side渡我被身子
今日は久しぶりに壊理ちゃんをおうちに招待しました。
壊理ちゃんを招待したはずなんですけど……
「やったー!!」
「壊理ちゃん強いね!」
「うわぁ……1位壊理ちゃんかぁ……私も負けてられない!」
「かっちゃん!このままだと最下位だよ!?」
「うっせ出久!こっから巻き返すんだよ!!」
えーっと……
「渡我。菓子はどこに置いたらいい。」
「渡我さん。少々台所借りてもよろしいでしょうか。紅茶をお淹れしますわ。」
「……すげぇ数のホラー映画。」
「ウチホラー映画無理だからね!?」
にしても人数多くないですか……??
今すごろくで遊んでる壊理ちゃん……葉隠ちゃん麗日ちゃん緑谷君爆豪くんと……
「轟くん……お菓子は台所の棚に……はい。そこです。八百万ちゃんは……綺麗に使ってくれたらいいですよ。ポットもあるので使っていただければ。」
轟くんとお茶の準備をしている八百万ちゃん。テレビの下のホラー映画の数にびっくりしてる瀬呂くんと耳郎ちゃん。
大人数!!かつてないほど。
時間になったら相澤先生が迎えに来てくれる手筈になってるんですけど…………それでも多いですね?
まぁ……私たちの家なので……私はあまり気にならないんですけど…………
「……。(スリスリ)」
流水さんは……お家の中だからリラックスモードになっちゃってます。ほっぺぷにぷにです。私から離れてくれません。ちなみに私は今ソファです。
「……傷原先生って家だとこんな感じなんだな。……意外。」
「普段の先生は……それはそれで親しみやすいけど……これはもう小動物だよね。」
「いいじゃありませんか。大変可愛らしくて。……お二方もお茶をどうぞ?」
「「ヤオモモありがとう!」」
「流水さんの可愛さは私だけ知ってれば良かったんですけど……。」
流水さんに視線を落とすと流水さんがこちらを見あげる。
「……ん〜?」
「……ふふっ。今日はもう無理そうですね?」
流水さんのほっぺを撫でる。
「…………。」
うーん……本当に可愛い。皆がいなかったら心臓もたなかったですね。
みんなに感謝です。
「ゴラァ!!」
「うわーーーっ!?かっちゃんあそこから!?」
「爆豪くん2位!?本当に!?」
「途中まで最下位だったやん!!」
「うわー!爆豪さんすごいすごい!」
「あっちはあっちで盛り上がってますね。」
「なぁ渡我。映画ホラー以外ないの?」
「あぁ……ホラー映画の後ろにありますよ。」
「え!?あるの!?探そ探そ!」
耳郎ちゃんと瀬呂くんが向かっていった。
「元に戻しておいてくださいね〜。」
「渡我。まんじゅうだから日持ちしねぇぞ。」
「なんで菓子折で生菓子持ってくるんですか!?……今日みんなで食べちゃいましょうか。……でも……。」
流水さんがくっついてるから移動が出来ないです。どうしましょう。
「ふふふっ。私が仕分けますわ。お皿どこですか?」
「八百万。手伝うよ。」
「ありがとうございます。轟さん。」
「本当にごめんなさい。お願いしてもいいですか?戸棚にあるはずです。」
「はい。」「任せろ。」
「……(スゥーーーッ)」
「流水さん?匂い嗅ぐの少し恥ずかしいので辞めて貰ってもいいですか??」
「や。」
「…………もう。しょうがないですね?」
「むふふ。」
流水さんが私の太ももを枕にして寝転がる。
「被身子ちゃんの膝は私のものです。」
ふにゃっと笑う流水さんの頭を撫でてやる。
少しうるさいですけど……楽しいですね。
「はい緑谷最初から〜!」
「うわっ!?ここでかぁ……。」
「デクくん!私も最初からだから一緒にがんばろう!」
「ソイツなんかいいんじゃねぇか?確かそれヒーロー系だろ。」
「なんで爆豪知ってんの?」
「知識もあるのかセンスマン…………。」
「せんすまん?」
「うっぜ。それで呼ぶな。」
「皆様〜。お茶とおまんじゅうの準備できましたよ〜?」
「「「Yeaaaaaaaaah!」」」
だいぶうるさいですね??
映画鑑賞中……流水さんは私にひっつきながら壊理ちゃんを膝に乗っけてる。
かぁいい×かぁいい。なんという幸せ空間なんでしょう。
あ……洋画特有の濡れシーン……
「はわわ……。」
「うわ……。」
女性陣はもうワタワタしてますね。みんなかぁいいです。
男性陣は…………みんな真顔ですね?つまらないですか?結構こういう映画好きなんですけど。
っていうか壊理ちゃんにこういうの見せるの早いんじゃ……あ、流水さんがちゃんと隠してる。……まだ知らなくていいことですよね。……こういうのサラッとできるのかっこいいですよね。
「映画面白かったー!」
「そうだね!最後のシーンの作り込みというか……」
「そうそう!音楽もすごく良かった!どこのだろう。」
「CGっての?凄かったなぁあれ!あの規模感は個性じゃどうしようもないよな〜。」
「映画ってあんまりみたことなかったけど……凄いなぁ!」
おぉ……みんなでおうち映画観るとこんな感じになるのか。…………ホラー以外ももう少し用意しときましょうかね?
