side傷原流水
「「Welcome to 壊理ちゃーん♪」」
「おっ……お邪魔します!」
今日は壊理ちゃん初めてのお泊まりの日。赤いフリフリのワンピースに身を包み、緊張気味な顔。重そうだったからカバンは持ってあげた。
「さささ。上がって上がって?被身子ちゃんと二人で楽しみにしてたんだから。」
「はっはい!失礼します!」
「失礼なんて思わないですよ?おうちだと思ってください。」
私と壊理ちゃんは基本的に毎日一緒にいる。学校だと私と被身子ちゃんが帰るまでずーっと一緒。絵本もいっぱい読んだし、いっぱい勉強もしてる。被身子ちゃんと共に仲良くなれた気がしている。最近はB組の子も来るようになった。物間くんがちょっとだけ苦手そう。
「ゆうえいのやみ……。」
とか言ってたけど誰のせいだ??まぁいいけどね。
用意したお菓子とオレンジジュース。私はジュースあまり得意じゃないから牛乳だけど。被身子ちゃんはトマトジュース。
「このおまんじゅう美味しいです!」
「よし!私も腕が上がったもんだね!」
「お姉さんが作ったんですか!?」
「そうだよ。」
「最近……というか半年くらい前から流水さんだいぶ和菓子に凝ってますよね?何かあったんですか?」
「ん〜……なんとなく?」
「……流水さんらしいです。おいし。」
それ褒めてるかな?
「被身子お姉さんと流水お姉さんはけっこんしてるんですか?」
そんな言葉よく知ってるね?……そういやB組の子が話してる感じしたぞ?
「結婚……というより結婚の約束だね。ちょっと違うよ。」
「まぁ何れしますけどね。」
「仲良しさんで羨ましいです!」
「壊理ちゃんとも仲良しさんだよ?」
「はい。仲良しさんですよ。」
「わぁ〜!嬉しいです!ずっと一緒です!」
可愛い……国宝物だろこれ。やっぱロリはいいですよ。ええ!
「えへへ……仲良くしようね!そのために!壊理ちゃんはいっぱい勉強していっぱい個性の練習しようね!」
「はい!頑張ります!」
ふんすふんす。
かわええんじゃぁ〜。
「やった!これで勝ちです!!」
「えぇ!?豪運の持ち主!」
「壊理ちゃんつよーい!」
今はお菓子も一段落したので、わかりやすいトランプで遊んでるババ抜き、七並べ、神経衰弱、そして今はブラックジャック。すごーくざっくり言うと合計21を目指そうよってやつ。
今のところ私も被身子ちゃんも全敗。これに勝った人が夕食の献立を決めれる……ってことにしたけど……。
「やったーー!!」
壊理ちゃんがぴょんぴょん跳ねてる。くそぅ……運が絡まなければ……。夕食の献立の権利は壊理ちゃんに……。
「あーん……負けちゃいました。あそこでプッシュしてれば良かったです。」
「ダブルダウンしても無理だね。……私は。」
「えへへ!私強かったですか?」
「すっごく強かった。すごーい!」
私は立ち上がり、ぴょんぴょん跳ねてた壊理ちゃんを抱き上げる。
私の身長は壊理ちゃんより少し高いくらいだけど、肩に座らせる事は容易だ。
「わーっ!高ーい!」
「壊理ちゃん神輿だぞ〜!」
「キャッキャッ。」
ゆっくりくるくる回ってやる。壊理ちゃんも楽しそうだ。
「…………。」
パシャパシャ。
被身子ちゃんは無言で写真撮ってる。被身子ちゃん私と壊理ちゃんが仲良くしてると時々目が怖くなるんだよね。獲物を狙ってるって言うかなんて言うか。ロリコンなのかな?(←渡我ちゃんの性癖をブチ壊した張本人)
今度は動画撮り出した。
「被身子ちゃん?何してるの?」
「被身子お姉さんも遊びましょうよ!」
「いいです!私のことは一旦気にしないでください。2人の空間を楽しんでください!」
もうそこまで……。
「?……被身子お姉さんの変なの〜。」
「わしらには救えぬものじゃ。」
「???」
「そういえば晩御飯の献立どうしようか!」
「壊理ちゃんが決めていいですよ?」
「…………。」
遊びも程々に、そろそろ決めないとご飯食べれなくなっちゃう。
「……ハンバーグ食べたいです。」
「ハンバーグね!ガッテン承知!」
「流水ちゃん。挽肉ないです。あと牛乳も。パン粉は……少し残ってた気がします。」
被身子ちゃん助かる!本当によく出来たお嫁さ……旦那様だ!
