バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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誤嚥をしない健康な生物

「空気が変わった気がする」

 

俺は、やはりあの生物の血で彩られていたのだろうか更に黒々になったコールタールのように掬っても手の内が見えない海の水を見ながら思わず呟く

 

「うむ、天候が不吉に見える」

「んぅ………、浪風が身に染みるなりけり」

「………バケツはないから、直接海に吐いてくれイサン」

 

嘔吐の音が、圧倒的な波風と嵐の音に消える

………最近イサンに出したのおかゆとかそういうのだけだったなまぁ脂っこいものはそもそも受け付けもしない実際に出した時にも他の奴らよりも進みが悪かった

 

この作戦が終わったとしても、あのクリスマスイベントやらも考えると調達がしづらい海上の上なことは俺としても大変だが………また5章が始まる前の海上の様にうどん生活にでもなるのだろうか

 

「僕たち本当にやれるんですか?」

「やれるじゃなくて、やるだろ」

「俺がガリバーの言うことに同調するのは癪だが、今までのはやれるからやったみたいになるぞ」

 

なんだあのヘアクーポンでの話がまだ神経にでも触っているのかとヒースクリフの方を向いて目を細めた

シンクレアは、俺の態度に目を逸らす事はしていないが何となく空気は悪そうにしている

 

 

「まぁ生き当たりばったりって奴だよねー」

 

ロージャは、空気を和ませるためかそれとも純粋に本音が出たのか言葉を漏らして囚人たちの何人かが頷き空気が緩む

その緩みが気に食わないのか気にしてないのか、ハッキリと全員に聞こえる声でイシュメールがエンジンに手をかけて船を前へと進めようとする挙動にウーティスが待ったをかけたが………

 

「この前にある区域に対する、規則や波の種類は知りません」

 

そんな事知ったことはないと、問答無用でエンジンを吹かし前に倒す

船長と同じ道を行くというのに、何も知らないと言う事を冒険という言葉につつみ隠しながら

ドンキホーテは、未知への恐怖か興奮かツバを飲む音が聞こえるが

 

………やっぱり、藍色の老人はもう鯨の近くには居るようだ普通に考えたら無事に着くことすら難しそうに見えるけどこの状態で普通を考えること自体おかしいか

 

言葉を飲み込み、目の前だけに集中する

 

1回ぐらい体験したホエールウォッチングの距離としては、まぁ運休のち営業停止行政処分が妥当だろう

観光客と、捕鯨者の違いは大きいけれども

 

眼の前にあるものが、大きさにより鯨と認識できない内にただの身動ぎによる波が襲う

 

「うわっ!」

 

黒い波が襲いかかり、覆いかぶされる

まだ水の中にいる、黒が覆われる視界が見えない

そんな中音が聞こえた

 

「離脱者がいない………てっ落ちてるじゃないですかっ!?」

「ちゃんと掴んでろと言っただろうが、愚か者っ」

「あ・ほ」

 

水で伝わりにくいなかでも確かに聞こえるほど、大きい随分な騒ぎになっているようで体をカンテラにとともに引っ付いている縄を誰かに引っ張られた

 

「ごほっあー耳に水が………」

 

肺に酸素が入り込む、けほっけほっと咳き込むがまぁ心配を掛けてくれるのは半数いれば良い方だ

ボートの縁になんとか腕を掛けて、体を引っ張り上げてもらいなんとか戻る

 

「作戦遂行に支障が出るのなら以後は、助力はいらないだろう」

「いえ欠員が出るのは、LCB部署として支障があります」

 

ウーティスに、そのまま捨て置けば?(意訳)とか言われた感じがするが流石にファウストが止めていた目が俺に対して冷たい気がしたのは気にしないでおく

 

気にして何になるわけでもないだろうし

 

「うーんあの灯台に見えていたの、全部巨大な鯨の尻尾だったんですね 今まで見てきた鯨とも違いますよ〜」

「こうやって見ると辞めたくなってきた………鯨があんな姿をしてるって知る前に戻りたい………」

「いや引く事は無理だろ、藍色の老人から後ろから刺されるぞ」

 

目に海水がこれ以上入らないように、全て濡れた衣服を絞ってから顔を拭いつつ今から呑まれに行く訳でもない鯨達の全容に各々怯えているようだが今何かしてと無理だろと俺は失笑に近い笑いを見せた

 

「えぇ藍色の老人が無事合流したら、次の作戦行動へと移りましょう」

 

ファウストは、流れが脱線してきたと見るやいやな次々とほかの鯨が道を開けるように去っていく光景を見つつ話していく

イシュメールは、その道が明けた光景すら既視感があるものだったのだろうか?興奮を隠せないような声を出している

 

前に進んでいく

 

「おう、此処まで」

 

藍色の老人の姿が近くではっきり見える、他の鯨避けとここが蒼白な鯨の本体だと知らせる様に俺の目から見てずっと鯨渦巻く此処にいたようだった

各々恐怖している囚人達と対象に

 

「は、はは、ハハ………見つけた

やっぱりあの人の言った通りだ!私達がっ!ピークォド号のつけた傷跡が見える」

 

完全に鯨に、イシュメール的に言うならばエイハブ船長にかイシュメールは完全に飲み込まれている

 

まだ通信こそ繋がっており、案内人とファウストの簡潔な会話が挟まるがそれはイシュメールの世界を侵食することはないそしてなぞる様に

 

「漕ぎ手っ!!!!!」

 

あの日の夜を今再現するのだろう

 

「まぁ自然と口は開けてくれるだろう、魚は光り物で綺麗なものには目がない」

〈何で私の方を向くのかなガリバー〉

 

俺はオールを取って向かい、口を空けて呑み込んでくれなければ話にはならないが一番美味しそうなものを撮り逃がすほど謙虚ではないだろうと

イシュメールのエイハブ船長を模したような怒号に近い号令を聞きながら恐怖では無く俺は好気を見せる

 

いや自体が碌でもなさ過ぎると、毎回深刻さより笑いの方が先に出てくるサガらしい………その事は最初っから俺自身で分かっていたが

 

軽口を叩けば、管理人の気に触ったらしいけど………蒼白な鯨にとって一番取り込みたいのは管理人である事実には変わらないだろうに

 

藍色の老人とイシュメールのそれぞれの何かを言っているのが辺りに響く、嵐の中でも内容がしっかり耳に入って聞こえてはいるのは何処となく妙な気分になった

 

俺達は後は食われるだけだここの鯨はどうなるのか分からないが、歯があるものと無いもの2つある

見た光景のようにすり潰されはしないだろう、吐き出されてもすり潰されてはいないだろうしいやL社支部と結合してたのもいたな………

まぁ管理人さえいれば、囚人となっている俺達が鯨の歯ですり潰されても何とかはなるだろう、うん

 

さてウッカリ胃では無く肺に落っこちなければいいが、それだけを心配しながら口内へと吸い込まれていった

7期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

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