我は神なり!!   作:マグマ焼き豆腐

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活動報告のほうでは言いましたが一応こちらにも。

内容があまりにもお粗末なものだったので一時的にこの話を削除し、書き直していました。

自分勝手な理由で読者の方たちに混乱を招いてしまい申し訳ありませんでした。


神とアビドスの現状

 

「はあ、ふう……ま、待って!」

 

「……!」

 

 

息を乱しながら、アル?という人物はこちらへ近づいてくる。

 

 

「…ヤバッ!?」

 

 

アビドスの連中と阿慈谷ヒフミはアルに顔を見られる前に覆面を素早く被った。

 

ちょ、我と先生顔を隠すものないんだがっ……!?

 

 

(しん)君は、わ、私に後ろに隠れてください」

 

「先生は私の後ろに」

 

「わ、わかった」

 

「”了解”」

 

 

我は阿慈谷ヒフミの後ろに、先生は砂狼シロコの後ろに隠れる。

 

なんか情けないな……。

 

 

「あ、落ち着いて。私は敵じゃないから……」

 

「何であいつが?」

 

「撃退する?」

 

「どうかな。戦う気がない相手を叩くのもねぇ」

 

「撃退って……何かあったのか……?」

 

「まあ、ちょっとね」

 

「あ、あの……大したことじゃないんだけど……銀行の襲撃、見せてもらったわ……ブラックマーケットの銀行をものの5分で攻略して見事に撤収……。貴方達、稀に見るアウトローっぷりだったわ」

 

一体何を……?

 

「正直、すごく衝撃的だったというか、このご時世にあんな大胆なことができるなんて……感動というか……わ、私も頑張るわ!法律や規則に縛られない、本当の意味での自由な塊!そんなアウトローになりたいから!」

 

「そ、そういうことだから……名前を教えて!」

 

「名前……!?」

 

「その、組織っていうか、チーム名とかあるでしょ?正式な名称じゃなくてもいいから……私が今日の雄姿を心に深く刻んでおけるように!」

 

「うへ……なんか盛大に勘違いしてるみたいだねー」

 

「……はい!仰ることはよーく分かりました!」

 

「ノ、ノノミ先輩!?」

 

「私達は、人呼んで……覆面水着団!」

 

何度聞いてもダサいな。

 

「……覆面水着団!?」

 

ほら、あっちもあまりのダサさに…「や、ヤバい……!超クール!カッコよすぎるわ!」…はい????

 

……マジ?この名前かっこいいってマジ?

 

「うへ~本来スクール水着に覆面が正装なんだけどね、ちょっと緊急だったもんで、今日は覆面だけなんだー」

 

ただの露出狂集団って……浦和ハナコとあんま変わんないじゃん……。

 

「そうなんです!普段はアイドルとして活動してて夜になると悪人を倒す正義の怪盗に変身するんです!そして私はクリスティーナだお♧」

 

「だ、だお♧……!?キャ、キャラも立ってる!?」

 

「うへ、目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に我道の如く魔境を行く。コレが私らのモットーだよ!」

 

「な、なんですってー!?」

 

「もういいでしょ?適当に逃げようよ!」

 

「それじゃあこの辺で。アディオス〜☆」

 

「行こう!夕日に向かって!」

 

「夕日まだですけど……」

 

太陽の方向でもないけども。

 

 

「…ちょっと待て、我と先生はどうやって行けば……」

 

「えっと……気合いで頑張って」

 

「根性論!?」

 

 

 

 

 

 

   _____________________

 

 

 

 

ふぅ……危なかった。

 

あの後我は超低空飛行でどうにかバレずに移動できた。

 

先生は一番前を走り見えないように移動してた。

 

なんか手慣れてるように見えたけど……気の所為だよね?

