私のヒーロー   作:おいーも

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轟くんも訓練

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

「じゃーん。ということで今日からの特訓に轟くんが参加することになりました!」

 

「……よろしく。」

 

「ハァ!?聞いてねぇぞ!んで半分野郎と!」

 

「別にいいじゃないの。減るもんでもなし。」

 

 

今日はインターンがない日。放課後にいつも通り運動場に集まってもらった。

 

「よろしく!轟くん!……あ……でも僕の個性は……。」

 

「大丈夫だ。緑谷少年。轟少年には予め話してある。」

 

オールマイトが割って入る。

 

「そうなんだ。……一緒にがんばろう。」

 

「ああ。よろしく。緑谷。爆豪。「よろしくやらねぇわボゲ!!」そして渡我。」

 

「はい。よろしくお願いします。」

 

うんうん。みんな仲良しで何よりですね。

 

被身子ちゃんにも予め話してあるのでスムーズだ。

 

エンデヴァーに頼まれちゃったからね〜。

 

 

 

 

 

 

『……傷原。頼みがある。』

 

『んぇ?いいですよ。』

 

『インターンでない日……焦凍の訓練をして欲しい。』

 

『訓練?……私がしてるやつですか?』

 

『ああ。強くなるための時間は少しでも惜しい。』

 

『……いいですけど……多分焦凍くん何度かゲロりますよ?』

 

『………………後遺症が残らなければいい。頼む。』

 

『……それと話さなくちゃならないこともあるので、話しちゃいますよ?……きっと平和でほのぼの学園生活は終わります。』

 

『……大丈夫だ。焦凍なら受け止めれる。』

 

 

 

 

 

 

息子さん大好きじゃんねぇ。

 

……さて。まずは開会式をしましょうか。

 

 

「オールマイト。リカバリーガールに連絡を。……緑谷くん。爆豪くん。被身子ちゃん。例のヤツの準備を。」

 

「……わかった。」

 

オールマイトはスマホを取り出す。

 

 

「!……アレすんのかよ。」

 

「実力わかってないからね。」

 

私は運動場のちょうどいい所に立った。

 

 

「師匠!救急箱持ってきました!」

 

「ありがとう。置いておいて。……さて。轟くん。」

 

「……はい。」

 

「私と10本のタイマンしよっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

 

「……やると思ってましたけど……初日ですか。」

 

「あぁ!?テメェも知らなかったのかよ!」

 

「かっちゃん!もうちょっと丁寧に……。」

 

「あぁ!?ありえんほど丁寧にやってるわボケ!」

 

 

救急箱の中身を広げてる二人。

 

私は観察。

 

 

 

「タイマン……ですか?」

 

「うん。実力わかんないし。課題も見てみないとわかんない。」

 

「…………わかりました。」

 

轟くんが構える。

 

「全力でおいで?」

 

流水さんがエスコルチア状態になる。

 

 

 

「……始まりますよ。」

 

「「…………。」」

 

2人も見ている様子。良かった。見逃したら怒られるところでした。

 

ガギン!!

 

先手必勝。氷の壁。

 

「…………でも……。」

 

「……。」

 

「悪手だ……轟くん!」

 

 

氷が割れる。奥に見えたのは轟くんを拘束済みな流水さん。

 

「…………。」

 

「何されたかわかんなかった?もう1回する?」

 

流水さ〜ん!かっこいいです〜!!

 

 

「……チッ。相手への目潰しで自分の視界を塞ぐ…………利点でもあり弱点だな。……客観的に見てわかることも多い。」

 

「……個性の動かし方もセンスですよね?」

 

「あの速度で拘束出来たら……僕はもっと強く……ブツブツ」

 

 

 

「……よろしくお願いします。」

 

轟くんはまだ立ち上がる。

 

 

 

 

 

ボゴッ

 

「がっ……ぐっ……」

 

 

「いい腹パンですね。」

 

「気温調節難しいのかな。動きの感じがあんまり良くなさそうだよね。」

 

「……。」

 

轟くんは膝を着いたまま動かない。数分後立ち上がり……

 

