バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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エイハブタウンとかにすればいいのに

「おっ着いた着いた!コレが船長の」

「ここはな、ピークォドタウンだ!ようこそっ」

 

三人に混じってにこやかに、囚人達は参加しないようだが適当な話でし場を持たせている内に着いたらしい

 

「本当に立派だなー、あれば物見台か?もしかして骨使ってそうだな」

「そうなんだ、あれはなー」

 

サックリ周りを見渡して、おそらくは漂流してそのまま飲まれた艦の破片等で作っているんだろうが生々しい様な白い部品が目立っていた

着ぐるみのキャラもなく愉快な音楽こそ聞こえはせず精々蠢く様な肉の音と人魚しかいないだろうがテーマパークを探る様な雰囲気を出しつつ、指を刺せば隣にいた人も気分良く口に出そうとした時に

 

「イヤイヤその前にっ船長!今帰還しました!掬い上げたものをご覧くださいっ!」

 

双子の内の一人が、周囲を見回してエイハブをその目に取られたのだろう叫びにも近い大声を出しながら真っ先に駆け寄っていき

いつも通りの報告とはまた違った声色だったのだろう、エイハブは意気揚々とこちらの方に向き威厳を示すためかわざわざ走る事でも無いと考えなのかゆったりと進みながらこちらに向かっていく

 

「拾い物の一つです どうも」

 

俺は笑いながら、この人達の拾いものだと笑えば

 

「流石っ、あんたの偵察の腕前だけは文句のつけようがないぐらい立派だなスターバック」

 

無視された

 

「金貨2つはお前さんのもんだ、1つはこの双子の船員に渡そうじゃないか」

「「ありがとうございます、船長」」

 

此処へ釣れて連れてきた彼らは、数字だけで増える金貨の枚数に満足しながら引いていくが………此方でも何の信用もない仮想通貨に投資して数字だけ増えて引き出さない例が結構あるしそれと似ている挙動だ

引き出そうとしたら、引き出し手数料やらの手続きで長引くよりも此方だと取引事真っ白になるのが先だろうが

 

「このピークォドタウンに新しい住人が来たのは久々だな」

 

一応このクジラ内部で、白化していない人間をエイハブは同種の人間と認識した様だ

………まぁ時計頭というなかなかな姿をした人間も含まれているが、白化していない衝撃よりは此処の者達にとっては少ないだろう

 

うんまぁ物言いとかはエイハブだし、あのCいつ相手だろうとも人の話聞かないし聞かせる気もないからなぁ

 

俺としてもこっちも聞く気はないけど

何があっても同じ事をいう人間に対して、何を聞いても同じ事しか返ってこないのだから一回で十分だろう天井のシミを見て勝手に顔があるとかなんだというようなものだ

 

「住民………ゲストじゃなくて?」

「足を踏み入れた瞬間から従属するのが当然だと考える思考の人間の発言だな」

 

珍しく、後ろ側で聞こえてくるグレゴールとウーティスの考えが一致し顔を見合わせているだろう様子を何処か面白く思いながら

 

「まぁ一応人扱いされている状態だからまだまし」

「どんな考え方してんだよ、お前」

 

俺は、この群れの大ボスが出た状態で諸々話すのは軌道がすぐに正されるだろうと囚人たちの方へ戻ってからグレゴールとウーティスを諭すように言えば

 

ヒースクリフに、真顔で問われた

拾われた時点で物扱いではあるし、その待遇とかで文句言うのは何とも可笑しいだろうとも思う

状況的にどう考えても、此方が優位に立てる要素も状態でもなんでもないと思うのだが………

 

一発逆転の手を考えろって言われても、跳ねたり逆立ちしても無理だ音が一切鳴る気もしないし、小銭の1枚でも落ちてこない

 

「やっぱり………」

 

イシュメールの小さな呟きに反して、エイハブは高らかに謳うようにいや謳っているのだろうクジラに飲まれた船員をまとめ上げたと今から出る所なのだと………本当に自信満々と言うか確証も無いのに確証を持っているそういうのがある意味で信じているという本質なのかもしれないが

 

船員達を含めるならば、最後の船出とは言い方的に相応しくなく不穏としか言いようがないけど

 

〈あっイシュメール〉

 

管理人も感づいたらしい

状況変化として大きい事は強いて言うならば、俺等囚人や管理人含めた中で唯一イシュメールだけは彼らを知っているしその逆も然り

後ろに引いた俺と対象的に前に出る様子を目で捉えたが

 

「私がこの瞬間をどれほど待ち望んでいたのか………知らなかっただろうし

この先も永久に知らないままでいるだろう

 

知る隙もないままぶち殺してやるから」

 

イシュメールは、風のように掛ける

 

「熱烈な歓迎だこと イシュメール」

「イシュメール………だと確かに………」

 

エイハブは、避けはすれど驚きはない様子からもう既に知っていたのか対応できる速度であったのか………

不意打ちは、叫ぶものではないのだろう

………この衝突は、避ける事も出来ないし避けようとも思わない

上に塗られて、視界が変わる

 

