バスの囚人に転生したぞー! 作:カンジャリ
海賊の船を沈めた後
また暫く太湖を漂う、時間が少しあったので共鳴叉による損傷部位をみていたら確かに少し戻っていた
もしかしたら俺が錆が気になって、削った部分もしっかり直ってるかもしれないなと感じる
まぁちょっと付着して腐食を起こすよりは、まだいいだろうから俺がやってた事は無駄では無いはず掃除が不要って訳じゃなく必要だし
「ガリバーさん船室に戻った方が、良さそうですよ」
「あぁ、ホンルありがとう今戻るよ」
中で騒ぎが起き始めているのだろうホンルに声をかけられて俺は、外での見張りのついでにそれまで釣りをしていた為釣れていた魚を持って船室へ戻る
そしてバケツを括り付けるように自らの席の隣において、イシュメールとウーティスそしてシンクレアの言い合いを聞く
ここで3日を選んだら、特色との偶然の遭遇が無くなるため中指やその後の蒼白な鯨での脱出で詰むことは分かっているのだが………
知らないがゆえの短絡が、まぁこの章では多いことは事実としか言えない
これから起こることだと、波の影響にあった船に乗り込んだり、中指ヘアクーポンだったりとか
「うーん結局波の中に入るのか?どうなんだ………?」
「どうしますかダンテ」
俺は、首を傾げつつ結局どっちにするんだろうかと催促をするもし迂回路を使うのであればウーティスが前に前進するレバーを操作したままなのは問題があるからだ
話の流れ的には、波に突入するようになるだろうことはわかりきってはいるが………合いの手は入れておこう
分からない知らないこと前提で、動かなければいけないからにしてもウーティス的には"死ぬ回数が増えるにつれ、戦闘の効率も落ちていく 体験した苦痛であるほど恐ろしくなるもの"の一つには入らないらしい
基準が曖昧で、重複している(ダブルスタンダードとも言う)ような気がするがここは細かく突っ込む所ではないだろう
前に思っていた、経験した事がない苦痛だからこそ意味もなく突っ込めると言う思考の通りなのかもしれないが
〈ウーティスの言う通り行ってみよう〉
「はい、区域の境界を越えて指定した湖に向かいます」
「管理人、巻き戻しには管理人当人の苦痛と代償が伴う事も忘れずにな」
〈………分かっているよガリバー〉
管理人は、知っている流れ通りに同じ文言を言いファウストはヴェルギリウスとカロンに伝える意味を込めてだろうか境界を越えることを明言した
「まさか………はぁ、ウーティスさん あなたの考えが合っているといいんですけど」
それがしっかり耳に入ったイシュメールは、ウーティスの方を恨めしげにみながらぼやけばその声を覆い隠すように雷鳴と共に確かな雨音が周囲を支配する
「船室でゆっくり出来なさそうなのは、確かだっ!」
俺はそう言いながら、船室から飛び出す
他の囚人達も次から次へと出ていく………監督気取りか、純粋に反応が遅いのか出遅れた者は、ヴェルギリウスが圧をかけて外に出させたようだ
〈稲妻………?〉
「雨が振り付けてきましたね………」
「台風の目ん玉の中だ」
大体の管理人含めた囚人達は周囲の激変に、目を泳がせている例外としてイシュメールや荒事や異常時慣れしている良秀やウーティス等はハッキリと警戒を見せている
〈何で前触れもなく、台風の中に入ったのか?〉
「それが"波"なんだろ」
「えぇ管理人様、波とはそういうものです」
イシュメールの返答に呼応する様に、メフィストフェレスが雨や落雷の音で聞こえないだろうが………ヴェルギリウスがカロンに指示を出して、耐えるモードとやらにガシャンっと確かな音を立てて編成した
俺はカンテラの紐を緩める、空は全て雲に覆われ暗い中青い火が光の線を作りながら確かに揺れる
〈私達はこれからどうしなきゃいけないんだ、イシュメール?〉
これから私達は、文字通り船員として動かなければならないのだろう
イシュメールは、太湖の経験としてずぶの素人たちとして何処か諦めの様な静観の様な雰囲気を纏いながら口にした
「………太湖で、初めて航海する新米船員が必ず聞く言葉があるんですよね」
波がさらに強まる
「もしもお前が、どんな波が起こるか分からない湖に閉じ込められたなら、信じるべきはただ一つだ」
底から何かが、せり上がる音が確かに響く
「それはお前の航海の実力でも、万里先まで見渡す案内人の実力でも、仲間の固い絆でもない」
こう改めて聞くと、コレ実はイシュメールの私怨入ってないか?全員ズブの素人の航海の実力とか案内人と名をつけられるのはヴェルギリウスだし思いっ切り仲間の絆はねぇとか言ってるし
