【カオ転三次】ワイらのデキシーランド・ジャズ   作:アンナ・D・メタボ

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(主に見た目が)変態コンビの話の続き。
シリASSでもシリアルでもなく、ガチシリアスです。
グロ描写マシマシな上、臨月の妊婦に対する殺害描写もあるので注意。
あと、普通に鬼滅に登場する『ヒノカミ神楽』のネタバレがあります。



一組目・『セオドォル(炭ジェロ&善イッツ)』その2

 

岩津が支部長に会っている頃。大阪のテレビ局。

山奥はコンビのボケとして大喜利番組に参加し、成績が振るわず仕事が終わってしまった。

(そういや、グループLILINで黒死牟ネキ関西におったような気が。稽古つけてもらお)

収録はトーナメント方式だったため、丸一日に抑えられていた。

早く負けて暇になった山奥は、自分の師匠の一人である・黒死牟ネキを思い出し、

連絡を取って電車を使いつつ、山からは全集中の呼吸による駆け足で高野山出張所へ足を運んだ。

ガイア連合・関西支部高野山出張所は金剛峯寺の一角にあり、

観光客や一般人が立ち入らないよう人払いの結界の中にあった。

鍵代わりの通行札をもらいに山奥は受付に行き、証明としてPDA型CONPの画面を見せて札をもらい、

一般人立入禁止の札がある道を人がいないことを確認し、その道を抜けて出張所に入った。

「こんにちは、黒死牟ネキおります?」

「いますよ、巌縁(みちよ)s…いや、黒死牟ネキさん」

山奥に応対した僧侶の職員は名前を言いかけ、慌ててコテハンで言い直した。

「山お…いや、炭ジェロニキか」

「明日の朝まで暇出来たんで、修行をしに来ました」

応対の声で気づいたコテハン・黒死牟ネキこと、継暮荷巌縁(つぐくにみちよ)が山奥のそばまでやってきた。

「さねk…いや、縁壱ニキは居ないが構わぬか?」

「黒死牟ネキ師匠でも、俺は全然構いません。そもそも、縁壱ニキは他の鬼滅隊の方々にお熱でしょう?」

黒死牟ネキは危うく自分の兄である縁壱ニキの本名を言いかけたが、慌ててコテハンで言い直した。

山奥は自分の剣の大師匠である縁壱ニキこと壱勝(さねかつ)が忙しいことは知っていた。

山奥、及び岩津の師匠である縁壱ニキは、生前から二次創作も大好きな鬼滅の刃マニアであった。

『自分が教えられる"日の呼吸"、いや"ヒノカミ神楽"をあちこちに伝承できれば強さとなる。

 …最悪、全集中の呼吸をなんとか基礎として広まれば底上げにつながる』

と、自分の切り札以外は、悪魔に対抗する手段として教育には積極的であった。

自分の妹である黒死牟ネキはもちろん、手始めに最初に出会った山奥と岩津にも指導し、

全国に自分の技を広げるべく日本各地を放浪していた。

自分の腕をなまらせないよう、大量の穢鳥(おに)を一人で切り捨てるのはもちろん、

1ヶ月に1度は星霊神社の修行場の深層潜り、放浪中に遭遇した剣士系修羅との手合わせも積極的であった。

無論、山奥も岩津も縁壱ニキからビキ忍姿で挑んでも一本取れたことはない。

縁壱ニキが手加減として"ひのきのぼう"装備ですら、棒が壊れる寸前で山奥が負けている。

「めっちゃつよーい! でも、師匠を超えなLv100超えの穢鳥(クソバネ)鏖殺出来へんからなぁ」

"ひのきのぼう"で負けた後、山奥は悔しがりながらも頑張ると呟いていた。

山奥と黒死牟ネキは鍛錬場として使われる森の一区画で、木刀の打ち合い稽古の後に実践となった。

最終的に脱ぐとはいえ、お守りに近い黒と緑の市松(竈門炭治郎)柄の羽織を山奥は着用し、

本気でお互い殺すつもりで斬りあった。

黒死牟ネキの月の呼吸はどちらかといえば多人数相手の殲滅系ではあるが、

三日月型の衝撃波を一点集約をすることで殺傷能力が高まり、破壊に特化した一撃となる。

山奥は広範囲と超一撃が混ざる黒死牟ネキの攻撃を「魂が飛び出る辛さ(*1)の弾幕シューティング」と表現し、

常人なら回避で手一杯の所を、山奥は避けを入れつつも自分の攻撃で弾いて打ち消しや反射で対応した。

それでも回避できない攻撃は存在する。その場合、山奥は着ている服を犠牲にした。

黒死牟ネキは山奥のパターンを把握しているゆえに、一秒も気が抜けない。

(コイツは脱いでからが"本番"。むしろ、服という盾で読み時間作って手の内が見えた)

