バスの囚人に転生したぞー! 作:カンジャリ
胃酸やら、熱烈な歓迎やら、久々の再会やら諸々あって船長の事務室への道へ全員が入り込む
14人案内をいれるとそれ以上、入り込んでも狭くはあるがギチギチではないあたりだいぶ広く取ったようだ
さっとこの先に居るだろうエイハブに悟られない様に、畏まった風に事前に手を後ろに回して見るからな無力さを示す
本来なら俺分の1人少ない事もあるけど、掲示板やらなんならロージャの雑談含め周りを軽く眺めていく内に話と歩みは淀みなく進む
「あぁイシュメールさっきはすごく驚いた」
イシュメールは、スターバックにはクィークェグ程の感慨は当然なくしれっとした目を続けて声をかけていたスターバックの方を一切見ない
いつ再度現れるか分からない、念願の………だろうから仕方がない馬に吊り下げられた人参のように近くに明確にあるとに届き得ないというのはいつ何時ももどかしい物だろうし
天井で、ピックアップ外とか出た時とかなぁ!
………そう言えば、しばらくというか一年ぐらいそんな事もしてない当然と言えば当然だがそんな娯楽品なんて受け取ることも受け取る機会も無いし
明確に治安の悪い裏路地やら巣となるのも、〇社の下って形で各種規格とかごっちゃになりやすそうだもんな………日本のコンセントが海外じゃ使えないってのがアルファベット順全てにあってもおかしくはない
いやないか?一応何処かがその技術形態の寡占状態にしている状態で実質共通規格みたいになってそうだし
海外だとグーグルとかインテルとか、日本だと日本郵政とかドコモとかの各種の通信会社か?………一年も経っていると大分記憶が確かだと思えなくなってくるなぁ
最近夢見ても、ほぼ此方の事で埋まってるし
彼は、此処に来てからでしか無いのにね
あーヤな事は、考えるのは止めだ止め
ここが俺が知っている時点で、思っている場所はある事は確定しているのは確かだからそれさえ思っていればそれでいいそれでいいじゃないか!
そう此処で当然頭を振らない様にしながら、数回瞬きをして意識を今あるべき方へ戻す
目の前には扉がある、この先にエイハブ船長が鎮座しているのだろうスターバックがそれを開く前にイシュメールは真っ先に入っていく
「まぁ長い時間で変わらない人間がいたら、それはそれで怖いだろ 当然見る目も違ってくる」
カチカチとイシュメールの昔の仲間なのにという態度に、俺は聞こえてるかどうか分からないが呟きだけを残し、静かに雪崩れるように入っていく囚人達に合わせて足を踏み入れた
踏み入れた、にしてはそこまで異様な光景でも無いのだがクジラの中頑張ったすぐ剥がれるだろう上辺の装飾さえあれど根本的にはそこは変わりはない
どこもかしこも、ある意味での殺風景だ
「話し合いの場にしては、薄汚いのに関しては理解してくれると嬉しい
ラム酒でもあれば、申し分無かっただろうが酒瓶だけは入ってこないんだな」
エイハブは、腰を掛けたままこちらを見る
交渉というよりは、ただ要件を突き出す為のたたづまいをしている
俺は制服の時間がある時に縫って懐を、腕時計の無い右手で探ってチャポンと中身が満ちたスキットルを取り出した
「此方にあるのは、ウイスキーだけだな………」
「………なんで持ってるんですか?」
「自決用?」
「物騒な事言わないでよーお酒飲むのって楽しい事でしょーに」
中身は度数が高いのにしてて、一番最初に買ったのがウイスキーだったはずだからこの中に入ってるのはウイスキーだろうと言えば
シンクレアが、真っ先になんでそんな酒なんか持ち歩いているんだという駄目な人間を見る目を向けてきた………
いや、俺が普通に飲む酒は度数が高いの喉とか色々熱くて痛くなるから嫌いだし
なるべく度数が高いのを持ち歩こうとしたのは、意識を飛ばす為だある種の自決薬に近いけど酒は酒の為そうなのかもしれないと自分で自分に疑問を持ちつつ答えればロージャが、折角お酒持ってるのにそんな気分前提なんて勿体ないと騒いでいた
「任務中の飲酒は、推奨されません」
明らかに緩んだ空気を締めるように、ファウストが口に出すそれと同時にグレゴールが
「………まぁ俺達は、機会は幾らでもあるんだし渡してやれカンテラの旦那」
そうこちらを見て言ってきた
俺は、管理人の方を向いた
〈………うん、渡す流れになってるね〉
人の個人の持ち物をなんだと思ってるのだろうか?イイエと言う選択を与えてもいいだろうに、しかしそこまで好きでもない酒だし手放すこと自体は何ともないが………購入した時期的に囚人達の飯当番する前の純粋な俺個人の金で買った品ではあるから感慨自体はあった
とことことエイハブ船長の事務机に置いて、再び元いた場所に戻れば
「っぱぁ、久々の酒は身に染みる物だな 酒と言うものクジラの中に居て長らく口にした事がない私だろうと分かる程度に安物らしいという所だけが不満だが」
俺の持ち物をなんだと、思ってるのだろうか?