「野菜はまだ残ってたね。買いに行こう!」
「はい!……壊理ちゃんも。ね?」
「!……はい!!」
皆で買いに行こ〜。
「そうそう。こねればこねるほど美味しくなるからね〜。」
「んしょ!んしょ!」
「流水さーん。こっちは準備できました。」
「わかった!じゃあ壊理ちゃん。ハンバーグをまん丸にしよう!」
「はい!頑張ります!」
買い物終わっていざ料理。壊理ちゃんにも手伝ってもらって3人で。こういうのって中々無いから楽しいね。
ジュー……。
「わぁ〜。」
「壊理ちゃん。フライパン熱いからあんまり近付いちゃダメだよ?」
「はい!」
「じゃあ焼くのは流水さんに任せて、私たちはサラダを作りましょう。」
「はい!被身子お姉さん!」
「……かぁいい。」
こういうのは火入れが1番大事。ひっくり返すのもね。私はレアよりもウェルダンが好き。ちゃんと火が通ってないと少し不安になる。
被身子ちゃんは今壊理ちゃんに包丁の使い方をレクチャーしている。二人で猫の手してる。可愛い。可愛い×可愛いで幸せ空間じゃん。見てるだけでセラピーになる。
そんなこんなで……
「「かんせーい!」」
「わーっ!」
今日の献立はハンバーグと生野菜のサラダ。ドレッシングはお好みで。あと余り物だけど今朝作ってたポトフがあったからコレと、やっぱ日本人はお米です。
「ハンバーグいっぱい!嬉しいです!」
普段は1人2つだけど、壊理ちゃんにはサービスで3つ。
「残してもいいからね?いっぱい食べて?」
「はい!ありがとうございます!」
壊理ちゃん用の食器買っておいてよかった。机高くないかな?大丈夫そうだね。
「よし!じゃあ手を合わせて。」
「はい。」
「はい!」
壊理ちゃんにはこういう礼儀は全部教えた。感謝と謝罪は大事だよってね。私の教えること全部吸収してくれた。小さい子の成長速度は早いね。本当にしみじみ感じる。
「「「いただきます!」」」
「はむっ…………ん〜!おいひいでふ!!」
「良かったぁ……よく噛んで食べてね?」
「ふふん!流水さんの作るハンバーグは最強なのです。」
「サイキョーです!」
そうかな?嬉しいね。
満腹。食器を洗って、お風呂にもみんなで入った。
あとは寝るだけ……じゃないんです!もう1イベントがあります!
「壊理ちゃん。お友達欲しくない?」
「友達……?洸汰くんじゃなくてですか?」
洸汰くんは週1……2くらいビデオ通話してるくらい仲良しになった。時々マンダレイと一緒に会いに来てくれるらしい。
「うん。新しい友達。同い年だから仲良くなれると思うの。」
「流水さん?……なんか女の匂いがしますよ?」
女……?女の子なのかな??
「……福岡いった時に助けただけだって。」
「ふーん?だったらいいですけど。」
ロリに嫉妬心むき出しの被身子ちゃん……可愛い。
「……?よくわかんないですけど、友達は欲しいです!」
「よし!じゃあその子とビデオ通話してみない?」
「ビデオ通話ですか?いいですよ!」
ってなわけでセッティング。私と被身子ちゃんはあまり映らないようにする。
prrr……ピッ
『……。』
硬直。無言。緊張してるのかな?
「わぁ……カタツムリさんだ!私壊理!貴方は?」
切り出したのは我らがエース壊理ちゃん!さすが!
『わっ……私槍田日巡璃(うつぎだひまわり)……です。壊理……ちゃん。よろしくね?』
「日巡璃ちゃん?可愛い!よろしくね!」
そうです。お相手は以前福岡で助けたプリチーなカタツムリ少女(?)槍田日巡璃ちゃん!ご両親にお願いしてこの場をセッティングしてもらった。
「……かぁいい子ですね。」
被身子ちゃんのお気にも召したようだ。……被身子ちゃん薄色髪のロリが好きなだけの可能性ない?他の子にはあまりかぁいいって言わないんだよね。……私ロリ扱いですか?
緊張してそうな日巡璃ちゃんだけど、数分もすると……
『私ね!流水お姉さんに助けて貰って……かっこよかったの!』
「かっこいいよね!流水お姉さん!私もね?……。」
私の話題でたくさんに……。何でだ。
被身子ちゃん。うんうんって何よ。頷かないの。
『あっ……壊理ちゃんごめんね?そろそろ私寝る時間だ。』
「そうなの?いいよ!日巡璃ちゃん!またね?」
『……日巡璃じゃなくて私のことひまって呼んでいいよ。壊理ちゃんともっと仲良くなりたい。』
「日巡璃ちゃん…………ひまちゃん!よろしくね!」
『うん!壊理ちゃん!』
「……ねぇ。被身子ちゃん。」
「分かりますよ。流水さん。」
「「かぁいいねぇ……。」」
2人のロリの会合。成功して良かったです。
通話が終わった壊理ちゃんと3人で川の字で寝ました。壊理ちゃんが真ん中だったはずが、起きた時には私が真ん中でした。2人に腕を固められて起き上がれませんでした。
……何でだ。