(黒死牟ネキ、ほんまあんまり手の内見えへんなぁ。初見相手を考えたら今日は見えたほうか)

殺し合いに近い死合の中、山奥も黒死牟ネキも笑っていた。死と隣合わせと同時に楽しいのであった。

修羅ではない黒札や初見相手ならビキ忍でアンブッシュ出来るが、

中層や深層を潜る修羅勢はたかが男が脱いでビキニ姿になったくらいでは心の隙は出来ない。

継国姉弟ともにソロで剣術なら星杖ニキに手傷を追わせる実力を持ち、

修羅勢ではまだまだ入口を過ぎたばかりに近い山奥は、身軽になったビキ忍姿でも傷が増えていく。

日の呼吸でも回避技に当たる『拾壱の型・幻日虹』を混ぜた水の呼吸の型で対応し、

出来た隙に認識を惑わせる『捌ノ型・飛輪陽炎』を初撃とした『漆ノ型・雫波紋突き』で回避不能の二連撃を放つ。

山奥は日の呼吸を土台として水の呼吸を重ねることで、

水の呼吸は後出し故に日の呼吸を助走とし、型の威力の上昇や命中の底上げをしていた。

ここで二刀流で良いのではという疑問が生じるが、山奥は日輪刀を二刀流できるほどの臀力が足りない。

軽々と二刀流を使う者もいるが、実際は結構難しい。

ゲームで例えるなら、左手でテトリス、右手でぷよぷよをやるようなものである。

二刀流といえども、攻撃は片方にして、もう片方は盾代わりに受けに徹する西洋剣術もあるが、

現実問題として刀剣ではなく盾を持ったほうが簡単である。

鬼滅でも二刀流はいるが、片方はほぼ刃付きヌンチャクのように扱い、

もう片方は肉抜き刀というべき鋸歯型である。

鋸歯の日輪刀を扱う伊之助は特異体質を用いた自我流のため、参考には出来ない。

『慣れないし、手が空かないので応用が効かない』ということで山奥は二刀流は極めなかった。

話を戻し、山奥と黒死牟ネキの死合は、

黒死牟ネキ頸を狙った攻撃が防御も回避も間に合わず山奥の首が飛んで終わった。

無論、蘇生アイテムを使い山奥は蘇生されるが、

金がもったいないということで、瀕死までしか回復しない質の悪い反魂香が使われた。

「痛っ、師匠回復アイテムはないんですか…」

「反魂香は高価なのでな。それに、支援として低品質を買うことで生産者の支援の一環となる。

 回復アイテムはあくまでも保険だ、それを生命線にするのはリスク管理がなっていない」

「呼吸の練習になるからええんですけどね、常中呼吸でもまだ痛い」

全集中・常中は全身の血流操作であり、習熟度が上がると瞬時の止血や心臓の急停止ができる。

山奥は治りきらなかった傷に関しては常中で止血をした。

呼吸を極めた縁壱ニキや黒死牟ネキになると、更に自己再生のごとく瞬時に止血・治癒を行えた。

普通は魔法のディアや回復アイテムが一番手っ取り早いが、

常中による自己治癒の最大の恩恵は、魔力由来のスキルでないため魔封の影響を受けない。

星杖ニキに姉弟が勝てないのは、星杖ニキがこの呼吸を覚えたのも大きい。

対抗策として、『原作にはないオリジナル呼吸作ろうかなー』とは縁壱ニキの談である。

「…一部、迷いがあったな」

「マヨネーズ?」

迷いと言われてボケてすっとぼけた山奥だが、殺気の視線に山奥はマジの顔になった。

「あの件は仕方ないことだ。誰も恨まぬし、彼女の願いだ。叶えるものは叶えるべきだ」

「………」

殺気からため息に変化した黒死牟ネキを見て、山奥は妹がいたときのことを回想した。

 

一方、姫路支部。こちらは善イッツが破魔ネキに過去を語り始めた。

 

 

///

 

