私のコレを見ている友人から渡我被身子は緑谷世代と年齢が1年違うと言われ、ご都合設定で改変してたのですが、1話からちょくちょく手直しして辻褄を合わせるように変更していきます。
変更した場合は変更した話数と日にちを前書きに記入していきます。
今まで読んでくださった皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。
side渡我被身子
あれから1週間経った。
授業の合間の休憩時間。
社交ダンスの動画を見ながら足運びを頭に叩き込む。
まだ少し曖昧なところがある……ここがあれで……その後……
ブツブツ……。
「渡我?なにやってんの?」
「被身子ちゃん!次の授業なんだっけ?」
耳郎ちゃんと葉隠ちゃん。
「葉隠ちゃん。現代文ですよ。耳郎ちゃん。ちょっと色々あって。」
「色々?なんか大変そうだけどちゃんと休んでる?」
耳郎ちゃんこういうところ目敏いですね。
「うーん……休む訳にもって感じなので。」
「何見てるの〜?なにこれ?社交ダンス?」
あっ……耳郎ちゃんに気を取られてたら葉隠ちゃんにスマホ見られた。
「社交ダンスすんの?そろそろ文化祭だけど……。」
「あー……違うんですよ耳郎ちゃん。秘密ですよ?……ミスコンあるじゃないですか?それの客寄せ兼開会式で流水先生と踊ることになっちゃったんです。」
「「えええええっ!?!?」」
「ちょっ!?声!大きいですっ!!」
「何何〜?何かあったの?」
「響香ちゃんが大きな声出してるの珍しいわ。」
「なんだ?なんか不都合か?」
「手は貸すぞ。いっぱいある。」
なんかワラワラといっぱい集まっちゃった。
「もう!秘密にしてたのに!2人の声が大きいから!!」
「ごっごめん渡我!」
「だって!!びっくりするってそんなん!踊れないって言ってたじゃん!!」
「葉隠ちゃん!!」
「踊れない……?なんか踊るの?私何も聞いてないよ??」
「失言!!!」
……もういいや。言っちゃお。
「……皆さん。実はですね?」
「「「「ええええええっ!?ミスコンで社交ダンスゥ!?」」」」
「……はい。流水先生と踊ることになりました。」
「へー!へー!!見たい見たい!」
「……でも傷原先生はともかく……被身子ちゃん……踊れるの?」
「踊れないですよ〜……でも流水さんと踊れるなら頑張ります。」
「愛だねぇ〜。」
「傷原先生は踊れるの?」
「流水さん社交ダンス経験あるらしくて……全然踊れててびっくりしました。」
「えぇ〜!?傷原先生社交ダンス踊れるのぉ!?」
「以外……。ほんとに色んなこと知ってるんだなぁ……。」
「そうなんですよねぇ……かっこいいです。」
「けっ……惚気じゃねぇか。」
「惚気です。」
最近はある程度できるようになったので……あとは慣れです。頑張るぞ!
