バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

96 / 106
よく噛んで食べましょう

落ちる感覚だけする、内臓が中で浮き上がる様なでも暗い中でも食道の壁がしっかりと目に映る

全て赤く白い、血が巡っている生き物の色だ

さてもしもの時の準備はしないと

地面に強く打ち付けられるが、胃がクッションになったのかはたまた肉体自体の強度が強くなってきているのか誰も落下死はせず時計を巻き戻すまでもなく次々と起き上がっていく

時間はきっかり6時間だ

「取り敢えず全員無事か?点呼でも取るか?」

「そうだなそれを採用しよう番号から順に言え!」

 

俺は、自分自身の無事を確認した後周りを眺める前に目の前の光景を見ながら点呼でも取ったほうがいいと言った後ソレを取ると管理人の無事を視認しただろうウーティスは、いつも通りの様子で仕切りだした

 

「うむ」

「いますね」

「無事であるっ!」

 

付き合わないと面倒だと思ったのか、それとも一応従った方がいいと思ったのかイサンからファウストに号令の声が繋がりなんにも考えてないようなドンキホーテの勢いのいい声が行動の流れを生んだのか

イシュメールがブツブツ何かを精神的に追い詰められ呟いていた所で一旦詰まったが………

適当にハイと答えた俺の方までちゃんと繋がる

 

意図した無事じゃない状況ではあるが、無事に全員居るようだ

 

「変な所に流れた奴は、居ないみたいだな」

 

再度周りを見渡せば、なんとも奇妙でグロテスクとも言える光景が広がっている

体内と言えば何処もそんなモノなのだろうか、吐いたりする動物だと胃が幾つもあったりするが………それは大体草食だしなぁ

 

うーん鯨とかだったら、肉食でもそうだったか?

 

そこら辺の知識がうる覚えだな

積極的に調べていたんじゃなくて何となく軽くウェブ上で、見た記憶があるだけだし

 

いやー本当に肉食でよかった、草食って割とゴリゴリ歯で削るように食べるからなぁ………肉食は千切る感じだけど

プランクトンを食べるタイプのクジラは歯が無いし、そもそもこちらのクジラの知識が通じるとも思えない上でそう適当な事を考えつつ、今の時間から6時間後の針の示す所を腕時計にペンで印をつけた

その内落ちるだろうが、まぁ一日も此処にいるわけも此処にいられるわけもないし問題はない

 

〈ここは………どこだ?〉

「うーん、川みたいなのが長く広く広がってますね………流れと反対側に進めば、何か出てきませんかね?」

「楽しそうだなホンル、何処かの生き物の中に入るってほぼ生きている上でほぼ無い事ってのはそうだが

ちなみに俺も体液流れに逆らう事には賛成だ、胃液溜まりに突っ込みたくはない」

遺骸からの鯨油の汲み取りとかね

管理人が心なしか、弱々しいカチカチと時計の針の音を鳴らすあいも変わらずいくらいようと心地がよい場所とは言えない所だ当然であるとも言える

楽しげな様子言えるのは、ざっと見ホンルもドンキホーテの二人ぐらいだった

 

管理人の行動の方向性を纏めるように話していれば、シンクレアとグレゴールが後ろで話し込んでいる

 

途中でウーティスも加わっていた

まぁ同じ内容でも、口にしていたのだろう

 

各々が誰かの言葉でそもそも無事でも此処でどう使おうとしていたのか俺には、分からない船を探し始めた辺りで

 

俺は今いる所の外壁と言えるだろう部分にナイフを突き立ててなるべく内側に触れないようにしながら表面がうっかり此方で切らない様するため心なし当然ついてくる肉を多めにベリベリと剥がしていく

 

最低いつも包まる布団サイズ程度あればいいだろうと適当な所で切り離していれば

 

「………何やってんですか???」

 

シンクレアがあり得ないモノを見る目でこちらを見ていた

 

解せぬと言う言葉を飲み込みつつ粘液が滴る胃壁側を内側にして折り畳む

 

「いや本当に何やってんの?ガリバー??」

 

