私のヒーロー   作:おいーも

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文化祭 終わり

 

 

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

 

休憩も終わり、文化祭を少し歩いて回ることに。

 

 

流水さんは文化祭警備があるとの事で別れた。ちょっと寂しい。でも重要なお仕事ですからね。

 

 

……楽しかったなぁ。ライブも流水さんと踊ったのも。ステージではあんまり出てこれなかったですけど皆楽しそうでしたし……ダンスは流水さんが隣にいるだけで楽しかったです。八百万ちゃんから動画見せてもらいましょう。

 

 

……どこ行きましょうか。私1人ってあんまり無いですね。だいたい誰かが一緒にいるような気がします。何をしようか。何がしたいか。何をやりたいか。…………全部流水さんとなら……。

 

私は自分の欲求があまり無いのかもしれません……いえ、満たされてしまっているかもしれません。流水さんに会って。血をもらって。雄英に入って。友達を作って。こんな……指輪までいただいちゃって。しまっておきましょう。無くしたら嫌です。大変です。

 

欲求は満たされているかもしれませんが……流水さんへの感情は留まることを知りません。無限です。

 

 

 

フラフラ歩いていたら出入口ですね。戻……あれ?緑谷君?壊理ちゃんと一緒じゃ……流水さん?……とオールマイト。何話してるんでしょう……?

 

 

「……〜ないで……。」

 

「…………。」

 

「……ことに……の?……な……。」

 

 

……なんか怒ってますか?声色がそんな感じがします。

 

……また緑谷君は流水さんに怒らせるようなことしたんですか……懲りないですねぇ。

 

まぁいいです。ここにいても流水さんと一緒に居れる訳では無いので。

 

 

「あ!渡我!何してんだこんな所で!」

 

振り返ると切島くんと爆豪くん。あれ?ほかの2人もセットじゃないんですかね?

 

「切島くんじゃないですか。あと爆豪くん。おふたりです?」

 

「おう!片付け終わったからな!瀬呂と上鳴は別のやつらと回ってる。こいつ一人だったから俺が着いてきた。」

 

「うるせぇ来んじゃねぇっつっただろ!!」

 

「いいじゃねぇか寂しかったろ?」

 

「……チッ。」

 

「仲良しですねぇ。」

 

いいことです。

 

 

「てめぇは何してんだ。ダンスは終わったのかよ。」

 

「はい。大盛況でした。八百万ちゃんが動画撮ってましたよ。」

 

「……あー……だから女子たちが終わった瞬間走っていったのか。」

 

「上映会でもするんですかね?」

 

「……フン。」

 

 

 

「こっちに来ちゃったのは特に理由もなくブラブラしてたからです。深い意味はありませんよ。」

 

「そうかよ。」

 

「じゃあ俺らと回らねぇ?暇だろ?」

 

「んー……いいですよ。暇なので。」

 

「じゃあ何処行く?普通科のお化け屋敷行くか?」

 

「……小腹空きませんか?何かつまみながら行きたいですけど。」

 

「……2年と3年のところに出店があるはずだ。そっち行くぞ。」

 

「なんで暗記してるんですか。しっかり楽しみボーイじゃないですか。」

 

「こういう時パンフレット読み込むタイプだよな爆豪。」

 

「うっせぇ黙れ!とっとと行くぞァ!」

 

「「はーい。」」

 

 

「私は貴方が許せない。」

 

振り返る。

 

私と爆豪君が……だ。切島くんは気づかず前に進む。流水さんの声。普通なら周りの声にかき消されるレベルの声。でも耳に届いた。強い言葉。

 

私たちは少し近付いた。声を聞くために。

 

 

「貴方がオールマイトを終わらせたのも。貴方が私の邪魔をして文化祭が終わるかもしれなかったのも。考えるよりも先に身体が動くのはナチュラルボーンヒーロー。美しいものですが……実力や考えが伴ってなければそれはエゴでしかありません。貴方の行動ひとつ。発言ひとつが平和の象徴としての全てだと思いなさい。」

 

 

「平和の象徴を終わらせた……?なんのことでしょう。」

 

「…………お前は知らねぇのか。」

 

「流水さんのお仕事関連は知らないことがいっぱいなので気にしなくなりました。」

 

「そうかよ。」

 

 

「おーい!2人とも何やってんだ?行くぞ!」

 

「……切島くんを待たせる訳には行きませんね。」

 

「…………おう。」

 

 