エイハブ船長は、直ぐ様スキットルの中身を呑み下したらしいまぁ酔う事で意識を飛ばす目的で買ったのだからアルコール度数だけしか見てない安物というのは大正解である
酒種もこだわりなく単純に高くて安いものが、入った店ではウイスキーとしてあっただけなのだから
裏路地で買ったから、純正のアルコールでは無く余計な混ぜ物もあるだろうし日本の戦後の闇市でメチルアルコールが飲酒としてあったとかもあるから
「エイハブ船長と言ったか?我わ」
そんな微妙な時間に、管理人との軽い話が終わって相変わらず船頭に立ちたいウーティスはハッキリと
「当ててみようか?お前さん達はこの蒼白な鯨に呑み込まれた何かを探しに自ら入ってきた
ということは、お前さん達も人魚にならずに済む別の方法を見つけたって事だ」
自らが何かを言い切る前に、エイハブの声に上塗りされ掻き消された
完全に話の主導権を握られた形になる、交渉役としてはとても〇とは言えない出来になる事は誰もが想定がつくぐらいに此方に出せる手は少ない
ウーティスが悪いわけではない、純粋にこちらの手札が悪いどころか無さすぎるだけだ
此処の全ては、エイハブの言う通りに進む此方が幾ら言おうと分かってたと話すのだから言い合いは意味はないだろう自分の非を認めないと言うか何と言うかうん………
心臓以外の手考えられると思うのに
まぁ全ては何もしないよりはいいだろう
多臓器不全等生物なのだから
何もしなくても、後6時間未満で此方は終わりなのだからエイハブ船長とやらに使われようが進めればそれで先がなければ進みようすらない
心臓という"物"を求めた結果だろうか?
いつもの様に騙されたとしても気付き、やられた時に対処するそれだけで心構えさえあればいい 試行錯誤だ、管理人のお陰で間違ったとしてもやり直す時間と手段だけはある
自らの手なぞ、結果に大した違いでもないだろうに
〈なんか………ガリバー雰囲気違うね、怪しく思わないの?〉
「怪しんでも何も出来ないのは確かだからな、………管理人のタネさえ割れなければ幾らでもやり直せる、俺はそこだけ警戒してる」
管理人は、俺の様子がイシュメール以外の他の囚人と異なっている事に疑問に感じたらしく声をかけていた俺ははっきり声を張って言うわけではないが何も出来る手は持ちようもない事そして今間違った選択をしても管理人さえいれば如何様にでもなると小声で呟き核である管理人にだけ気づかれるのは不味いと付け加えた
〈それはそうだけど、やっぱり割り切りがいいよね〉
………当然その割り切りの良さは、俺がこの先を知り得ているからということも関わっているとは思うが
「まぁ最終的には、総意か監督決定だ 俺が直接何か指揮することはないしそういう考えもあるってだけだよ管理人」
俺はそう言って、会話を切った
エイハブは、鯨の皮はどんな武器でもというが………この状態の中では小さい血管は切れるし(ピップという力が傍から見ても強靭とは思えない人間がサクッと切って大きさとして人が何人もぼたぼた落ちるような物だし)ピークォドタウンとして必要にあたっただろう多くの建物建てるにあたって上に軽く乗せるようなものだとしても、内壁に突き刺してると思うのだが
傷が付くなら何度も抉る様に進んでいけばいいだけの話だと思うのだが、擦り傷でも血は出るのは当然だろう?
………うーんやっぱり、この会話は纏まったとも思えないしイシュメールもエイハブもよくこんな大声が出せるな事前に耳栓つけておけば良かったなそう思い
話の全てはエイハブの思う通りになったと、エイハブは思ったのだろうこちらの受け入れる返答がしっかりとあったのはイシュメールだけなのに、事務所から立ち去り全体指揮に向かうだろう背を追うように囚人達は次々と事務所を立ち去っていく
究極的には、組織同士においては全員の同意なぞほぼ意味がないのは過半数可決と上層決定という概念もありほぼ意味はないのは当然だが
出るのが遅くなって一人残された俺は渡されたスキットルが机に残るのを見て何となく手に取れば、全て空になっていたあの一回でエイハブ船長は全部呑んだらしい
「大分度数が濃いから、人魚の血でも混ぜて薄めれば50人以上いるとは言え一杯ぐらいなら久々の陣中酒として渡せただろうに」
そうやって俺は、またスキットルを仕舞う訳でもなく今はエイハブの物だと遺して表に出ていった
きっと自決用に用意した味すら考えられてない酒を、大勢の人に振舞われなくて良かったと思う方が俺としては正しいだろう
7期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)
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