声をかけていたのは個人に向けてだけらしくウーティスと呼ぶ声は管理人の方から聞こえなかった

 

egoを使ったこともあり大体の掃除が終わった油断とも言えるかもしれないが、もう大丈夫だろうと管理人から人格が剥がされる

剥がされた瞬間にも、命乞いする海賊達をサクサクと作業のように殺していくイシュメールが居たが

 

俺は、取り敢えず船の上でそのまま放置され腐敗死体になり感染源となり病原になるのは迷惑になるだろうと、もう死んでいる海賊の死体を海にぽちゃんぼちゃんと投げ捨てていく

事をするのはいいが、後片付けもしなければ

 

「………ガリバーさん何してるんですか?」

「そのままだと腐るぞ、冷蔵して保管する趣味はないしファウスト内部からエンケファリンに変換する仕組み合ったりする?」

 

シンクレアはその音を鬱陶しいと思ったのだろうか、何をしているのかと止めるように聞いてきた

一旦手を留めて、船の上で腐ってそのうち虫が集るしだからといって腐らないように冷蔵や冷凍するわけにもいかないから………と言ってる内にそう言えばメフィストフェレスの外から人を燃料に変換する仕組みはあったが内部からはどうなのだろうとファウストに聞いてみる

 

「いえ、十分エンケファリンは補充されておりますから必要はないかと」

「そうじゃなくて………」

 

ファウストは、その問いにはあるともないとも言わず十分エンケファリンはリンバスカンパニー本社により補充された為する必要がないと返されたまぁそうかと思いながらまた死体を太湖に投げていれば俺が話していた事が、シンクレアの求める言葉ではなかったらしく

そうではないと言うが、続く言葉がでないようだった

 

「戦死者の処理か、基本は遺族への返還となるが埋め立て等の即時処理も時には必要になる

太湖となればこうなるのも、当然と言えるか」

 

3人で話しているのがウーティスの目線では目立っていたらしいが、機嫌を損ねるものではなく戦争におけるウンチクを垂れるには丁度いいものだと思ったらしいのか

戦いには死者がつきもので、その後の対処もまた戦争における戦況に影響を与えうるものだと話す

 

「一人一人沈めるよりも、この船ごと底にでも穴開けて沈めたほうが早くないか」

「うむ予後の問題さえなければ、それが早いだろう」

 

そうこうしている内に、イシュメールは最後の一人にとどめを刺したらしくもう海賊の声はもう聞こえない

その状態で、ヒースクリフはいちいち死体を太湖に投げ入れるのは面倒だと思ったのかもうこの船に戻ることは無いし沈めてしまえばいいと言えば

ムルソーも同意をしていた

 

〈イシュメール、この船を沈めるのは太湖的には大丈夫?〉

「………ずっと此処では、多くの船が沈んでいます例えそれが人為的にでも変わらないでしょう」

〈じゃあ頼んでいい〉

 

流れに乗るように、管理人はイシュメールに船ごと沈めるのは何か鯨等の問題に引っかからないか聞くすると船が沈むのは此処ではありふれた事故であり人の手によって行っても支障は出ないと話す

頷くように聞いた後、色んな意味で船のことを一番知っているイシュメールにこの船を機能を終わらせ太湖へ沈めるための手順を行うように指示をした

 

手順を行って、船の中に水が流れていくそこまで勢いがあるわけでは無いが勢いがあったら共に沈みかねないから妥当ではある

 

〈メフィストフェレスに戻ろうか〉

「船ってこんなに簡単に沈められるんですね〜初めてしました〜」

 

管理人が、全員戻ったことを確認して海賊船からメフィストフェレスへと戻る号令を掛ける

その時にホンルは、沈みゆく船になった理由が先の簡単な作業によるものな事を笑いながら楽しかったと言っていた

 

メフィストフェレスに戻り、海賊船から離れて元の航路へと戻っていく

 

後の会話は、あんまり覚えていないが大体の沈んでいく所が見てみたかったやらこれで本当に沈んだろうかとか何やら言っていたと思う

 

「………本当に、船は人の手一つでひっくり返りますよ」

 

その中でイシュメールの言葉だけが確かに、俺の頭にのこっていた

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