山奥(アイツ)と出会ったのはもう8年前ですね。

えっ、『芸歴とあってない』って。アイツまだ養成所入る前でしたから。

俺はその時デビューしたてで、養成所で相方も見つからずピン芸人で舞台出てました。

―『自分語りしたいだけなん?』って、いや、その時見ていたのが山奥兄妹でしたから。

ちk…おっと、芸名上は能(ノウ)読みやった。能も雲海(もあ)ちゃんも僕のことおもろい言うて。

兄妹二人で出待ちされて、『頑張ってください!』って応援されて嬉しかった。

年末の舞台後に出待ちで会った二人が、

『来年からここの養成所入ります、よろしくお願いします』言うてびっくりした。

養成所の座学の一つだった殺陣の授業で、入学生50人のうち、

俺の抜刀術で反応あった能を含めた3人を残したんです。

―『なんで残したんか?』って、俺の抜刀術を解ってたり、何かあるって気づいた奴は黒札の証拠ですから。

『えっ、ラムタオ先輩雷の呼吸使いっすか!? 何か容姿似てるな思ってたらマジで!?!?』

って、部外者以外口外禁止の世界説明の後に能が驚いてましたから。

"ラムタオ"って俺がピン芸人時代使っていた芸名ですね。当時はラムタオ岩津でしたから。

山梨の覚醒修行して、剣術選んだのは能だけでした。アイツ、アギ覚えたのに剣術選んで。

なんでかアイツに聞いたら、

『自分の容姿、そして火の魔法に目覚めて思ったんすわ。これ"炭治郎行け"っちゅうフラグな気がして』

って口あんぐりでしたけどね。

―『その当時からアイツ変態か?』って。ボケで下ネタ言う奴でしたけど、ビキニはまだですね。

俺の伝で継国縁壱の容姿で全集中の呼吸を極めた縁壱ニキ紹介して、アイツは修行を始めました。

水の呼吸から始めて、補助として他の呼吸を色々かじって、本命の日の呼吸を習得しようとする矢先でした。

…雲海ちゃんがいなくなりました。

前日まで普通にバイトして、兄妹でルームシェアしてたアパートにも先に帰ってたんですけどね。

1ヶ月前から何か能と雲海ちゃん言い争ってて、ネタ見せでも喧嘩していたし、

何よりその当時、『未覚醒の一般人は知らないままの方が良い』という方針で保護とかはしてませんから。

アイツもアイツで、『雲海になんかあったら、お兄ちゃんやから俺が守る』って言ってはいましたけど、

どうやらバイト先で友だちができて、能が怪しいと思って尾行したら喧嘩の原因になってたみたいで。

数日後に神戸港近くで天使が発生したらしく、ちょうど大阪にいた黒死牟ネキと一緒に急行して、

主犯は黒死牟ネキがバッサリ殺したんですけど、奥に残っていた聖母の一人が―雲海ちゃんでした。

…手遅れでした。あと1時間早かったら助かってたんですが、精神力で分娩しないよう踏みとどまってました。

「お兄ぃ、ころ、して…」

遅れてやってきたアイツを見て、雲海ちゃんが二重の苦しみに耐えながらも絞り出した囁きでした。

静かだったのて辛うじてアイツにも聞こえ、アイツの呼吸音が"ヒュゥゥゥゥ"と轟音を出し、

こっちに向かって抜刀の体制で走ってきました。

俺は黒死牟ネキの視線で大きめに道を開けると、アイツは『伍ノ型・干天の慈雨』を雲海ちゃんに向けて放ちました。

頸を刎ねたので声は出ませんでしたが、『ありがとう』と雲海ちゃんは言って事切れました。

俺は出てきそうな子供にとどめを刺しておきました。妹の介錯した後の精神状態ではアイツは無理でしょうから。

ちょうど頭が見えてきたので『伍ノ型・熱界雷』一発、

腹が割かれて出てきた真っ二つの児を『陸ノ型・電轟雷轟』で焼き焦がし塵に還しました。

その後、アイツは1週間休んだのち、修行もお笑いの座学・実践を再開しました。

流石にあんな事があったので、アイツが『組みたい』言ってきて俺とコンビ組みました。

普通は養成所卒業前にプロと組むのは駄目なんですけど、特例で通してもらいました。

―コンビ組んだ後にオカルト仕事で脱いでアイツがビキニ姿になったので、

俺もアイツに合わせる形でビキニ姿始めたんですけどね。

 

