離島の人魚少女は商店で泳ぐ   作:セピア

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もう少しこの話だけ続けます。
少年のその後等を描写しておきます。


オマケ 60年後の離島

 

全世界で金色の人魚発見騒動から60年たったある日の離島

 

商店で人魚と泳いだ少年はおじいさんになっていた。

そのおじいさんは商店跡地に新たに置かれた錆び付いたベンチに座って待っていた。

 

「今年こそはと待ち続けて60回目か……」

 

あの2人が旅立った日には必ずこうして待っていた。

全世界で騒動が起こって割と直ぐにこの離島が注目されたが世間の関心は1年と少ししか持たなかった。

 

離島を隈なく調べ尽くされ質問攻めにあった島の人々は疲れ果てて出て行く人が後を絶たず、今では墓守のおじいさん1人しか残って居なかった。

 

そもそも、このおじいさんも一度は離島を離れ職を手にし真面目に働いたが理想の女性は現れなかった。否、理想が高すぎた。

人魚と泳ぐ経験を得た少年の理想の女性像は高すぎたのだ。

 

だが、決まって1年に一度離島に帰って来てはいた。

 

そんな彼は老後の資金を貯めて離島に帰ってきて墓守として暮らし始めたのだ。

 

そんな彼が2人の帰りを待つために60 回目の待ちぼうけをしていた。

空は快晴、海を見れば金色の陽炎が見えたが、ふと疑問に思う。「陽炎が出来るほど今日は暑くは無い」とむしろ「……寒い?」彼は冬に陽炎が起こると聞いたことはあるがそこまで寒くは無い。

 

つまり……こう行った不可思議な現象が起こったという事は

「……おかえりなさい、お二人さん」

2人の姿は見送った当時のままだった。

 

違う所を上げるなら凪海さんの髪の毛が金色に染まり手足に水掻きが出来た事だ

 

「…誰だっけ?」

「誰って……羽海…貴方が実家で泳いでた時に一緒に泳いだあの少年よ。ほら、私が駆け込んで来る前に水から出たあの子よ」

 

「ぁー……?ゑ?…あれぇ……?」

「……羽海、あれから何年経ったと思ってるのよ、40年はたってるでしょ?」

 

2人の会話を聞いて桁が違うと思いつつ彼は

「60年ですよ」と言って「くつくつ」と笑った

 

「はぇーもうそんなにかぁ……」

「……60年も…お墓が心配ね」

 

そう呟く凪海に対して彼は「大丈夫ですよ、私はこの島唯一の島民でもあり墓守ですから」と

そう言うと2人は驚いていた

 

「えぇ、ええ、私が最後の島民です

あまり時間も無いのですよね?案内します。」

そう言って2人を案内した。

 

「私のお母さんは…今から23年前か…。」

「そうらしいわね、潮風に晒されながらも優秀な墓守さんが居たからこうして墓参りが出来た、本当にありがとうございます。」

 

「あ、私からも…ありがとうございますっ!」

 

「まさか人魚姫のお2人から頭を下げられるとは…長生きしてみるものだ…。だけども…疲れて……なんだか眠い……。」

 

 

「…少年?…、………。おやすみ、ありがとうね。」

「この島の唯一の島民であり唯一の墓守よ、どうか安らかにお休下さい。」

 

 

 

 

 

その後、政府が島の調査の為に足を踏み入れた際、墓地の大通りに小石を積まれて出来た墓を発見

その石の多くに深海深くに点在する小石が多く使われていると発表

『人魚伝説の再来か』と騒がれたが何も出ずに、墓を暴こうとした物は皆一様に事故にあって帰らぬ人となっていた。

 

政府は「コレは警告だ、島に近づくのを禁ずる」と発表。以降はこの島は禁足地として扱われる様になった。

 

余談ではあるが禁足地となった影響で自然が栄え島周辺は釣り人達の絶好のスポットとなり船釣りの流行のスポットになろうとしたが、釣り人は全員口を揃えてこう言う「餌は盗られ擬似絵は消える、仕掛けた罠は行方不明になる魔のポイントだと」

 

それ以降は島どころか周辺海域には誰も近づく事は無くなった。




これにて少年と羽海のお母さんの伏線?と言うかその後も回収

余談ですが
2人も無事で、しかも島と島周辺を守って過ごして誰もく来なくなると旅立ち数年から数十年に一度墓参りをしてるそうな…
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