実際、絆はあるか?と言われれば疑問符をつけざるおえない関係ではある
「多くの者がコレに耐えられず、湖の底へと自らを贄にすることを選ぶ」
まぁそんな点全ては、目の前で起こる事には些末になる
船をひっくり返そうとしているのか、それとも目の前に餌があるのを手掴みで取ろうとしているのか"鯨"と言う太湖における災害が現れる
「「ただ如何なる混沌にも震えにも、自らの精神を保てるお前の意思を信じなければならない」」
ウーティスが知っている一節と、イシュメールが知っている全編が重なる
だがその話は続きがあると
「湖が、たかがお前ごときで鎮まるか分からないが」
重ならない言葉が確かに、辺りに響いた
「総員掛かれっ!」
続け様に、赤い鯨を追いかけるイシュメールが宛先もない愚かな同胞として扇動を始める
そしてその声はどんな落雷よりも、豪雨よりも通る音で戦うためにかそれともその声に従ってか多くの者が向かい始めた
「ちっまた、人魚か」
「ヒースクリフ君、銛は如何に?」
「ずっと準備はしている」
俺と同じの、だいたい同じ銛を持った………
管理人がピークォド号絡みの人格を全て揃えたのだろうか、まぁ俺も、懐かしいと感じる頭の感覚でその船の人格を入れられている様だと感じている
他よりも数倍重そうな、銛を持ったヒースクリフは鯨に紐付けされた人魚へと突き指したギャッと断末魔とも取れるような悲鳴が上がる
それは、人に似た様な声では最早ない
もしそれらしく命乞いをするならば、きっと人魚ではなく鯨なのだろう
人魚になるとは、そういうモノだ
エメラルドゴキブリバチの宿主が、人間になったような生物がいるという感じだろうそれが通用するとなると都市において人はある種の野生下でも、寄生先として使い続けられる程度にはあるのだろう
やたらと人が多い、都市特有のガラパゴス的進化の可能性もあるが
「鯨油は、無理か」
「波ならば、到底あながちならむ次の安定せるにいとなみに入らむ 今は目の前なり」
俺は、人魚を操るような紐を掴みながらそこから鳴る音が無くなるまで人魚を船に叩きつけていれば
今は波にあっている、比較的大人しい鯨に対して仕掛けて金を稼ぐため油を取るのとは訳が違うとそして眼の前の事をやるしかないとイサンは言った
まぁあのイシュメールは、ずっと海にいるのだろうが
やはり変換できなければ、金等も全て意味はないのだろう何かから逃避するためならばまだいいが純粋に稼ぐ為と言う事ならばピークォド号程向いていない場所は無い
「変動座標を確保したが、ク・な・続・人」
弾丸の発射される音がして、人魚の数匹に穴が空くが痛覚がないのかそれとも無理やり動かされているのか襲いかかってくる勢いには変わりはない
時折、熱を覚させる為か人格による思考の偏りを抑える為か数人が人格を剥がされローテーションの様に回っていく
時計も回る
まぁ今回の場合、俺は出突っ張りだったが………
「はぁいつ終わるんだ」
波はまだ続く、銛はもう多数の人魚の体液で濡れて貫くような切れ味は無くなっているだろう
ただ重さで潰しているだけの状態だ
長期戦になる、当然…………
「真理、シん理目の前にある…。ひ匕っ、ひヒㇶっ、ヒひっ」
壊れる囚人達も出てくる
波に巻き込まれた始め辺りで、九章二節のegoを使ったファウストが、侵食を起こし俺に向かって火が放たれる
相変わらずの、人かバケモンか分からない姿だ俺は俺の姿は見えないがもう数え切れない程に俺も侵食した事はある為きっと他者には同じようには見えてるだろう
「落ち着けっとは言えねぇよな」
当然防ぐことは出来ない、皮膚が爛れ下の肉が見えてそこに雨が染みて不快な感覚がする
痛みとも言えるかもしれないが、戦闘で脳内麻薬がだいぶ出ているらしい正直に言えば死ぬこと以前に感覚が麻痺している
酷すぎる傷は、総じて一時は痛みを感じないのだ
〈ガリバー!〉
「必要な時に時計を回せっ」
侵食によって暴れるだけ暴れて、へたれたファウストをほっぽいて管理人の声だけに返事をして腕と足は動く為また人魚へ向かって走っていく
「香水の材料にしても、直接俺が出るとはなぁ?」
グレゴールは、慣れたとは言えないが見慣れているような様子で単発の銃を打ち出す
それは良秀が打ち出すばら撒かれた玉より、数も何もないが確かに人魚に致命傷を与えていた
もしかして適度に人格を切り替えているのは、弾丸の補充の意味合いもあるのだろうか?