 

「お兄ぃ、こんな仕事やりたいなぁ」

「せやな、雲海。どうせやったら二人で芸人になるか」

…俺が覚えとる一番古い記憶。妹と二人でテレビを見て芸人を目指そうと決めた瞬間。

その時は男と女のコンビがおらんかったから、なんとなーく決めた。

俺がお笑い番組見ていくうちに、ニュースで写った小規模のお笑い大賞の授賞式で記憶が戻った。

俺の前世は芸人やった。但し、賞レースの決勝数時間前に飲み物に毒を盛られて死んだ。

死ぬ前に思い出したのが収録の事故で死んだ先輩の一言で、『傲りは恨み買う』と。

決勝行けたことで天狗になって、イキリ(*2)散らかしてキャバクラ行ったり、

『優勝して賞金獲るから、俺が奢る!』って自分より下の若手に見栄を張って。

あまり覚えてないけど、断片的に相方にも釘刺されてたかもしれへん。

嫉妬と一蹴して、俺は聞く耳持たんかったけど。

とにかく、前世との違いで普通じゃない世界であることを知って、

何も知らん妹を守るために兄妹芸人になることがより強くなった。

ちょっとお金貯めて、ガイア興行が持っている心斎橋の劇場(*3)に兄妹で行って生も見た。

そこで俺は、劇場トップ2の"サーペント"や男女コンビの"アンライトン"、

中堅の"檜トンファー"や東京からの遠征してきた"キャロライナ"、

そして、岩津先輩―当時は新人で"ラムタオ岩津"、などのベテラン若手入り混じるいろんな芸人さんを見た。

ネタだけでなく、大喜利やゲームコーナーもやって、様々な笑いで爆笑のままあっという間の時間だった。

妹に帰り道で好きな芸人語って、関西では珍しいシュール寄りの『"ラムタオ岩津"が刺さった』って話した。

劇場では養成所のパンフも置いとったから、計画を立てて妹が高校卒業したら入ろうって決めて。

地域柄、お笑いに進むことは両親は反対せえへんかった。

バイトで稼いで携帯買って掲示板見て、スレ民にお笑いやりたい話したら、

関西圏やったら"ガイア興行"はベタで手厚いって言われた。

妹と一緒に岩津先輩の出待ちして応援の声かけたり、年末の大イベントには兄妹で養成所に入ることを話した。

今思うと、もっと早く山梨で覚醒修行しとけばよかったな思った。

ただ、連れて行くにも妹はそういう記憶がない上に、関西から山梨は遠い。

直通の高速バスもなかった(*4)ため交通費が高額になり、宿泊を考えると金銭的にも厳しかった。

妹の学校はバイト禁止だったので俺一人で稼いで、養成所の入学金や月謝を考える(*5)とカツカツで無理だった。

幸い、先に入った人のスレの話で、修行まだの人は日程組んで修行させてもらえるとのこと。

余談やけど、俺の前世はガイア興行になる前の事務所の所属ではなかったが、

養成所の学費がガイア興行になった途端、少し高くなった気がする。

…ただ、前世と比べて、首席と賞レース優勝者だけの授業料免除がゆるくなっていた。

時代が先になるけど、俺は黒札認定で授業料の半額が卒業後に戻ってきた。

オカルト装備や式神で貯金が寒なってたのでめっちゃ有り難かった。

話戻して、4月になって養成所に入り、芸人じゃなくてタレントになりたい人もいたので、

殺陣の授業になって、殺陣の指導の助手として岩津先輩がいた。

当たったら倒れる巻藁カカシ相手に指導の先生から岩津先輩がご指名で呼ばれ、

俺たち生徒の目の前で―雷の呼吸の『壱の型・霹靂一閃』を披露した。

その時はあくまでも見世物だったので、俺らがギリギリ見える速さでの居合だったけど、

俺を含めた数名が『!』という顔をしていた。

授業の後、生徒は俺と岩津先輩の居合に何かを感じた4人が教室に残されて、

先生側は岩津先輩と殺陣の講師と入れ替わりで女性と男性が入ってきた。

ホワイトボードにこの世界にはまだない漫画・アニメ・特撮・ドラマの名前を書き出された。

俺は『SAKAMOTO DAYS』で完全にピンときた。連載始まったばかりで、おもしろそう思ったヤツや。

女子も一人いて、珍しく日本で有名だったカンフー映画でピンときたらしい。

