俺以外に様子のおかしい幼馴染に翻弄されながら送る日常   作:アマテス豆

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オリジナル小説は、初投稿!!
初めまして、アマテス豆です。
今まで二次創作ばっかり投稿していたのですが、なんかオリジナルを投稿したいと思い書いてみました…と言っても投稿してないだけでオリジナル小説は、何作品か書いているのですが。
その中でも自信を持って投稿できる作品ですので楽しめて頂けたら幸いです。
前置きが長くなってしまいましたね、では本編をお楽しみ下さい。


幼馴染がおかしい。

最近、俺-久常紘葉(くじょうこうよう)の幼馴染-彩瀬美涼(あやせみすず)の様子がおかしい。

 

突然こんな事を言われて何処が?と思うかもしれないので、まずは、こちらを見てほしい。

 

俺と美涼はお隣同士で昔から一緒に、学校へ登校している。

 

そんな朝の一部始終だ。

 

俺が玄関の扉を開け家を出るとほぼ同じタイミングで美涼も家を出ていた。

 

「美涼、おはよう!今日も綺麗だね!」

 

と目が合ったので俺は極々普通にあいさつをする。

 

「…おはよ。」

 

美涼があいさつを返したあと、自然な流れで俺と美涼は、隣に並び何気ない会話をする。

 

「昨日のドラマ見た?最後あの人が犯人だったなんて思わなかったよね〜。」

「うん。」

「あ、そういえば今日、家庭科の授業裁縫だって、裁縫セット持った?」

「持った。」

 

まあ、ここまでの会話で分かると思うのだが、美涼は、はっきり言ってあまり会話が得意ではない、元々の性格上あまり人と関わろうとしなかったのでコミュ力が育たなかったのである。

 

美涼は、異名マイスター田中によって、〈水月ノ姫〉と言う呼び名が広まっていいないが、つけられるほど美少女である。

曰く「水月」はそのまま水に映る月のように美しいのと、氷と言うほど冷たくわないが上記のように会話が単調なので水を選んだと言っていた。(いまいちピンと来ないが何となく分かる)

まあ、要約するとクール美少女と言うわけだ。

 

そんな彼女がおかしくなるのは登校してからだ。

 

学校へ着きいつものように靴を履き変えると、入学式のときに仲良くなっりつるんでいる一条翔(いちじょうしょう)が登校してきた。

 

「お、一条!おす!」

 

俺はいつもの調子で挨拶をする。

 

「あぁ、久常くんに彩瀬さん、おはよう。」

「おはよう…ございます、一条…くん。」

 

 …………

 

「一条、昨日のドラマ見た?」

「見たよ、今回、米田(こめだ)さんの頭が冴えてたよね。かっこよかった。佐藤さんじゃなかったら犯人にだどりつけなかったと思うよ。彩瀬さんは見た?」

「見たよ…今回も、丹農(たんの)さんのギャグが面白かった。カッターが見つかったー…てぷ…ぷぷ。」

 

「……はは、面白…いよね。」

 

……親父ギャグにウケる美涼にも突っ込みたいが、それよりもおかしな点があるだろう……

 

美涼が辿々しくだが頑張って会話をしようとしていることと!なぜか顔を赤くしている事だ!!

 

しかも俺の時の反応とは大違い…それに5日前までは、一条に対しても普通に「おはよ。」「うん。」「見た。」だったのに…

 

おかしくなった点はこれだけではない。

 

これは今日の家庭科の時間での出来事。

 

美涼が困っているようだったので手伝ってあげようと近づこうとした時……

 

「あの一条くん…ここの縫い方分からないから…教えてもらえ…ないかな…」

「いいよ。あぁここか〜ここはね〜」

 

幼馴染の俺ではなく、裁縫の上手さがクラス一の一条を頼っていたり…(俺もそこそこ上手いのに…)

 

昼休み、グループで囲って食べ終わった後…

 

