私のヒーロー   作:おいーも

128 / 233
後日

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

 

なんというか……

 

「被身子ちゃんに髪洗ってもらうの好き。……気持ちいい。」

 

なんと言いますか……

 

「あーんして?私もする。」

 

なんと……言いますか……

 

「被身子ちゃん私の事好き?……ふへへ……私の方が好き。」

 

なんと…………

 

「今日は……しないの?……へへ……そっか。おいで?」

 

…………

 

「おはよ。……?被身子ちゃんの寝顔見てただけだよ?好きだなって。……ふへへ。」

 

 

 

 

 

「私の流水さんが可愛すぎますッッ!!!!」

 

あれから数日。皆さんに心配を沢山されていっぱい感謝して回ったのはいいものの……流水さんの甘えん坊ストッパーが外れ、私の情緒は毎日めちゃくちゃです。あんなに流水さんに甘えられることなかったので……心のキャパが普通に毎日溢れます。

 

「渡我……なんかいつも以上に凄いね?」

 

「…………甘えん坊流水さんの攻撃力が凄まじすぎました。」

 

 

今日の話し相手は耳郎ちゃんと八百万ちゃん。

 

登校してからの空き時間で雑談兼惚気です。

 

「甘えん坊……傷原先生は元々そういう感じではありませんでしたか?」

 

「そうですよ?……そうなんですけど。時々だったんですよ。甘えん坊モードは。でもあの日から……我慢が無くなったといいますか……。」

 

「あー……遠慮が無くなっちゃったんだ?……基本的に渡我が好き好き言うのが日常だったもんね〜。」

 

「たしかに……渡我さんがくっついてるのはよくみますけど……今朝は…………。」

 

 

そうなんです。今朝は2人に見られたんです。流水さんが私にベタベタしてるのを。私に腕を組んで……もう片方の手で手を握って……頭をピッタリつけて……うっとりしてる流水さんの姿を。

 

外の話し方がいつもと変わらないのがタチが悪い!家とのギャップがね!ギャップが……すごいんですよ!!

 

 

「本当に凄かった。……乙女の顔だったよあれ。」

 

「……いや私としてはすごーーーーく嬉しいんですよ?……心が持たないって言うか……。」

 

「……キュン死ってやつですわね。」

 

「そう……それです。」

 

「ヤオモモそんな言葉よく知ってるね?」

 

「本でみましたの!」

 

 

ピロン

 

通知?メッセージが……

 

『私の愛しい流水さん

 

被身子ちゃんに会えないの寂しい。

けど、先生だから頑張るね。(写真添付)』

 

 

そこには流水さんと壊理ちゃんが二人で顔を寄せあった自撮りが1枚と……流水さんが体育座りしてる写真。パ……パンツが……見え…………前者はいいですけど後者がなんかちょっとえっちじゃないですか!?こんなの見せられませんよ!?

 

 

「渡我さん?何かありましたか?」

 

「!!!何も!無いです!!」

 

「……また甘えん坊メッセージきたの?」

 

「……そういうことにしておいて下さい。」

 

「「?」」

 

 

こんなの言えないですよ……。

 

色仕掛けなんて……どこで覚えたんですか!

 

とりあえず保存保存……

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん。いい動きになったね。黒いエネルギー……黒鞭だっけ?もう少し動きにゆとりを持たせようね。ものを掴む、捕まえる以外の使い方を模索していこう。」

 

「はい!」

 

「うんうん。それから……瀬呂くんはどうだって?なにかコツとか……」

 

 

こうだから困る。仕事中はめちゃくちゃカッコいいんですよね!

 

 

 

 

「……出久がまた動き良くなりやがった。」

 

爆豪くんちょっとイライラしてません?

 

「最近黒鞭出せるようになりましたからね。色々試してるんじゃないですか?」

 

「……お前はいいのかよ。」

 

「緑谷君に負けるとかですか?……別にいいです。私は最強じゃなくて、流水さんと同じくらい強くなりたいだけなので。」

 

「そうかよ。」

 

「まぁまだまだ足りないので……緑谷君には負けてられないですね。……爆豪くんにもね?」

 

「あぁ!?俺がいつお前に負けたってぇ!?」

 

BOM!