「ねー?踊ってるところ見れないの?」
「ねー!みたい!みたい!!」
「えぇ〜……多分あとちょっとで通しの練習があるので掛け合ってみましょうか?」
「いいのぉ!!?みたーい!!」
「本番もみたーい!!」
「本番は勝手に見てください。練習は……許可が出れば。」
「「やったー!!」」
「……期待しないでくださいね?」
「いいわよ?何人?」
「えぇ……いいんですか?」
昼休み、ミッドナイト先生に確認を取ってみる。すんなりOKされた。意外です。
「決まってないの?まぁそれでもいいわ!見に来るかもしれない人が増えるとそれだけで盛り上がるからねッ!」
「あーなるほど……そういう……。」
ミッドナイト先生目立ちたがりな感じします。
「それよりも!ブラッドロータス先生から聞いたかしら?」
「何をですか?」
「素顔でのダンスがNGになったらしいわ。」
「え!?なんでですか!?」
「公安からの指示らしいわ。……メディアに移る可能性があるからNGだと。……素顔でないならOKって話になったらしいわ。」
「素顔でない……?仮面でも付けますか?」
「目元だけのマスク……とかが1番都合が良さそうね。それも込みで今ブラッドロータス先生が衣装作りを色々監督してるみたいだからもうすこし待ってね?」
「あー……だから流水先生居ないんですね。」
「採寸とか色々あるみたい。もう少ししたら帰ってくるって。…………そういえば貴方の採寸大丈夫なの?」
「流水先生は私の身長体重スリーサイズどころか、身体のありとあらゆる服に関するサイズ把握してるんで大丈夫です。」
「あらそう。……え?今なんて?」
流水さんアイの前に私の体重変化は誤魔化せないんです。
後日。通しの練習の日。
「……人多くない?」
「多いです。1年のA組B組の暇な子みんな来ましたし……。」
ガヤガヤしてる。それはもう本番みたいに。雄英の空き教室借りてるんだけど……もう満員御礼みたいな感じです。
「それでは開会式のデモ始めるわよ〜!」
「「「いえーーーい!!」」」
「まぁ……笑顔で……ね?」
「はい!」
私と流水さんが手を繋いで入場。
「きゃーっ!傷原先生〜!!」
「渡我〜!頑張って〜!!」
「渡我!緊張すんなよ〜!」
「もう。私を誰だと思ってるんですか?」
「被身子ちゃん。」
横から優しい声。
「はい?」
「今は……」
流水さんが私に向き合う。
「私だけを見て。」
「…………はい。」
流水さんが見せる独占欲。
もう私はこれだけでメロメロになってしまう。
私も流水さんに向き合う。
周りが静かになる。
心臓の音。早い。緊張してる。
でも……
「……?」
流水さんを見ると不思議と落ち着く。そうだ……これでいいんだ。
「Shall we dance?(私と踊っていただけませんか?)」
「l would love to.(ええ喜んで。)」
音楽が始まる。必死に……それでいて笑顔で動いていたら緊張なんてどっかに飛んで行ってしまいました。
止まらない足。動き。音楽。
皆の手拍子も木霊して、軽やかに……流水さんへの愛を全身で。
「綺麗だよ〜!」
「すごーい!踊れてるじゃん!」
「かっこいい!!」
みんなの声援が聞こえる。間違えても……流水さんがリードしてくれる。まるで……私たちひとつになったみたい!
ジャンッ!
最後の決めポーズはしっかり止めて、踊りきった!
「ブラボーッッ!!」
「素敵ーーーーっ!!」
「やるじゃん渡我!!」
「傷原先生〜!すごいです〜!!」
「良いもん見れたなぁ!!」
「2人とも幸せそうだった〜!!」
鳴り止まない拍手と指笛。
二人でお辞儀。
一段と大きくなる喝采。
「ハァ……ハァ……ハァ……やりました!」
「ふふっ……フゥ……おめでとう。被身子ちゃん。」
「はい!ありがとうございます!」
私は思わず流水さんに抱きつく。
「ふふっ。もう。まだ練習よ?」
「いいんです。嬉しいので!」
「2人ともナイス!よくここまで仕上げてくれたわ!」
ミッドナイト先生も拍手してくれてる。嬉しいです。
「ミッドナイト先生……ハァ……ハァ……ありがとうございます。これで本番も頑張れます!」
すると横からデコピンされた。
「あた!?」
「被身子ちゃん?頑張るじゃないでしょ?」
「流水さん……はい!楽しみます!」
「よろしい。」
「いいじゃないいいじゃない!衣装はどんな感じになりそう?」
「あ……それなんですけど……。被身子ちゃん。ちょっとお話してくるわね。」
「あ……はい!」
流水さんは私を離すとミッドナイト先生とお話を始める。
「渡我!すごいじゃん!!これで本番ドレス着るんでしょ!?」
「芦戸ちゃん!そうです!私いっぱい頑張りました!」
「2人とも楽しそうだった!すごいかっこよかったよ!!」
ブンブン
「葉隠ちゃん。ふふっ。語彙力が大変なことになってますよ?」
私は私でみんなにもみくちゃにされましたが……嬉しいです。
これで本番……文化祭……みんなで頑張りましょう!