「……よろしく……お願いします。」

 

まだ逃げない。……けど。

 

 

 

 

「……お疲れ様。」

 

流れが悪すぎますね。

 

そのまま流水さんが10本ストレートにとって終わってしまった。轟くんも弱くないと思うんですけどね……。頭も回るし動けるし個性強いし。

 

「…………何も出来なかった。」

 

「何もさせなかったが正しいけどね?」

 

流水さんが轟くんを起こす。

 

「……いや。何も出来なかった。……勝ち方が分からなくなった。」

 

「けっ!ざまぁみろ半分野郎!!」

 

爆豪くん……本当に侮辱がガキ。

 

「爆豪も渡我も負ける理由がわかる。……渡我を何倍か早くした感じだ。……相当に厄介でした。」

 

「あなたの個性で今注意すべきところは氷だけ。雑な炎出されたところで傷跡にしかならないよ。」

 

 

「傷跡!?流水さんのやわつやシルクボディに傷跡なんてあっちゃいけません!!!」

 

ダメです!国家遺産です!!天然記念物です!!!

 

「へへ……被身子ちゃんありがと♪」

 

「かぁいいいい!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「話の腰おるなやボゲ。」

 

爆豪くんと緑谷くんが救急箱から色々使ってあげてる。

 

「雑な炎……。」

 

 

「うん。氷もそうだけど……より炎が大雑把で大きくて。小回りが効かない。これは利点でもあるけど、明確な弱点でもある。視界が潰れる。発動がわかりやすい。体力の消費が激しい……とかね?」

 

 

繊細で正確な動きは……どれだけ何をやってきたかが露骨に出る。……多分彼は基礎的なことはほぼやらなかったんだろう。でも戦えてしまう。この子も十分才能マンなのでは?

 

「……わかりました。」

 

「もっと丁寧に……冷静になってやろう。……まぁ今回は私が冷静になる時間を与えなかったんだけど。」

 

「怒涛の攻めでした。」

 

「楽に終わらせないよ?……今ならまだ辞めれるけど。」

 

「やります。それ以外の選択肢は無いです。」

 

うん。やる気充分。頑張ろうね。

 

 

 

 

「轟くんは……ここが……」

 

「爆豪くん。……あそこやっぱり……。」

 

「緑谷少年。もう少し……」

 

 

順調だ。轟くんがいい刺激になってるみたいで……みんなのやる気も充分。今日はいつも以上に動けてるね……というか爆豪くんも被身子ちゃんも動きが良くなってる。インターン様様だね。

 

エンデヴァーの課題。『貯めて放つ』……轟くんはいいとして……爆豪くんはどうするんだろう。汗を貯めて放つ?……APショットじゃだめなのかな。……ダメなんだろうな。

 

 

緑谷くんは次の個性……浮遊発動のため少しづつ訓練を重ねている。浮遊……黒鞭……どちらも機能した瞬間面倒くさそうだなぁ……これにスーパーパワーが着いてくるんでしょ?ありえない。

 

 

 

「ハァ……ハァ……渡我。……クソッ……全然触れれなかった。」

 

「ハァ……ハァ……私がどれだけ頑張ってると思ってるんですか。あの程度の氷なら全然避けます。」

 

 

「慢心ダメよ。被身子ちゃん。轟くんはまだ焦りが見える。も少し冷静になろう。」

 

「「はい!」」

 

 

「ハァ……どうだ出久!出来そうかよ!?」

 

「ハァ……まだだ……ハァ……ハァ……もう少しっ!」

 

「みんな!あまり焦るなよ!あくまで冷静にだ!!大きな怪我をしてしまっては取り返しのつかないことになりかねない!」

 

「はい!」「おう!」

 

 

オールマイトの掛け声もだいぶ様になってます。少しづつ先生として成長なさってるんでしょうか。

 

 

 

 

……そういえばそろそろタルタロスに顔出さないといけないですね。ナガンさんと……四ツ橋社長。……あの化け物、四ツ橋社長からできる限り情報を聞き出す。話してくれるかなぁ。

 

……大変だぁ。

 

 

 

 

 

 

 

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