〈やっ………やっと抜けた………〉
「何なんだよはぁ………」
何度も時計が巻き戻って、朝も夜も分からなくなった頃落雷と雨が落ち着き嘘のように空は晴れてはいないが………周囲は霧に包まれた
今がどうなっているのか、はっきりわかるのはイシュメールいやイシュメールにすら分からないだろうが唯一確実なのは波は越えたと言う事実だ
「………で、コレ何回もやれるか」
「思ひやりすらすまじき事なりき」
ウーティスの方をチラッと見ることだけにとどめて、この波超えを何回もこなせるか?と俺が聞けば、イサンが真っ先に遅れた船酔いをしながら、青い顔をしていた
同じ様な様子をしていないのは、表情自体が分かりにくいファウストとムルソーとホンル辺りと
波の様子や、超えた事実、見た光景等などに何かあったのか良秀とドンキホーテとウーティス辺りだろうか
「一応コレ元人間なんだ」
「えぇあのクソったれな鯨に飲まれた結果ですよ」
俺は、鯨こそ狩らなかったが戦闘時ではマジマジと見られなかった人魚の残骸を突っつくように確認する
イシュメールは、コレが波に不用意に突っ込んだ人間の末路だと言う様にぼやきながらしっかりと管理人の方を見ている………きっと戦っている最中にも知っている話は行われていたんだろうが、目の前に集中しすぎて聞こえなかった
「へぇうん」
サクサクと姿形を保っている、人魚に対して刃物を突き立てる見た限り骨はきちんとあるが人としての骨格ではもう無いだろう
内臓類も退化しぎみか………メインの栄養源は、臍の緒のように鯨から与えられるのだろうか?
脳は、萎縮しぎみだな
「ガリバー?まさかコレ食べるとか言わないよね??」
「鯨料理はあったが、人魚料理は無かったな不味いのか?」
ロージャは、俺に対して人魚の肉をこれからの料理の材料の一部にしないか?と嫌そうに聞いてきた
こっちでは、人魚の肉を食えば不老不死になるとか言われるが………香水とかどんなものか分からないが人魚の涙とかが主なるものの為恐らく食用向きでは無いのだろう
食用向きとは思えないものを、細かくして食べ物に混ぜ込む土産は想像すれば山程あるがパイとか饅頭とかプチケーキとかそう言うの
「ふむ、クラップ蟹とは違う趣か………」
「流石に嫌ですっガリバーさんっ」
良秀がちょっと乗り始めた辺りでシンクレアが、最早涙目を浮かべながら首を残像が出来そうな程横に振っているあんな人魚と大量に戦った後でも元気そうだ
「取り敢えず、食い詰めた時用に冷凍はしておくか」
「囚人14番 さっさと捨てろ」
俺は、まぁ料理には使うつもりはないが魚釣りをする為の撒き餌や釣りエサそのものにはなるだろうと解体の手を留めてぶつ切りにしようとしていれば………
底冷えするように、俺の名前では無いが俺を示す番号が呼ばれる
後ろを振り向けば、ヴェルギリウスが目を赤く光らせていた
そんなに、される事かなぁ?
「………まぁわざわざ取っておく程じゃないって事だな、ヴェルギリウス」
ヴェルギリウスも、嫌だったんだなとは言わず合理的ではなかったのだろうと太湖の方にぽちゃんと沈めた
切断面から溢れた液体に引き寄せられるように、魚が集まり人魚を喰らっているのが比較的澄んだ水の中で見えていた
それと一緒に、思いっきりヴェルギリウスにため息をつかれた気がするが気にしなくてもいいだろう
7期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)
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双鈎海賊団
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ピークォド号
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南部ディエーチ協会
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LCCB
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マリアッチ
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