 

爆豪くんの爆破をスっとかわす。当たりませんよそんなの。

 

 

「冗談はさておき…………ちょうど殺したい相手もできましたし、ピッチを早めてもいいかもしれません。」

 

「…………。」

 

 

 

 

「黒鞭使う時……地面に足が着いて動きが硬いね。」

 

「うっ……それは改善します。」

 

「緑谷少年。立体機動も学んだ方が良さそうだな。瀬呂少年だけじゃなく、爆豪少年や傷原くんもそういう動きが得意だ。学びなさい。」

 

「はい!」

 

「次。爆豪くん。行けるでしょ?」

 

「……出久!手ぇ抜いたら許さねぇぞ!!」

 

「わかってる!」

 

 

最近爆豪くんと緑谷君の訓練は、まだ爆豪くんの方が何枚か上手だが、緑谷君も頑張って食いついてる。私の時もそうだが……黒鞭が思った以上に厄介。……まぁ私は相澤先生と組手してるから慣れてます。緑谷君がワンフォーオールを30%まで出力を伸ばしたこともあると思うんですけどね?

 

身体能力なら……エスコルチア中の流水さんとあまり大差ないです。でも……

 

 

BOM!!

 

「ぐぇっ!!」

 

「オラァ!」

 

「爆豪くんの1本だね。これで10対7。爆豪くんの勝ち。」

 

 

1つの個性を流水さんの元で切り詰め続けた差は……まだまだ大きいですね。黒鞭の対処が万全じゃなくても勝ててしまうんですから。

 

「爆豪くん。お疲れ様です。黒鞭の対処教えましょうか?」

 

「あぁ!?いい!自分で考える。」

 

「強情ですねぇ?」

 

爆豪くんなりに試行錯誤してるんですね。まぁ……頑張ってください。

 

 

 

 

訓練終了後

 

 

「そういえば渡我さんは冬のインターン行く場所決まってるの?」

 

「……そういや聞いてねぇな。」

 

 

流水さんとオールマイトは少し話があるとの事で……私たちだけで一旦寮に帰ることに。

 

「私ですか?……流水さんのツテでグラントリノにお世話になろうかと。」

 

「え!?グラントリノに!?」

 

「……誰だ?」

 

「緑谷君の職場体験の相手さんですよ。」

 

「オールマイトの師匠なんだ!かっちゃん!グラントリノはすごい人でね……」

 

「うるせぇうるせぇ。オールマイトの師匠ってだけでどれだけヤベェかわかった。」

 

「何するか分かんないですけどね。学べるものはしっかり学んできます。……おふたりは?」

 

 

「「エンデヴァー。」んとこだ。」

 

「へぇ……よくエンデヴァーが許可しましたね?」

 

「轟くんがね!誘ってくれたんだ!」

 

「ナンバーワンヒーローで学べることは山ほどあるからな。ハラセンからの推薦もある。無下にできねぇ。」

 

 

流水さんが……いつの間に。

 

「お二人共頑張ってくださいね。私も頑張ります。」

 

「うん。」

 

「おう。」

 

私は流水さんが来るまで少しの間寮にお世話になった。

 

 

 

 

 

 

帰り道

 

 

「流水さん?」

 

「なぁに?」

 

「最近これ……好きですね?」

 

腕を組んで手を繋ぐ欲張りモード。流水さんの顔はとろけてる。

 

「うん……好き。」

 

「ヴッ……かぁい……。」

 

この人は……!

 

「被身子ちゃんの匂いも好きだから……もっと好き。」

 

「匂ッ……今日は汗かいたので!」

 

「や。」

 

すごい力!?ちょっ……離してくれないっぽいです!

 

「恥ずかしいですよ……。」

 

「やなの。……被身子ちゃんは私のモノなんでしょ?」

 

「…………そう言われたら何も出来ないですよ。」

 

「ならいいじゃん。……今日の晩御飯は任せてね?」

 

「……もう。……期待してますね?」

 

「うん。愛情いっぱい込めるからね。」

 

「ぐっ…………かぁ……いい……。」

 

ダメージが深刻です。私は……今日も持ち堪えることが出来るんでしょうか。

 

 

 

帰宅後、部屋に戻って荷物を置いて来たら流水さんが……

 

「なんですか……その格好。」

 

「……?ネットで調べたらエプロンはこう着れば……イチコロって書いてあったから。恥ずかしかったけど……被身子ちゃんが喜ぶならって。」

 

「…………喜びます。ですが危ないので……」

 

「やった。あともう1個やりたいことがあるの。」

 

「ちょっ!その格好であんまり動かないでください!見えちゃいますよ!?」

 

「ご飯にする?お風呂にする?……それとも私?」

 

顔を真っ赤にしている流水さんは……ありえない破壊力でした。

 

 

私は……私は。

 

 

 

 

ご飯の時間が少し遅れました。

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。