NoctilucaEpica/星海の叙事詩 作:阿島ぽんず
【HO1:光の使者】ルセア・フラクタリス
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HO1:光の使者
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【ベースプロフィール】
-本名:ルセア・フラクタリス
-異称:民草の守護者
-愛称:ルーチェ
-性別:女性
-年齢:17歳
-身長:163㎝
-体重:52㎏
-容姿:
・透き通るような色白の肌
・金糸のような柔らかな髪
・愁いを帯びた灰銀の瞳
-体型:細身
-特徴:矮躯に見合わぬ膂力、並外れた身体能力
-種族:
-出身:ブルライト地方の寒村
-言語:交易共通語
-身分:冒険者
-性質:秩序・善
-好きなもの:誰かの笑顔
-嫌いなもの:誰かを傷つけるもの全て
-苦手なもの:雨、夜、他者の血液
-得意なこと:戦うこと
-苦手なこと:助けを求めること
-大切なもの:思い出
-欲しいもの:失われた
-服装:黒のミニワンピース、タイツ、肩落としスタイルの白と黄のジャケット
-悩み:己の力不足
-一人称:私
-二人称:貴方
-三人称:彼/彼女
-生年月日:12月12日
-イメージカラー:金・白
-家族構成:
・父:故人
・母:故人
・祖父:知らぬ
・祖母:知らぬ
【概要】
剣を愛し、剣に愛されたとしか形容できぬ天性の剣士。
守ること/救うことに対して異常なまでに執着しており、自身の全存在を賭けて弱者のために剣を振るう。
一見すると屈託のない義侠の徒であるが、その内面は「何処まで力を尽くしても多くは救えない」という悲観に満たされており、前述の"守ることに対する執着"はこれを晴らすためのものと言っても過言ではない。
【性格】
ひと言で表すなら『バカ真面目な頑固者』。
“救えたもの”よりも“救えなかったもの/取り零したもの”に目が行ってしまい、自身が為した事に僅かでも瑕疵があれば自責の念に囚われる。
端的に言うと至極面倒臭い性格をしている。
助けた者から感謝をされることはあれど、強すぎる自責と余計な頑固さ故にそれが芯まで届くことは無く。
『取り零し続けた愚か者』という自己認識が改める機会は何度もあったはずなのに、改まることはなくここまで来てしまった。
真面目さ故に投げ出さず、必要以上に強い責任感を拗らせて助けを求めることもできず、けれど半端に強い精神のせいで壊れきることもできず。自らに課した責務と現実の狭間で押し潰されそうになっている。
そもそもの原因は“生まれながらの強者である”という自負。なまじ戦えてしまうから、授けられた力で全てを守ろうとして無理をする。翻って、それは周囲を“守るべき対象”、つまり対等に見ていない証左に他ならない。
或いは、彼女に必要なのは対等な関係を維持できる、隣に並び立つ者なのかもしれない。
「微力ながら、皆様をお助けできるよう全力を尽くします」
「どうか、責めてください。全てを救えなかった不甲斐ない私を」
「仕方ないじゃないですか…! 嫌だけど、でも私はみんなより戦えるから……だから戦うしかないじゃないですか!」
【人物像詳細】
人並み外れた肉体を生まれ持ち、弛まぬ鍛錬で技量を積み続け、如何様な逆境を以ても折れない強靭な精神を兼ね備えた超人の器。
驕慢なく、私欲なく、名だたる豪商貴族の招聘も固辞し、ただただ助けを求める誰かの声に応えて剣を振るうその在り方は、まさに“民草の守護者”と噂されるに相応しい。
しかしその実、"秀でた力は遍く全てを救うためにのみ存在する"と己を定義付け、"救う"ことへの強迫観念に囚われた深刻な
彼女自身が誰よりも救いを求め、けれど強者の責務としてそれをひた隠しにして。救われた誰かの姿に自分を重ねて救われた気になっている。
誰かのために駆けて、取り零して、慟哭して。
それでもまだ誰かを救いたくて、駆けて、戦って、死にかけて、それでも救えなくて、また哭いて。
幾十幾百も積み重ねた“救えなかった者”に苛まれ、安息など疾うに失われ、それでも次こそはと立ち上がり続けた末に壊れかけているナニカ。
それこそがルセア・
その生涯は、宵闇に消えゆく流星が如き光芒か、それとも―――
【略歴】
ブルライト地方東部、ココロポッカの森近傍の農村にて。ごく普通の子を産むはずだったごく平凡な
俗に言う
取り替えられ、
一方でナイトメアの赤子を授かり、赤子を攫われたもう一組の夫婦。
ナイトメアの出産により妻を失い、加えて血の繋がらぬ
物心がついた頃から、ルセアはおままごとやお人形遊びのような女の子っぽい遊びではなく、男の子達に混ざって木剣を振り回すことを好んだ。
ルセアはその腕一本ですぐにガキ大将まで上り詰めると、今度は退役兵の老人の元に通い始める。
数ヶ月もすれば木剣は鉄剣(とは言っても刃は潰してあったが)に変わり、1年も経てば本物の剣を振るうようになり、齢が10を超える頃には大人達が束になっても敵わないほどになっていた。
その様はまさに天才の名が相応しい剣士であり、将来は御伽噺の騎士様か高名な冒険者様かと、村の皆はルセアに期待を寄せるようになる。
ルセアも皆に褒められるのが嬉しくて、期待を一身に背負ってますます剣にのめり込み、その天賦は日に日に開花していった。
惜しむらくは、時間が足りなかったこと。
比類無き強さと言ってもそれはあくまで子供として。村を襲う蛮族の一団から全員を救うことなんて、幼いルセアには到底できはしなかった。
燃え落ちる木の家屋。
何かが焼ける音と下敷きになったサラの絶叫。轟音がそれらをかき消して、逃げようとしていたトッドおじさんが辺りに散らばった。転がった木剣の先へ視線を送れば、元ガキ大将のティキに馬乗りになった小鬼が錆びだらけの小剣を振り下ろすところだった。何度も、何度も。
飛来した矢を掴み止めて、野卑な笑い声を上げながら執拗に小剣を振り下ろす小鬼の延髄に突き入れる。折れた矢は、それでも咽頭までを貫いた。
そして小剣を奪い駆けて、矢を放ってきたフッドを斬り殺す。目に付いた蛮族を殺して、殺して、武器が駄目になったら殺した相手から奪い、殺し続けて。
そうして一昼夜が過ぎた頃。半ばから断ち折れた剣を手に、自らも深手を負ったルセアは驟雨の中で蹲っていた。
その足元には屍の山。村を襲った蛮族も迎え撃った大人達も逃げ惑っていた子供達も等しく骸となり、流れ出した血は川となって彼女の足元で淀んでいた。
ルセアの生が、"民草の守護者"として定義付けされたのは、この瞬間である。
「ごめん、なさい……私がもっと上手くやれていれば……」
「行か、なきゃ。きっと誰か、助けを求めてるはずだから」
『皆は私のことを天才と呼んだ。剣に愛された、民草の守護者だと。
……何にも守れなかった非力な小娘に過ぎないというのに』
———とある朽ちた日記より