「恩知らずが、船長に攻撃するのかっ!」

「思い知らせてやるっ!」

「また、胃酸に放り込んでやるっ!」

 

その中でも一言一句違わない交戦のセリフの音だけは鮮明だった

特に面白くもない

次から次へと湧いて出てくる、大分住人の数だけは居るみたいだ海賊しかり………本当にどの集団でも人の数だけはいる俺は、管理人を経由したアチラの通り叫ぶ声が煩いイシュメールの指示に従い

この状況で新しい人格を使うこともないだろうし

研がれた銛を差し振るう

 

クジラやら人魚と比べると侵食もあり弱々しいとは言えど、引き際は見極めているらしい

此方がウッカリで数人死ぬことはあれど、向こうが死ぬことはなかった

 

カチカチと時計が戻る音が聞こえた

 

細かな骨折と脱臼が、さっぱりと無くなる

 

様子的には、向こうの劣勢と言えるだろうだけどもエイハブは笑ったまま船員を壁にするように奥で笑う………イシュメールはそんな肉の壁の穴を縫って走るが

 

それを埋めるように太く鋭い銛が飛んでくる

銛の主を世界で一番の使い手と言うが、ならば何故呑まれているのかという話になるがエイハブ論的には世界=自身なのだから自身以外の話は出来かねるのだろう可哀想に

 

跳んできた銛は、軽々と引き抜かれ手に収まるどれだけ力があるのだろうか?その力を当人の為に使うことがないだろうあたり気にする必要はないのだろう

ヒースクリフは怯え、良秀は己の審美眼でここにいる中での明確な強者であると判断したようだが

 

此方はなんとか生きて死にながらも、あちらは明確に発生した強い人魚を狩るための群れの動きへ移行する

 

イシュメールだけは、その動きに見覚えが強いらしい………此方は記憶だけだけどもクジラ取りの動きをしているから

 

先に気がついたのは、クィークェグらしく明確に動きが鈍るそれをイシュメールは気にせずに頭を割ろうとする

 

彼女のメイスがカスリ被っていた仮面が落ちた

 

彼女が握っていたメイスもそのまま肉の下に落ちる

 

基本的には、囚人全員が呆気にとられていた………最近のイシュメールの様子とはまるっきり違っていたしさっきまで殺し合いをしていたのだから

………唯一イサンだけは、何処か生暖かい様子で見守っていたけれども

 

包容から離れ、クィークェグはイシュメールを諭すように膝を曲げて目線を合わせた………エイハブに洗脳に近いことを施されているのを抜きにしてもこの状態で船長に対して攻撃をするのは悪手なのは確かなのだろう

 

エイハブは感動の再会等にお涙頂戴するわけでもなく、まくし立ててもう攻撃要素はないだろうとくるりと戻り

交渉の用意の場所は此方だと、別の建物へと入って行く

 

「また静かになったな」

 

周りを見れば、さっきまで大量にいた人達が各々割り当てられた部屋にいるのか通常業務に戻ったのか引っ込んでいた

囚人と管理人の間にあるのは、このまま進んでいいのかと言う事だろう

 

〈だからといって、ここから出たとして他に行く宛はないし………〉

 

さて………、俺も管理人とほぼ同意だ

今友好的にしてもらっているのだから、もし敵対するとしても情報を得るだけ得るのが一番いい

 

ここの事を知る由もないのだから、たとえ利用されたとしても途中で離脱できるように線を引ければそれでいい

 

浸食されない様に、自己と他者を分ける様に

 

えーっと所で

 

「エイハブ船長入った場所何処だっけ」

「さっき入ったばっかなのに忘れんなっ!?」

「………あんないする」

 

いや思ったより広かったし………、どんどん引いていく船員の方に気を取られていたからいやほかの囚人が見ていたならわざわざ俺が言わなくてもよかったな

しくった

 

スターバックは、どこか頭が痛い様な言葉を呟きながらクィークェグとともに監視も踏まえて船長のは行った部屋へと俺達を誘導する

 

中に入れば、クジラの内部と考えなければ一般的な事務を行うような部屋がそこに拵えられていた

他の物より古いような所が見えるのは、ピークォドタウンで真っ先に作られた物の証拠という所だろうか

 

………ここで紙なんてどう調達するのだろうと思っていたが、クジラの内壁を薄く削って乾かしているのかと感心した確かに白くて黒か赤の液体さえ用意すれば記入するのに事足りるだろう

船員全員に分け与える金貨を記入されているが………分け与えた後の金貨の記述がないあたりエイハブ船長はその辺の興味は無いらしい

 

ざっと見ただけでコレぐらいだろうか、話し合いと言ってもエイハブにさせたいことをやらせるだけになるだろうがマトモな話し合いにならないといい

 

そちらで考えているよりこちらには、6時間もう無いのだから

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