 

 

 

現在我達はアビドス高等学校の対策委員会なる部室で、手に入れた書類に目を通している。

 

読み進めていくうちに皆の眉間にしわが寄っていき、黒見セリカは怒りと困惑を露わにし、机を強く叩く。

 

 

「なっ、なにこれ!?一体どういう事なの!?」

 

「現金輸送車の集金記録にはアビドスで788万集金したと記されている。私達の学校においたあのトラックで間違いない。………でも、その後すぐにカタカタヘルメット団に対して"任務補助金500万提供"って記録がある……」

 

「ということは……それって……」

 

「私達のお金を受け取った後に、ヘルメット団のアジトに直行して任務補助金を渡したってことだよね!?」

 

 

……どうやら、アビドス高校が抱える問題は単純で簡単なことではないらしい。

 

 

「任務だなんて……カタカタヘルメット団に……?ヘルメット団の背後にいるのは、まさか……カイザーローン?」

 

「………」

 

「ど、どういうことでしょう!?理解できません!学校が破産したら貸し付けたお金も回収できないでしょうに……どうしてそのようなことを……」

 

「ふーむ……」

 

「この件、銀行単独の仕業じゃなさそうだね。カイザーコーポレーション本社の息がかかってるとしか思えない……」

 

「……はい、そう見るのが妥当ですね」

 

 

……なるほど、大体理解した。

 

 

「部外者が口を挟んで悪いが、カイザーは金を回収するのが目的ではないと思う」

 

「……どういうことですか?」

 

「恐らくだが、カイザーはここを潰す事が目的だ」

 

「っ!?」

 

「……!!」

 

「………」

 

「はぁ!?そ、そんな事して奴らに何の利益があるの!?」

 

「ここからはあくまで仮説だが、カイザーはこの地で何かを探しており、目的の物がこの学校の下にある。しかし自分の土地でもないのに学校を壊そうものなら大問題だ」

 

「だから、借金やヘルメット団を使い、生徒をゼロにしてしまえば、学校としての機能は停止。後から土地を買い取り、学校を壊して目的のものを探す。……ま、こんなとこだ」

 

「………」

 

 

部室内の空気は重くなり、静寂に包まれる。

 

……鋭すぎる勘や理解力というのも難儀なものだな。

 

 

 

 

 

 

「皆さん、色々と有難うございました」

 

 

時間が時間なので我達は帰ることとした。

 

思ったより長い時間アビドスと一緒にいたな。

もうトリニティは下校時間だ……怒られる覚悟をしておこう。

 

 

「変なことに巻き込んで、ごめんなさい、ヒフミさん、(しん)さん」

 

「あ、あはは……」

 

(しん)ではない、(かみ)だ」

 

「今度遊びに行くから、その時はよろしくー」

 

「はい、もちろんです」

 

「来る前には連絡しなー」

 

「……まだまだ詳しいことは分かっていませんが、これはカイザーコーポレーションが犯罪や反社会勢力と何かしら関係があるという証拠になり得ます」

 

「戻ったらこの事実をティーパーティーに報告します!それとアビドスの現在の状況についても……」

 

………阿慈谷ヒフミ悪いがそれはもう……。

 

「……まー、ティーパーティーはもう知ってると思うけどねー」

 

「は、はいっ!?」

 

「あれほどの規模を持つ学園の首脳部なら、それくらいはもうとっくに把握してると思うんだよー。みんな、遊んでばかりじゃないだろうしさ」

 

「詳しいことはそこの補佐君に聞いてみたら?」

 

「えっ…」

 

「まぁ、そうなるよな」

 

「確かに、一度ティーパーティーにその話題が上がったことはあるし、現状もちゃんと理解している」

 

 

そう、ほんの一回だけだが話題に上がったことはある。

数秒でお菓子屋の話題に行ったが。

 

 

「そ、そんな……知ってるのに皆さんのことを……」

 

「うん、ヒフミちゃんは純粋で良い子だねー。でも世の中、そんなに甘くないからさ」

 

「……」

 

「ヒフミちゃんの気持ちはありがたいけど、そっちに知らせたところで、これといった打開策が出るわけじゃないし、かえって私たちがパニクることになりそうな気がするんだよね」

