side渡我被身子
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「相澤先生かもしれません。」
「もう!?」
「早いよ!!」
そんなこと言ったってもう18時だ。
おまんじゅうモチモチしてる流水さんをソファに置いて、カメラを見に行く。
相澤先生だ。
「皆さん。相澤先生来られたんで帰る準備してくださいね〜。」
「うげ〜!もっと遊びてぇよ!」
「壊理ちゃん!また遊ぼうね!」
「はい!爆豪さんと轟さんもね!」
ガチャ
「お疲れ様です。相澤先生。」
「お疲れ。あいつら回収しに来た。」
「先生!早いっすよ!」
「何言ってんだ。もう18時だ。迷惑にならんためにも帰るぞ。」
「ちょっとみんなの様子見てきますね。」
「ああ。頼んだ。」
「皆さん……準備は……。」
リビングに顔を出すと……
「食器は洗っとくから帰る準備しよ。物は最低限片付けてね?……えーっと映画は順番適当でいいよ。ホラー映画は前に出しておいてね。ボドゲは……箱に閉まってくれておいたら元あった場所に返すから大丈夫。えーっとゴミ箱は……。」
さっきまでのトリ〇カルみたいなモチモチ流水さんは何処へ……。
そのまま皆で寮に送ることに。流石に壊理ちゃん1人に出来ないから流水さんが手を繋いでる。かぁいい。
「壊理ちゃん。今日楽しかった?」
「はい!またみなさんで遊びたいです!あ……あと……」
壊理ちゃんが耳郎ちゃんを見てる。
「……ウチ?」
「……文化祭かっこよかったです!今度私に歌教えてください!」
「えっ……あの……ありがとう。」
「耳郎ちゃんタジタジですねぇ。」
「壊理ちゃん可愛いもんな。」
「ファン第一号だね!」
「ファ……ファンとか……そんなんじゃないと思うけど……いいよ。ウチで良かったら教えてあげる。」
「やった!ありがとうございます!」
「耳郎さんも先生ですね?」
「バッ……やめて?そんなんじゃないから。」
「先生!」
「もう!壊理ちゃんまで!」
少し肌寒い季節ですが……こういうのもいいですね。青春って感じがします。
皆を寮に送り届け、私たちは家に帰る。
「壊理ちゃん。今日も日巡璃ちゃんと話す?」
「え!話したいです!!」
お2人は相当仲良しですねぇ。
「そういえば洸汰くんともお話してみる?マンダレイに頼めばいけると思うよ。」
「3人でですか?やってみたいです!」
洸汰くん……初めての会合ですか。……大丈夫ですかね?
「その前にご飯だね。手洗って来ちゃいな?」
「はーい!」
今日の晩御飯はシチューをドリアにしたもの。お肉とブロッコリーもりもりです。チーズたっぷりかけてとろとろにしたのですごく美味しいです。壊理ちゃんも喜んでくれました。
壊理ちゃんが来たとき用に流水さんがアップルパイを作ってたんですよね。……冷めちゃってますけど。壊理ちゃんはりんごが好きみたいで、美味しい美味しいって言いながらほぼ全部食べちゃいました。子供の胃袋って凄いですね……。
お風呂に入って歯を磨いていざ通話。
『やっほー。壊理ちゃん!』
「ひまちゃん!やっほー!」
『…………。』
「洸汰くん!久しぶり!」
『…………うん。』
「緊張しちゃってますね。」
「まぁ……壊理ちゃんはコミュ力高いし行けると思うけどね〜。」
流水さん今は甘えん坊モードが控えめですね?
『洸汰くんっていうの?私槍田日巡璃(うつぎだひまわり)っていうの!よろしくね!』
『!…………出水洸汰(いずみこうた)。……よろしく。』
「2人とも私のお友達だから仲良くしてあげてね!」
『うん!』
『……うん。』
『2人とも聞いて。今日はね……』
『えーっ!洸汰くんのおばさんってプッシーキャッツのマンダレイさんなの!?』
『……うん。』
『すごいすごーい!かっこいいね!』
『!』
「そうだよ!マンダレイさんかっこいいよ!」
『……ありがとう。』
数分もすれば打ち解ける子供パワー、本当に凄いですね。
「ふぁぁ……ちょっと眠くなってきたかも。」
「私のお膝貸しましょうか?」
「そうしようかな……。」
流水さんのあくびかぁいい。……録音しておけばよかった。
「流水お姉さん!ひまちゃんがちょっとお話したいって!」
「ほえ?……いいよ。」
流水さんが行っちゃいました。しょぼんです。
『お姉さん!私今勉強頑張ってて……クラスで1番になったんだ!』
「おっすごいじゃん!偉いねぇ。努力はきっと日巡璃ちゃんの力になってくれるよ!」
「すごいなぁひまちゃん……私も頑張らないと!」
『……僕も。デクさんと一緒の高校行く。』
『え!?雄英高校?私も行きたいから頑張ってるの!洸汰くんも頑張ろうよ!』
『うん。』
「……私は頑張って文字を書けるようにしないと!」
「壊理ちゃんなら出来るよ。私が教えてるんだよ?」
『いいなぁ〜壊理ちゃん。お姉さんに教えてもらえるなんて。』
「えへへ〜いいでしょ!私もきっと皆に追いつくよ!頑張るから!」
「…………。」
尊い空間ですね。……うーん……やっぱり小さい子は可愛いです。最近流水さんにロリコンって言われるんですけど……そんなこと無いですよ?多分。ええ。きっと。Maybe。
そんなこんなで時間もいい感じに経った。
「わ……もう時間だ。早いねぇ。」
『次する時までに私もっと勉強するからね?』
「私も頑張らないと!」
『負けない。』
『勝負だね!』
「うん!またね!」
『またね!壊理ちゃん!』
『またね。』
ピッ
きっといいライバルになりますね。……壊理ちゃんが雄英に行くのなら。
「楽しかった?壊理ちゃん。」
「うん!2人とも仲良しになってくれて良かった!」
「壊理ちゃんは行きたい学校はあるんですか?」
「ん〜……今のところあんまりわかんないです。何したいとかも……無かったので。」
「まぁ……追々だね。ゆっくり考えていこう。」
「はい!」
パシャ。
2人が自然に笑いあってる姿。……思わず撮っちゃいました。
「……いいですねぇ。」
「被身子ちゃん?言ってくれたらいいのに。」
「2人の自然体な笑顔がいいんですよ。……2人ともかぁいい。」
「被身子お姉さんさいきんよくわかんないです。」
分からなくていいんですよ。……私には私の世界がありますから!
夜中ふと目が覚めた。2時……まだまだ寝る時間です。
流水さんが居ない……どこに?
ドアが少し空いてる。廊下ですかね?
「…………〜です。」
誰かと話してる?浮気……なわけないですし。誰でしょうか。
「……異能〜……〜なので。」
異能……?なんの事……。
「……わかりました。……〜〜です。」
ピッ
通話が終わったみたい。……なんだったんでしょうか。
「……え?被身子ちゃん起きてたの?」
「はい。目が覚めちゃって。」
「起こしちゃった?ごめんね?」
「いえ。……大丈夫です。」
「聞こえちゃった?」
「……少しだけ。異能とか……わかりましたとかくらいの断片的なものですけど。」
「ん〜……そっか。今は話せないから……内容が固まりそうだったら話すね?」
「?…………わかりました。話しづらいこと多いと思うので。大丈夫ですよ。」
「ありがとう。……じゃあおやすみ。」
「はい。おやすみなさい。」
流水さんはすぐに眠りにつく。
2人の寝息は心地よいですね。