私のヒーロー   作:おいーも

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明日(2025/11/18)は朝予定があるので、出せたとしても番外編とかになりそうです。申し訳ありません。




つかの間の

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「「「先生〜!!」」」

 

「えへへ〜。ただいま〜。」

 

 

包帯ぐるぐる。ギプスだらけ。車椅子で寮に帰ってきました。傷原流水先生です!

 

リカバリーガールに無理くり怪我が支障の出ない範疇で治してもらった。解決しないといけない問題もあるしね。

 

車椅子は被身子ちゃんに引いてもらってます。

 

被身子ちゃん緑谷くんを連れて帰ったからすぐこっちに来て、私に付きっきりだったから……被身子ちゃんも疲れてるろうに……本当にありがとうね?

 

 

「心配したんですよ!生きてて良かったです!」

 

「骨折多数、内蔵損傷……大変だったって聞いたぜ?」

 

生死の境を歩き回りました。本当に大変だった……らしいです。

 

「まだまだ皆のこと見てあげないといけないからね!頑張って帰ってきました!」

 

 

「「「先生〜!!」」」

 

「皆さん!流水さん帰ってきたばっかりなのであんまり無茶させないでください!」

 

「「「はーい!」」」

 

 

「えぇ〜?別にいいよ?」

 

「私が嫌なんです!今日くらい独占させてください。」

 

 

不貞腐れる被身子ちゃん。わがままなんだから。もう。

 

「ふふっ。いいよ?お部屋に行こっか。」

 

「はい!」

 

 

「ごゆっくり〜。」

 

 

 

 

 

私たちは実は雄英の避難用居住スペースに移動してきていた。……いたってのも引っ越し準備したのは被身子ちゃんだけど。しょうがないじゃん。私その頃緑谷くん探してたんだもん。

 

だから部屋に入るのも初めて。ワクワクしてます。

 

 

「根津校長が配慮してくれて、お家はバリアフリーになってます!」

 

「へぇ!ありがたいねぇ!」

 

「えへへ……私は流水さんと同じ部屋ならなんでも嬉しいですけどね?」

 

「……私も。お部屋楽しみだね?」

 

「はい!」

 

 

何人も避難民の人とすれ違った。

 

みんな顔に光がない。…………生きるのに必死なのが伝わるね。心が痛いね。

 

「……絶対勝とうね。」

 

「……はい。負ける訳にはいきません。」

 

 

 

 

 

お部屋に到着。

 

 

当たり前だけど前より狭い。二人で暮らすには少し狭いけど、別に困る程じゃないね。……っていうか私が車椅子生活なのもあるけど。

 

 

「ごめんねぇ?めんどくさいでしょ。1週間くらい待ってね?」

 

「全然楽しいです!流水さんをお世話出来るんですよ!?一生でもいいです!」

 

「それもいいけど……手繋いで歩けないのは嫌だなぁ?」

 

 

被身子ちゃんが車輪を拭いてくれる。

 

…………被身子ちゃんからお世話されてると……戻れなくなる気がするんだよね。きっと気のせいじゃない。だからだめ。律しないと。

 

 

 

 

「流水さん♪ご飯できるので待っててくださいね?」

 

 

大人だから。

 

「はいあーん。……おいしいですか?良かったです♪」

 

 

律しないと。

 

「食器片付けちゃいますね?お風呂も……無理そうですね。……身体拭きますね?」

 

 

私は……

 

「流水さん♪気持ちいいですか?……痒いところは……上手ですか?えへへ。嬉しいです♪」

 

 

おとなだから……

 

「流水さん♪一緒に寝ましょ?ベッドに運んであげますね?」

 

 

 

うむむ……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん!抱っこ!」

 

「はい♪痛かったら言ってくださいね?」

 

 

むりだった。

 

さいきんあってなかったからおぼえてなかったけど……わたしひみこちゃんがちかくにいると……なにもかんがえられなく……なっちゃうんだった…………

 

 

「流水さん。おやすみなさい♪」

 

「ん。……おやすみ。被身子ちゃん。すきだよ。」

 

「わたしもです♪」

 

 

 

はやくなおしちゃわないと……はぐもできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー科の皆は基本的に日中は見回りと救護。敵が居たら確保。忙しい日々を過ごしている。

 

かくいう私は今……公安が用意した監禁部屋の前にいる。

 

とある人に運んでもらった。

 

 

「お元気ですか?血染くん。……そしてレディナガン。」

 

「無事だったかい!流水ちゃん!」

 

「…………傷原。生きていたのか。」

 

 

2人の安否確認。みんなに頼んで一応拘束している形にしてもらってる。

 

ふたつの監禁部屋……と言っても柵で仕切られてるだけの部屋。鉄格子だけどね?