 

「そ、そうですか……?」

 

「ほら、今のアビドスって廃校寸前じゃん?トリニティとかゲヘナみたいなマンモス校からのアクションをコントロールできる力がないんだよー。……言ってる意味わかるよね?」

 

「サポートをするという名目で悪さをされても、それを阻止できない……ってことですよね。……そうですね、その可能性もなくはありません。あうう……政治って難しいです」

 

 

トリニティだからな……やる可能性のほうが高いだろうな。

 

 

「でも……ホシノ先輩、悲観的に考えすぎなのではないでしょうか?本当に助けてくれるかもしれませんし……」

 

「うへ~、私は他人の好意を素直に受け取れない汚れたおじさんになっちゃってねー」

 

「……"万が一"ってことをスルーしたから、アビドスはこの有様になっちゃったんだよー」

 

「………」

 

「……(重いなぁ)」

 

「では……。えっと……。本当に……一日で色んな出来事がありましたね」

 

「そうだね、すごく楽しかった」

 

「……楽しかったのはシロコ先輩だけじゃないの?」

 

「あ、あはは……私も楽しかったです」

 

「我は胃が痛いな」

 

「いやー、神様とファウストちゃん、お世話になったね」

 

「そ、その呼び方はやめてください!」

 

……ファウスト?

 

「よっ、覆面水着団のリーダーさん!」

 

「みなさん……ヒフミさんが困ってるじゃないですか」

 

「と、とにかく……これからも大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます」

 

……何か忘れてるような。

 

「それでは……みなさん、また「待てぇい!!」…え?どうしました?」

 

「我のカートリッジは!?」

 

「あー、ごめんごめん。忘れてたよー。ハイ返すね」

 

 

小鳥遊ホシノから投げ渡されたカートリッジをキャッチする。

 

 

「あっぶねぇ、我も忘れてた」

 

「あ、あはは………それでは、またお会いしましょう」

 

「さらばだ」

 

 

 

阿慈谷ヒフミと共に、帰路につく。

 

しばらく無言で歩いていたが、阿慈谷ヒフミが口を開く。

 

 

「……どうすれば、アビドスを助けてあげられるんでしょうか……」

 

「他校の問題だし、状況が状況だしな……簡単には行かないだろう」

 

「やっぱりティーパーティーに報告したら何かが「変わらないぞ」(しん)君……?」

 

「ティーパーティーは見ず知らずの学園に手を貸すほど慈悲を持ち合わせてはいない。……可能性があるのは先生が助けを求めてきた時だな」

 

「な、なんで先生が……?」

 

「アビドスに恩を売ったところでトリニティに何の徳もないが、先生……そしてシャーレなら後々役立つと考え手を貸すことだろう」

 

「そう……ですか……」

 

 

阿慈谷ヒフミが何もできることはないと悟ったのか落ち込んでしまう。

 

 

「……近いうちに恐らく先生はトリニティに助けを求めるはずだ。その時に全力で応えてやれば……多少の負担は解消できるんじゃないか?」

 

「下手に動くと空回ったときが大変だ。応えるときに応える。それで十分だと我は思うんだが」

 

「………」

 

 

また黙ってしまった。

 

……こういう説得?とか我苦手なんだよな……。

 

……というかこんなトボトボ歩いてて列車の時間……

 

 

「やっべぇ!?急がないと終電逃すぞ!」

 

「……えっ!?もう終電の時間なんですか?!」

 

「ここはあんま列車通ってないからな……乗り遅れたら12時間近く待たないと次のやつは来ないぞ」

 

「あ、あわわっ、それなら急がないと!」

 

「走れ走れ!」

 

 

慌ただしく駅へと向かう我たち。

 

電車にはギリギリ間に合った。超危なかった。

 

 

……アビドスか、薄緑髪のこともあるし……少し視野に入れておこうか。

 

(かみ)は人間には測れないほどの慈悲を持ち合わせているのだ!!

 

ヴェハハハ!!

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