「……紅茶うまかった。」
「爆豪さんのお口に合ってよかったですわ。」
「副委員長。後で淹れ方教えろ。」
「いいですよ?寮に帰ったら教えますね?」
爆豪くんが八百万ちゃんと絡んでる……珍し……。
「渡我ァ!変な目で見るんじゃねぇぞ!!」
「なんで気付いたんですか。どこに怒ってるんですか。」
「お2人は本当に仲がよろしいんですね?」
「んなわけねぇだろ!」「そんなわけないです!」
「……。」
「……?」
「…………轟くん。撫でてあげてもいいよ?」
「……わかりました。」
「……へへ。」
そっちはそっちでほんわか空間……温度差が酷い!
「ねぇ渡我!この映画借りれる?」
「あー……いいですけど買ったの流水さんなので……。流水さん……耳郎ちゃんが映画借りたいって……。」
壊理ちゃん見てにこにこしてる流水さんを横からつつく。
「……ほぇ?私?いいよ。何かあったら言ってね〜。」
「ありがとうございます!」
この人脇腹効かないんですよね。……くすぐり系全く効かない気がします。
「寮ってさ……色んなもん置くスペースねぇじゃん?ボドゲとかゲーム機とか色々買いたいけど困るんだよな!」
「この家をボドゲ会場とかにしたら流石に怒りますよ?」
「しねぇって!羨ましいなって思っただけだよ。」
「……確かに。でもそんなことしてる暇があまりないのもね。」
「そうだよなぁ〜。ヒーロー科忙しくってよぉ。こういう時じゃねぇと遊べねぇよな?」
確かに……雄英に入ってからあまり遊ぶって感覚ないですね。……そろそろ鳴花ちゃんと亜煌ちゃんと露味ちゃんと遊ぶ予定組みましょうか……。
「そういえば瀬呂くんはまだしも……轟くんとかっちゃんが来るのは意外だったね。」
「あ、確かに。なんで2人とも来たん?」
「私も気になる!あんまりこういうの乗ってこないタイプだと思った!」
「……俺は……別に。機会があったから参加しようと思っただけだ。」
現在壊理ちゃんを抱っこしてる轟くん。流水さんが押し切った。
「轟くんらしい〜。」
「まぁ……そうだよねぇ。」
「嘘。」
流水さんの一声。
「流水さん?」
「……。」
「嘘って?」
「……なんとなくだけど……明確な理由があるんじゃない?そんな気がする。」
流水さんの勘……表情を読む力って言うんでしょうか。凄いですよね。真似できません。
「……そうだな。……渡我の生活環境を見てみたかったってのはある。…………そんだけだ。」
「え!?どういうこと!?」
「轟!?間に挟まるのは許さないよ!!」
「何の話ですか!?」
女性陣が急に殺気立ち始めた。堪忍袋がわかんない!!
「私から聞いといてなんだけど……センシティブな話題だから……みんなあんまり聞かないであげて?多分……咀嚼するために来たんでしょ?」
流水さん……急に先生になるのキュンキュンするのでやめてください。本当にかっこよくて困っちゃいます。
「……はい。なんとなく…………なんとなく掴めた気がします。」
「頑張ってね?」
「おぉ……先生だ。」
「さっきまで蕩けてたのに……。」
「フン。」
「轟くん……。頑張ってね!」
「ああ。」
「それで?かっちゃんは?」
「……。」
「どうせ爆豪くんのことです。緑谷君と轟くんが行くから来たところあるんじゃないですか?」
「ンだと!?」
「寂しかったって事ォ〜?」
「爆豪って寂しがり屋なの?」
「そうなのか?爆豪。」
「うるせぇ!黙れお前ら!!」
「寂しいんですか……?」
「アァ…………んなこたねぇよ。相澤先生に……コイツと仲良くなれって言われただけだ。」
爆豪くんが壊理ちゃんの頭をポンポンする。壊理ちゃんには優しいですね?
「へぇ〜。だから今日は壊理ちゃんにくっついてたんですね?」
「よく見てんじゃねぇ!近寄んな!!」
「爆豪って渡我に弱いよね。」
「渡我さんがいないとかっちゃんちょっと元気ないんだ。張り合えないからかなぁって思ってたけど……。」
「それもあると思いますよ?でもそれ以上になんだかんだ仲良いんじゃないでしょうか?」
「それある。爆豪中学時代とか女子に怖がられてそうだもんな!」
「かっちゃん中学時代は……」
「出久ッ!!何言おうとしてんだボゲッ!!」
BOM!
「うわっ!?かっちゃん!?人の家で個性使うなんて!」
「クソがっ!!」
二人で追っかけ回してる。……子供ですね。
「爆豪さん……いい人ですよ?」
「「「壊理ちゃん……。」」」
「爆豪は良い奴だ。」
轟くんのそれ本人からすると煽りになるので、あんまり言わない方がいいですよ?
「壊理ちゃんが言うとなんかそういうふうに思えちゃうんだよなぁ?」
「普段の生活態度終わってるのにね。」
「でも最近はだいぶマシだよ?あんまりカリカリしないし。」
「これも流水さんの教育の賜物でしょうか。」
「ふみゅぅ……。」
ご本人さんはだいぶゆるゆるですけど。