「私…購買に行くんだけど…何か入りますか…」

「じゃ、サラダチキン買ってきてもらえる?あこれお金お釣りはあげる。」

 

美涼がそう言うので俺はサラダチキンを頼む。

 

「分かった。」

「う〜んじゃ、私は板チョコお願いしようかな〜。あ、種類はビターで」

「あ、大正のチョコでいいですか?…えと…佐奈美(さなみ)ちゃん。」

「うん!ありがとう彩瀬ちゃん。はいお金〜。」

「僕はいいよ。御堂(みどう)くんは?」

「俺もいいかな、今金欠だからな。」

「うちもええは、弁当作りすぎたからお腹膨れとる。」

「じゃ…行ってきます……。」

 

……ここまでで、美涼のおかしい点が分かるだろ…そう!会話が得意ではなくいつも後手に受けに回る美涼が自らコンタクトをとっているのだ!あとグルーブのみんなと会話している点も、5日前までは、相槌を打つか、簡単に答えるぐらいだったのに…

 

「大丈夫かな?美涼…ちゃんと購買のおばちゃんと話せるのかな?俺ったほうが良いのかな?…」

 

そんな考えをしていたのに、俺はふとそんな言葉が漏れてしまった。

 

「始まった、久常の過保護モードが、昨日ちゃんと一人で購買行けてたじゃん。てか彩瀬も高校生だし、成績も学年トップだしそんな過保護になる要素あるかね?」

「分かってるけど…昔からの職業病と言うか何というか…」

 

昔から美涼のことを見守ってるからなのか、何かと心配してしまう、頭では大丈夫と分かっていても、本能的な何かが俺を動かしてしまうのだ。

だから最近は過干渉にならないよう、立ち回っているつもりだ。

 

そんなたわいのない会話を美涼が戻ってきてもして、昼休みが終わった。

 

時は過ぎて放課後…

最後のおかしな点なのだが…見てもらう前に言わせてくれ。

美涼は、昨日まで俺と帰っていた。

 

「あの一条くん…今日、一緒に帰ってくれませんか?」

「いいよ、でも委員会があるから待っててもらえるかな?多分すぐ終わるから。」

「うん、分かった。待ってる。」

…………と言う感じで美涼が一条に自ら帰ろうと誘っているのだ!!昨日まで朝の様に自然と俺と帰ってたのに…しかもそんなんだから俺、美涼に一緒に帰ろうとか言われた事ないんだぞ!

 

あ〜羨ましい…一条と俺何が違うんだ!顔か?性格か?…おっと邪念が……

 

と言う感じで美涼の様子が最近おかしくなっている、成長したしようとしていると思えば、おかしくわない。

高校デビューには少し遅いが間に合わない訳ではない。

ではなぜ俺がここまでおかしいと語るのか?

 

今までの会話をよーく聞いてみると分かると思うのだが、明らかに俺と他の人との扱いが違う。俺には今まで通りなんだ!いや今まで通りではない事が一つ…最近美涼は、俺より一条と一緒にいる時間が増えている!

 

何故こうなってしまったのか…それを探る為に今もこうして靴箱の裏に隠れて二人を観察している訳だ。

 

「久常?なにしてんの。」

 

そんな掛け声と共に俺の肩に何者かの手が置かれる。

 

屈んで美涼と一条を見ていた俺は、びっくりしてバランスを崩し…

バタン!

思いっきり倒れてしまった。

 

「あ、ごめんそんな思いきりこけるとは思わなくて…」

「ビックリした〜て無沙か〜。」

 

今しがた俺を転ばせたのは無沙真那(なずなまな)クラスメートで、最近グループメンバー以外でよく関わっている女子だ。俺調べ今1番、美涼と仲のいい女子でもある。

 

「大丈夫?」

「あぁ、鼻を打っただけだ。問題ない」

「良かった。で、なんで一条くんをストーカーしてたわけ?」

「いや、俺は一条をストーカーしてた訳じゃねーから、美涼を見守ってただけだ。」

「冗談、久常が美涼ちゃん馬鹿なのは知ってるから。あと見守ってるて言うけど、それをストーカーて言うからね?」

 