ロージャまで追撃してきたまぁ切る時に、当然内部細胞を傷つけているため血被ったけど………特に身体が出てきた血で全体が真っ赤になる以外の変化はない

 

〈突然何してたの???〉

 

………まさか管理人まで聞いてくるとは思わなかったよ

やってた事を簡潔に答えればいいだろう

それなら今俺がやっていた事は………

 

「このクジラの胃壁を剥いでた、ボート突き刺さってたし鉄の様に頑丈ってわけでも無かったな………」

〈いやそういう事じゃなくて………いやそうだろうけど〉

 

アニサキスの様に胃酸から逃れる為、奥へ奥へと行こうとしていた訳ではないけれど

カチカチと言う音でしかないのにモニョモニョと言い淀む様に、聞こえた

まぁ何の為にって、理由こそ本当は聞きたかったのだろうけど………

 

「………はぁ、こんなのに時間使う前に管理人様時計を巻き戻す準備はできてますか?」

 

俺は肉の方を下にして布団サイズに剥いだ胃壁を床に置いた、流石にこれを抱えながら戦闘を出来る力はないし必要だが純粋に邪魔だ

 

「イシュメールどうして急に、時計の話を………あっ」

 

管理人はやっと多数の人魚達が、更にこちらに向かっている事に気がついてタブレットを弄りだす

 

そして人格が被せられ、戦いへ赴いた

 

まぁ記憶にも残らない程呆気なく10分も経たずにめぼしい人魚達は全滅されたが

 

「はぁ………もっと人魚が押し寄せてくる前にここから抜け出さないとな」

 

グレゴールが、あっという間に殲滅された人魚の遺骸を見つつこれからもまた人魚が来るだろと冷や汗をかいている………まぁ軽く片付けられるがそれが続けばというところだろうと

その中で俺は、戦闘の邪魔になる為置いていた剥がした胃壁を持つ

 

「余計なものをそもそも持つな!作るなっ!」

 

管理人が困り事態が硬直している間に、浅い器に黙った不満を吐き出そうと思ったのか

 

俺の様子を見たウーティスにすぐさま捨てろと言われたが、聴こえないふりをして無視したその後直ぐに必要になるし有耶無耶になるからここは問題はない

ちょっとした後でホンルが寄って来て剥がした胃壁をツンツンと興味深げに突っ突きながら

 

「にしても結構切り取りましたね、服でも作れそう わぁ日に当てられて劣化したゴムみたいですね」

 

手に粘着質な液がつき、いつかの質屋で見たことがあるハンカチで拭いながら感想を述べていた

それがどうしたって話でしかない事だが

 

上から液が静かに垂れたのが見えた、そろそろ胃酸が出てくる頃だろうと俺は肉側を俺の方へ向けるように広げて体を頭巾のように覆った当然切ったばかりなので生暖かく湿っていて気持ち悪くはある

実質生肉被っているようなもんだ………当然なことであるけど

 

「あー成る程何の服かと思ってましたがポンチョって奴ですね コレガリバーは分かってたんですか?」

 

立ち位置的に近くにいたホンルが、胃壁がある肉の膜を被っている姿にクジラのなかで雨が振ってきたと言う言葉に合わせてそれを分かっていたのだろうと告げた

 

俺は静かに笑いながら、だんだんより強く流れ落ち滴るだろう胃酸をから身を守る為に被っていたクジラの肉の膜を広げる

 

「ホンルも入るか?」

「えーじゃあ折角ですし、お邪魔します〜」

 

ホンルはそれに躊躇なくずいっと、入る

女性同士ならば中々華がある(肉の膜という物体と周囲状況は除くこととして)けど実体は野郎二人である言ってて悲しくなっていくなぁ………身長も当然俺の肉体よりもホンルの方が高けぇし

 

「おい、ちょっと待てよ………オレらはコレに食われて真っ先に落ちた場所が此処だ」

〈だよね………〉

 

一瞬俺とホンルの方をヒースクリフは見た後に、そのクジラの中で落ちる液体について何か言いたい事があるのだろう口数を多くする

まぁ強い酸という見るからな劇物に浸る危険なのだから、酸と逆になる強いアルカリの方も当然危険であるが

 