「―ここに呼ばれた奴は、全員"マエモチ"やからや」

「"マエモチ"…?」

「覚えてるでしょう? 一遍死んで、前とよく似た世界に今生きている。

 マエモチ、つまり前世持ちやから"前持"って興行では区別してる」

「…どうやって死んだかはわからない。でも、見たことある事件が起きた」

「大きい事件は防げるだけ防いできたけどね」

他の人々が次々と質問を投げて、岩津先輩以外の二人が答える。

「俺らの知っているアニメは、全部"ガイア・アニメーション"が作ってるけど」

「この世界では先生がおらんかったりするからな、

 …才能だけは潰さんように気をつけながらアニメ制作しとるけどね」

通称・ガイアニと呼ばれた会社を出すと、岩津先輩が答えた。

「山奥は?」

「………」

「質問無いか、それじゃ―」

「えっ、ラムタオ先輩雷の呼吸使いっすか!? 何か容姿似てるな思ってたらマジで!?!?」

俺は説明役の男性から逆質問され、考え中が質問なしと判断されてしまったので、

俺は慌ててオタク口調でまくし立ててしまった。

鬼滅は俺が死ぬ前にちょうど原作が完結した。アニメ最後まで見れへんかったのが心残りやったわ。

俺のまくし立てで他の全員がきょとんとして静かにさせてしまった。

「…すんません。つい、オタクの性が」

「はははは! あんたジャンプっ子かいな、おもろい子がおるもんやなぁ。

 うちは"りぼんっ娘"やったわぁ、大人なっても読んでたし」

「…僕はボンボン!」

「私はなかよし」

「俺、虚◯作品好き」

「アニメ・漫画は興味ないけど、メタルヒーロー大好きだった」

女性のオタクトークで他の生徒もオタク開示して和やかに転じた。

そして、俺らはこの世界の真実を知った。この世界は女神転生やペルソナ、一括してメガテン世界だと。

ボンボン好きの奴が顔がひきつっていたが、漫画で相当エグい描写でもあったのだろうか。

俺は知るまでは悪魔が出てきて戦わせるゲームという認識しかなかったが、

こうやって今自分のいる世界になって現実は弱肉強食と思い知らされた。

―だからこそ、俺はその時『どんな手を使ってでも絶対妹を守る』と誓った。

その後は、お笑いの授業受けながら、特待生という名目で1週間ほど山梨の覚醒修行で行った。

うまく2日くらいで覚醒して、運よく生徒募集中だった縁壱ニキに出会って、"全集中の呼吸"の練習始めた。

自分の容姿が覚醒で黒髪からちょっと赤っぽくなり、竈門家でもボブ系の六太やカナタに似てきて、

縁壱ニキに見つかったのが出会いだ。

鬼滅の話で盛り上がって、"炭治郎"容姿の人と出会えず、

「じゃぁ、俺が当分"炭治郎"やりますわ」というノリで始まった。

幸い、基礎は大阪に戻る前までに習得できた。原作の善逸&伊之助よりもっと短く覚えられた。

指導員にお姉さんの黒死牟ネキも参加して、スパルタで日常の呼吸を置換する形で体に覚え込ませた。

漫画に偽装した技術本をもらい、妹が寝た後に自主練も行った。

俺がオカルト方面に関わっている間は、才能はないが霊能方面の家系だった女の研修生が妹の面倒を見て、

俺がオカルトに関わっていることを隠してもらった。

なにもない時は力仕事系の短時間バイトを入れ生活費を賄ったが、

全集中の呼吸の成果で体力が鍛えられ、ゴリゴリのマッチョまではいなないが筋肉が付いた。

…その影響で食費が増えて、妹に白い目で見られたのはめっちゃ秘密や。

オカルトの都合でクラス分離があったけど、学校みたいな感じで楽しかった。

妹もバイトを変えて、ちょっとバイト代が弾んで自由の効くええ所に入った1ヶ月後だった。

 

―そこから幸せな未来が壊れていった。

眼の前の幸せに踊らされて、俺の警戒が緩かったのが過ちだった。

 

(その3へ続く)

 

*1
星のカービィで使われる最高難易度の表現。初出はスタアラ。余談だが海外では略称がSEXだったりする(SecretExtraを短縮。日本語では卑猥な略称に)

