私のヒーロー   作:おいーも

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来賓

 

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

 

死穢八斎會で戦った組が急遽教員寮の一室に呼ばれた。

 

そこにはビッグ3と相澤先生、そして……

 

「雄英で預かることになった。」

 

「どういった経緯で!?」

 

 

壊理ちゃんと、手を繋いでる流水さんがいた。

 

 

…………。かぁいい×かぁいい。これは天国ですか?神様が私を殺しに来てます。助けてください。この場の空気吸うだけで浄化出来そうです。いやします。

 

 

「いつまでも病院ってわけにはいかないからな。……エリちゃんは親に捨てられたそうだ。血縁にあたる八斎會組長も長い間意識不明のままらしく、現状寄る辺がない。」

 

 

……酷い親だね。私と一緒。

 

そういえばあの人たち何してるんですかね。生きてるんでしょうか。

 

 

「そんでね、先生から聞いたかもしんないけど、エリちゃんの個性の放出口になってる“角”。」

 

 

波動先輩が壊理ちゃんの頭を撫でる。流水さんの横に引っ付いてた壊理ちゃんは波動先輩に笑いかける。

 

……もう……私の心のキャパが持たないです。一緒に暮らしたらこれ毎日見れるんですか?いくら払えばいいんでしょう。

 

 

「はい、縮んでて今は大丈夫って聞きました。」

 

「でもね。わずかながらまた伸び始めてるそうなんだ。」

 

「じゃあ、またああならないようにってことですか?」

 

 

……相澤先生と私でどうにか止めようってことかな。

 

「そういうことだ。で、養護施設じゃなく特別にウチが引き取り先となった。教師寮の空き部屋で監督する。様子を見て強大すぎる力との付き合い方を模索していく。検証すべきこともあるし、まァおいおいだ。」

 

「相澤先生が大変そう。」

 

「そこは大丈夫だ。傷原先生が様子見てくれる。時々家に泊まりもする予定だ。その時に渡我に俺の血を渡す。」

 

「そうなの!?渡我は知ってたのかよ!?」

 

切島くんに尋ねられる。……まぁ言ってませんでしたからね。

 

「はい。私も流水先生も了承済みです。」

 

「そうだね。基本的に保健室とか教員寮の一室で私が見る予定だよ。暇があったら来てね?」

 

流水さんの笑顔。

 

「行きます。絶対。何があっても。」

 

「オイ誰か渡我止めろ。」

 

「ケロ……被身子ちゃん何があってもはダメよ。自分のこと最優先でね?」

 

自分のことを最優先で最速で終わらせます。この幸せ空間を無限に網膜に刻みつけます。

 

 

 

 

 

「A組は寮へ戻ってろ。このあと来賓がある。」

 

「「「「「来賓?」」」」」

 

「傷原先生も来てください。壊理ちゃんを連れてきていいので。」

 

「?……はい。わかりました。壊理ちゃん。一緒に行こうね。」

 

「はい!流水お姉さん!」

 

「傷原先生。俺も暇があったら行くからね!」

 

「私も私も!いっぱいお話しようね!」

 

3年生とは一旦別れた。

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

ほぇ〜……これが寮。綺麗だねぇ。

 

「来たぞ皆!お出迎えだ!」

 

迎えに行った飯田くんがみんなに声をかける。

 

 

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「猫の手、手助けやってくる!」

 

「どこからともなくやってくる!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」

 

 

来賓というのはプッシーキャッツの皆さん。

 

少し前以来だね。どうしたのかな?

 

 

「プッシーキャッツ!お久しぶりです!」

 

なんか緑谷くんと洸汰くんが話してる。

 

まぁ助けたものね。仲良しになれたのかな。

 

 

……そうだ。

 

「壊理ちゃん。行ってみる?」

 

「え?」

 

「お友達できるかも。」

 

お友達作りに行かない?

 

「……うん。流水お姉さんも行ってくれる?」

 

「当然。」

 

「私も行きますよ!」

 

「被身子お姉さん!ありがとう。」

 

 

3人で洸汰くんの近くに行く。

 

「洸汰くん。」

 

被身子ちゃんが話しかける。

 

「……誰。」

 

「林間合宿の時居たのに……覚えてないですか?」

 

「…………。」

 

「あっ……洸汰くん……。」

 

緑谷くんの後ろに隠れちゃった。

 

 

「……うーん立つ瀬がないですね。」

 

……私でどうにかできるかな??