「肝に銘じなさい。貴方はまだ学生。未熟者です。そして私は……貴方のような人が大嫌いです。ここで己の信念を貫くならば貴方はまず周りの大人の信用を取り戻しなさい。」

 

 

「…………相当ですね。」

 

「……それより邪魔が引っかかるな。」

 

「はい。」

 

「なんの事だ?」

 

「こっちの話です。」

 

「気にすんな。」

 

「?」

 

 

 

 

そうして3人で文化祭をウロウロ。

 

お化け屋敷にも行った。

 

 

「うぉわっ!!?」

 

「!!」

 

「…………心操くん?」

 

「せめてビビってくれ。渡我。」

 

「似合ってますよ。」

 

「そうじゃねぇ。」

 

 

 

 

 

通形先輩とウロウロしてる壊理ちゃんとも会った。

 

「被身子さん!」

 

「壊理ちゃん!」

 

笑顔!満面の笑顔!かぁいいねぇ!

 

壊理ちゃんが抱きついてくるので抱き上げる。

 

 

「えへへへ〜……。」

 

「ステージ見ました!皆さんかっこよかったです!」

 

「へへへっ!そう言って貰えると嬉しいぜ。な?爆豪!」

 

「フン。良かったじゃねぇか。……笑えるようになってよ。」

 

「…………はい!」

 

「あー……そういえば爆豪くんも壊理ちゃん知ってるんでしたっけ。」

 

「コイツから聞いた。胸糞悪ィ話だ。」

 

「俺が話した!」

 

「あの時爆豪君たちが来てくれなかったらすっごく苦しかったので助かりました。」

 

 

 

「壊理ちゃん!じゃあ僕はそろそろクラスに戻るとするんだよね!渡我。まかせていいかい?」

 

「え!壊理ちゃんと回っていいんですか!?嬉しい!お姉さんといっぱい回ろう?」

 

「はい!ワクワクさんです!」

 

「「ワクワク……さん?」」

 

 

 

 

 

壊理ちゃん引き連れてウロウロ。色んなところ回った。

 

爆豪君の顔怖いし、切島くんはほぼ面識がないから少し緊張してたけど、少し経てばそんなこと無く話せるようになってた。コミュ力お化けの切島くんは妥当とはいえ……爆豪くんまで話せるようになるなんて……文化祭パワーってやつですか。

 

 

「渡我!発見!!」

 

「え?」

 

「総員!突撃!!」

 

「何……が……!?」

 

後ろからなんか走ってくる!いっぱい!

 

その集団は私の目の前……私を囲むように止まる。切島くんと爆豪くんは弾き飛ばされた。

 

 

「渡我!めっちゃ綺麗だった!」

 

「踊れるじゃん!言ってよ!!」

 

「傷原先生と息ぴったりだったね!!」

 

「結婚ってすごいなぁ……こういうことか。」

 

「1ヶ月であの腕……もっと上手くなれますわ!渡我さん!」

 

 

私に感想を伝えてるのはA組B組女子ーズ。……見たんだ。みんなで。

 

「……見たんですね。ちょっと恥ずかしいです。」

 

「…………?」

 

「壊理ちゃんじゃん!元気?」

 

「あ……ピンクのお姉さん。」

 

「覚えてくれたんだ!芦戸三奈っていうの!よろしくね?」

 

 

「誰?」

 

「死穢八斎會の事件で保護した子だって。」

 

「へぇ可愛いねぇ。」

 

……今です。

 

「壊理ちゃん。みんなに自己紹介できますか?」

 

「はい!壊理です。皆さんのステージかっこよかったです!」

 

「「「KAWAII〜〜!!!!!!」」」

 

 

そのままあれやこれや女子にもみくちゃにされて、見てないからって私の社交ダンスの2度目の上映会をした。

 

切島くんと爆豪くんも強制参加。私の凄さを見ろってことらしい。…………なんで?

 

上映会終了後、興奮する壊理ちゃんに引っ付かれたり、切島くんに才能マンNo.2と言われたり大変だった。

 

ちなみに後日この映像はA組B組みんな見ることになります。相当厄介。

 

 

 

そんなこんなで文化祭は終了し、楽しい時間も終わった。

 

壊理ちゃんは一旦病院に帰ることになる。雄英預かりはまだ時間がかかりそうだ。

 

片付けも忙しかったけどそれ以上に楽しかった

 

すっごくいい思い出になったと思います。……ありがとう。皆。

 

 

 

 

 

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