「オレがたまにあたりめぇの事すら勘違いするから聞くんだけどよ………ツフー食いもん食ったら最初は何処へ行くんだっけか」

「そりゃ当然胃でしょ、さっきからお腹空いたって鳴いている可哀想な私の胃が」

 

ヒースクリフの言葉にロージャが反応する、行き着くのは当然胃だと

………一応クジラの中では6時間補給を出来る目処が無いため、事前に時間的に凝った物を作れないがそれなりの量全員に食わせていたはずだったがロージャだしそこら辺は気にしてもあんまり意味はないだろう

 

「一応食ったばかりだよな………?」

「あぁ出航前に飯は出した」

「包子やおにぎりとサンドイッチでしたねー」

 

お腹空いたという言葉に、グレゴールも俺と同じ様な事を思ってたらしく食べたのはついさっきだったろうと疑問に出す俺は藍色の老人との共同任務前に、ご飯は出したと言いホンルは仕事しながら食べられる物が出されたと笑う

 

「因みに俺が見た限りソレを一番食べてたのもアイツだ」

「もうっ、そんな事言わないでよー」

 

ロージャの方を指差すわけではないが、しっかりと見ながら仕事の間に取れる食事を一番消費してたのはロージャだったと言えば

それをハッキリと言われるのは彼女にとっては嫌だったらしい冗談でごまかすように返してきた

 

そういう緩んだ空気を現状のクジラの体にはいるという意味ではあって当然の非常事態の、把握の為ファウストが咳払いもせずに言葉に出すようだ

 

「………ヒースクリフさんの質問に対する意図を把握しました

胃では絶えず効率的に飲食物を消化するために、絶えず胃酸が分泌されます」

「学校で習った気がします、確か強い酸だって 付着したものを………分解する………」

 

ファウストの口から出た突然の学校の講義の様な話に、シンクレアはハイと生徒が手を上げて回答を出す様に呟くけれども今自身が口にした状況の意味を理解し顔を青ざめさせた

 

そして次に出るホンルの言葉が、ソレを確定させる

 

「あはぁ………だからさっき水滴が落ちた所の服が溶けたんですね、チクチクと痛くもあります」

 

さっき水滴が落ちただろう体の箇所の袖の一部をなるべく肉の膜から出ないように他の囚人達にほらっと見せるように差し出す

それもガッツリ出している訳ではない為、わざわざ痛がろうとする趣味はホンルにも無い様だ

 

「ガリバー分かってたんなら俺達の分も胃壁剥がせっこの野郎っ!!!」

 

ドンキホーテの心配の声よりも、真っ先にヒースクリフの怒号が響く

元気だなぁ………

 

この胃壁だろうと、絶えず胃粘膜が放出されるわけでもなく付着しているだけなのだから中和後もずっと耐えられる訳でもなく気休めってだけなのだが

 

「一つ肯定的な発見を報告しますが、一般的な生体器官とある程度類似したメカニズムを有しているようですね」

「まぁつまりちゃんと殺せる生物だ」

 

今それが救いになるのかどうか分からないが、ファウストの肯定的な方向に合わせてこのクジラは生き物であり殺せる存在であると俺は笑った

 

〈みんな走れ〉

 

管理人はそんな報告すら、頭に残らないほど切羽詰まっているらしいだんだん上がってきているだろう胃液の音が聞こえでもしているだろう

 

俺は走れとの声に合わせて、何処かで聞こえるそろそろ回収の時間だやらガヤガヤ聞こえてくるこのクジラの消化不良の何かの声へと向かっていった

7期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

  • 双鈎海賊団
  • ピークォド号
  • 南部ツヴァイ協会
  • 北部ヂェーヴィチ協会
  • 南部ディエーチ協会
  • 南部センク協会
  • 黒雲会
  • LCCB
  • 剣契
  • 東部センク協会
  • マリアッチ
  • ぽんぽん
  • 鉄工会
  • 西部ツヴァイ協会
  • 南部セブン協会
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。