…はは、ご冗談を。

俺はスマホを出し検索する。

 

「…相手がどう思ってるかによって変わる…と俺、ワンチャン、ストーカーなのかも知れない…」

「いや、そんな落ち込まないでよ、美涼ちゃんは、別に不快とか思ってないって。」

「そう?」

「多分………。で何でまた美涼ちゃんをスト…見守ってたの?」

「いや、最近美涼の様子がおかしいんだよ!あと一条と一緒にいる時間が増えてるだよ!羨ましい!」

「あ〜、あれね。女子の間でも噂になってるよ。美涼ちゃんが〈貴公紳士〉にちょっかいを掛けてるって。」

 

一応説明ね、〈貴公紳士〉とは、異名マイスター田中が、一条翔につけた、異名である。こちらは美涼の〈水月ノ姫〉の数十倍広まっている、逆にこの学校で知らない人のほうが探すのが難しい。

 

一条は、まだ2ヶ月しか経っていないのに王子みたいな顔立ちに紳士的な振る舞いで瞬く間に校内の女子達を虜にした、超絶イケメンだ。

 

ランキングマスター中田によればこの学校に居るイケメンの中で一位二位を争うほどイケメンらしい。(同じレベルのイケメンが居るのに驚きだが)

 

「そんなに噂になってるの?」

「うん、まあ一条くんの話はすぐ広まるから、一日あのがっちりしたあの…」

「御堂のこと?」

「そう、御堂くんといただけでホモ説が流れるぐらいには噂が絶えないから。」

 

まじかよ、それだけでか……

 

「分かっていたけど、一条も大変だな。」

「まあ、美涼ちゃん、最近めっちゃ変わったよね。美涼ちゃんよく話す様になったし、意外にお喋りだったな〜。」

 

???美涼がお喋りさん???

 

「またまたご冗談を、最近よく話す様になったとはいえまだ辿々しいよ。お喋りさんだなんて…」

「いやほんと、一昨日美涼ちゃんと遊んだ時めっちゃ話してくれたし。」

「え!マジ?初耳と言うかそんな美涼知らない…なんで?俺幼馴染だよ?一番色々話しやすいでしょ?……てかなんで俺には今まで通りなんだよ〜。」

 

ほんとになんで?俺と美涼て結構仲良いと思うんだけど?!

 

「う〜ん、ドンマイ?…でも避けらるてる訳じゃないんでしょ?」

「うん、みんなの対応が変わっただけで俺とは今まで通りなんだよ。」

「ならいいんじゃないかな?そのうちみんなと同じ様に話しかけくれるって。」

「う〜」

「あ私、委員会だから行くね。」

「うん、分かった俺も部活だし」

「あ、最後に一つだけ聞いてもいい?」

 

「何?」

 

「俺って、美涼に嫌われてたのかな?…」

 

俺は、ふと心の中にあった疑問を言ってしまった。

 

「……」

 

無沙は、どう返せばいいのか分からないみたいな顔をしていた。

 

「いや、やっぱ今の忘れて!…あ、今度でいいから美涼がどんなこと話してたか教えて!」

「は〜、今度があればね。」

「じゃ、じゃあ、委員会頑張って!」

 

俺は、逃げる様にその場を後にし自身の所属する部室へと向かった。

 

ーーーーーーーーー

 

無沙は俺が見えなくなった事を確認してからこう呟いた。

「久常て、バカだな。美涼ちゃんは…….」

「あ、無沙じゃん!もう委員会会議始まっちゃうよ!一緒行こ。」

とそこに友達が入ってきて、最後まで言葉に出来なかった。

「あ、うん。いいよ。」




最後まで読んでくれてありがとございます。感想やアドバイスなどなどコメントしてくれると嬉しいです。

親父ギャグで笑うのはいいですよね?面白いですもんね?
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