 

 

「洸汰くん。私ブラッドロータスっていうの。」

 

「…………マンダレイが言ってた。……ありがとう。」

 

「うん!どういたしまして。……いける?壊理ちゃん?」

 

 

壊理ちゃんが前に出る。

 

「……うん。……私壊理。お友達になってくれない?」

 

「…………。」

 

洸汰くんが困ったように緑谷くんを見上げる。

 

「こういう時、ヒーローならよろしく!って言うんだよ。」

 

「……うん。出水洸汰。よろしく。」

 

「うん!よろしくね!」

 

二人で握手。

 

緑谷くん結構子供の扱い上手いね?

 

 

 

 

一旦プッシーキャッツの皆さんの話を聞くことにした。

 

 

「しかし、また何で雄英に?」

 

「復帰のご挨拶に来たのよ!」

 

「ラグドール復帰したんですか!?個性を奪われての活動見合わせだったんじゃ。」

 

「戻ってないよ!あちきは事務仕事で3人をサポートしていくの!OLキャッツ!」

 

「タルタロスから報告は頂くんだけどね……。」

 

 

 

 

『悪いとは思ってるんだ。本当さ。良い個性を見るとつい欲しくなる。僕の悪い癖だよ。…………返したいのは山々だが個性を使わなきゃならない。それでも良ければすぐにでも。』

 

 

 

 

 

「どんな・どれだけの個性を内に秘めているか未だ追求している状況。現状、何もさせない事が奴をおさえる唯一の方法らしくてね。」

 

悔しそうなピクシーボブ。……そうだよね。きっと私達が思ってる数倍悔しいよ。

 

「では、何故このタイミングで復帰を?」

 

「2つ理由があって、今度発表されるんだけど、ヒーロービルボードチャートJP下半期、私たち411位だったんだ。」

 

 

ヒーロービルボードチャートJP……事件解決数・社会貢献度・国民の支持率などを集計し、毎年二回発表される現役ヒーロー番付。

 

私嫌いなんですよねぇ……ビルボードチャートに乗るために活動するヒーローもいるので。

 

 

「プッシーキャッツは前回は32位でした。」

 

「なる程、急落したからか、ファイトッす!」

 

「違うにゃ!まったく活動してなかったにもかかわらず、3桁ってどういうことってこと!」

 

「待ってくれてる人達がいる。」

 

「立ち止まってなんかいられにゃい!」

 

「そういうことかよ…漢だ!ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!くっ!」

 

「うるせぇよ。」

 

「もっと言ってやってください。上鳴くん。」

 

「渡我!?酷くねぇか!?」

 

 

「オールマイトのいないビルボードチャートか…どうなってるんだろ。楽しみだな!」

 

「…………。」

 

「〜〜。」

 

「……〜。」

 

轟くんと被身子ちゃんが話してる。聞こえないけどまぁ酷いことじゃないだろう。

 

 

「それでもうひとつというのは……?」

 

「傷原ちゃんにハッパかけてもらったからね。」

 

 

 

「…………私!?」

 

え?私!?(2回目)……ちゃん?

 

「何したんすか傷原先生。」

 

「いや……出先で会ったから話したくらいだけど……。」

 

「それが嬉しかったのよ。ありがとう。自分たちをしっかり見つめ直すいい機会だったわ。」

 

「それに……ラグドールを助けてくれた恩人に、いつまでも弱い姿を見せる訳にはいかん。」

 

「……なるほど。じゃああの場に私がいて良かったってことですね。」

 

「結果的にね。ありがとうね。傷原ちゃん。」

 

「……ちゃん……まぁいいか。」

 

「だって24でしょぉ?私たちからしたらちゃんだよ〜。恩人に軽すぎるって言われたら辞めるけどさ?」

 

「ラグドールさん。そんなこと言われたら何も言えませんよ。」

 

「えっへへ〜あちきの勝ちだね。」

 

「ヒーロー活動頑張ってください。」

 

「はい。傷原さんもね。」

 

「もしかしたら何かあったら呼ぶかもね。その時はよろしく。傷原ちゃん。」

 

「よろしく頼む。」

 

「お願いね〜傷原ちゃん。」

 

「はい。よろしくお願いしますね。」

 

相当な信用。……重圧ですね。

 

何も無いことを祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

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