*2
大阪弁の意味として。調子に乗ること

*3
心斎橋筋2丁目劇場は86年オープン。元々本社ビルだったが、本社は翌年NGKオープンで移転。99年に閉館したが、建物の老朽化による建て替えが閉館理由。

*4
大阪~山梨の高速バスが開通したのは2000年から。なお80年代当時の運賃は京阪~東京は\8500ほど。ホテル代は最安で\6000くらいで、当時の学生バイトの賃金は1時間\400

*5
吉◯ことN◯Cは入学金・月謝他込で年間約45万、松◯は年間35万、ナ◯プロ約60万、ホ◯プロ43万。なお、卒業しても所属確定になるのはN◯Cのみ、ほかは卒業ライブで優秀を取らないと所属できない




書きたい話が増えたので、キリのいいところでまた次回へ。
無駄にお笑い知識が増えてるのはまぁ…ガイア興行の話だし!(責任転嫁
1話に出てこなかった『サーペント』は『俺たちの喜怒哀楽録』に既に出ています。
『アンライトン』はこちらで後日出す予定です。
なお、『檜トンファー』と『キャロライナ』は1話で各々コテハンでちらっといます。
師匠として出した縁壱ニキや黒死牟ネキは作中以外の設定はご自由に付けて構いません。
あと、奈良の高野山出張所も名前だけで仔細決めてませんので、ご自由にどうぞ。


今回は相方・善イッツの解説。


解説
コテハン:善イッツ
本名  :岩津朱良(いわつしゅら)
詳細  :ガイア興行所属の芸人で、『セオドォル』のツッコミ担当。出生は愛知だが大阪育ち。
     炭ジェロの2年先輩で、芸人デビュー当時は『ラムタオ岩津』の名前で活動していた。
     芸名ではあくまでも名字までだが、フルネーム用に下の名前の読みを"あかよし"にしている。
     見た目は我妻善照ぽかったが、覚醒で金髪になって善逸に近くなった。声は相方同様善逸声でない。
     相方の炭ジェロに合わせて、コテハンはパチモンっぽい『善イッツ』。
     ガイ興要注意人物その4。相方同様、脱いでビキニ姿のほうが強い。
     容姿が吾妻系なので、ビキニの柄は善逸の柄である黄白の鱗文。
     相方よりは押し付けがないためまだマシだが、忍者なのに全集中の呼吸を使う詐欺忍者。
     こいつも実はケモナー趣味。故に式神はゴリゴリ自分の性癖を盛った。
     お酒は下戸。修羅勢になってもまだ弱く、酒の席で度々失敗して説教されている。
     前世はスタントマン。死因はフォール撮影中での現場のクッション設置ミスによる事故死。
     アニメは今世である程度知識を得ている。映画の方は前世から邦画に詳しい。
スキル :ジオダインまでのジオ系、ムドオンまでのムド(スキルカード後付)、
     鬼神楽、奥義一閃、雷迅斬り、
     グリフデトネール(1T限定の電撃耐性低下なし、Lv50で取得)
特殊装備:戦闘用ビキニ
     (スケベ部生産部門の力作、パンツは自力以外脱げない仕様。ビキニのみ印象に残る認識阻害効果あり)
     日輪刀
     (技術部制作。使用者に踏みとどまり貫通付与するが、持ち主以外抜刀不可)
特殊技能:・雷の呼吸
     ※全呼吸を使えるが、漆ノ型は霹靂一閃の習熟が足りないため使用不可
     ・漆ノ型改・火雷天気毒
     ※グリフデトネール+霹靂一閃六連+熱界雷+電轟雷轟。
      漆ノ型に至れないがゆえに生み出した技。初撃で地面を抉り雷の檻へ閉じ込めて切り刻む。
      火雷電気毒とは神格化された菅原道真である天神様の一つ、火雷天気毒王から。
式神  :姿はデジモンフロンティアのシューツモン。名前は『ハルナ』。
     山丹春風(やまにときか)の戸籍を所持しており、普段はマネージャーとして付いている。  
余談  :本霊は妖獣モスマン。おそらくモスマン分霊でも高レベルと思われる。
余談(裏):モデルの人います。ただし、善逸ビキニ?を来たのは最近です。
     山奥と同じく、ちゃんとした善逸は他にいると思われます。
     デビュー当時の芸名は中の人つながり。そういや、姫路支部の部長の乗機は彼の機体ですね。
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