 

警備も何も無い……本当に形だけの監禁部屋。

 

 

「生きてましたよ。なんとかね。……血染くんは無事ですか?」

 

「その名で呼ぶな。……俺はあまり酷くは無い。」

 

 

顔にガーゼ貼ってあるけど……大丈夫?

 

「2人とも吹っ飛ばされた時びっくりしたよ。なんとか早急に病院に運べたおかげでなんとなかったけど。」

 

「その節は……ありがとうございました。」

 

 

「それにしても……あんたも公安だったなんてね?ホークス。」

 

「…………。」

 

 

そうです。私の車椅子押してるのはホークス君です。無茶言って連れてきてもらったんですよね。

 

 

「まぁ……ホークスくんはナガンさんはともかく、血染くんとはあまり仲良くしたくは無さそうなので。」

 

「ふーん?……流水ちゃんが仲良くしてるのにねぇ?」

 

「私の友好関係なので。」

 

「……ふーん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………傷原さん。アンタ公安がどんな状況かわかってるでしょ。今犯罪者匿ってるって知られたらどうなるかわかってます?」

 

帰り道。ホークスくんに愚痴られる。

 

 

「わかった上で言ってんの。拘束してるからいいでしょぉ?」

 

「形だけじゃないっすか。意味無いっすよあれ。」

 

「まぁ……困ったら私殺せばいいでしょ。」

 

ため息が聞こえる。なんだよぉ。

 

「…………アンタ。本当自分の身を大事にしないっすね。」

 

「しないわよ。そういう契約なんだし。」

 

「…………公安委員長も居なくなったのに?」

 

「うん。」

 

「…………そっすか。ほんとにあんたとは合わないっす。」

 

「そうね。私もそう思うわ。」

 

「…………。」

 

「……お互い大変ね。」

 

「そっすね。」

 

 

雄英まで送ってもらった。……皆が帰ってくるまで寮で待ってましょうか。壊理ちゃんも居るし。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまぁ〜……。」

 

「疲れたぁ。」

 

「皆。明日も早い。早く寝るように……おや?」

 

お、皆帰ってきたね?

 

 

 

「おかえり。」

 

「おかえりなさい!」

 

「…………おかえり。」

 

 

さっきまで壊理ちゃん、洸汰くん、日巡璃ちゃん……カタツムリの女の子と3人で通話してた。めっちゃ心配されたけど元気モリモリってやったら安心してくれた。

 

避難所生活大変そうだったけどね。……オールフォーワン……本当に許せない。

 

 

「壊理ちゃん!お姉さん疲れたよぉ〜……」

 

「お疲れ様です!」

 

「…………。」

 

 

洸汰くんは……まだ緊張してるのかな?

 

 

「…………。」

 

……緑谷くんはあれから私を少し避けてる。

 

傷付けたっていう罪悪感から逃れられてるみたい。

 

……気にしなくてもいいのに。

 

 

「チッ。」

 

「……。」

 

爆豪くんと轟くんが緑谷くんの背中を押す。

 

 

「えっ……ちょっ!?」

 

 

「クヨクヨしてんな。うぜぇ。」

 

「緑谷。負けんな。」

 

 

緑谷くんが私の前に来る。

 

「で……でも!」

 

「…………言いたいことあるんじゃないですか?」

 

被身子ちゃん!ナイスパス!

 

 

 

「…………。」

 

緑谷くんがこちらに向く。

 

 

「…………。」

 

「…………。」

 

 

沈黙。…………しょうがないなぁ?

 

「……緑谷出久。」

 

「…………はい。」

 

「このバカ弟子が。人様に心配させて。……己の身を犠牲にするのはいいですけど……他人に心配かけてまでするものじゃないです。自己犠牲は……言い換えたら他人の心配を無下にする行為。心に秘めなさい。あなたはオールマイト程孤高じゃない。孤独じゃない。たくさんの仲間がいます。心強い仲間が。」

 

 

「…………はい。」

 

「私があなたをオールマイトにさせません。あなたは……頑張れって感じのデクなんでしょう?」

 

 

「…………はいっ!ごめんなさい……傷原先生。」

 

「傷原先生?……よそよそしいですね?いつからそんな関係になりました?」

 

「ッ……師匠ッ!!」

 

 

緑谷くんが泣き崩れる。

 

洸汰くんと壊理ちゃんが慰めてる。

 

みんなの顔もほっとしている。……はぁ。

 

「……まだまだ子供ですね。」

 

先生も大変ですね……本当に。

 

 

 

 

 

 

 

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