後半難産すぎました。
side傷原流水
救急車。オールマイトを一旦運んできた。エッジショットは肩にいる……この人入院させるの?手術でどうにかなる状態?どうするの?
「じゃあ病院まで……」
「傷原くん。」
オールマイトに声をかけられる。
「私はひとりでいい。……それよりも……爆豪少年に。」
「…………。わかりました。じゃあ……」
オールマイトにスマホを取り出す。ちょうど……爆豪くんが戦ってる映像が流れている。
「これ。見てください。網膜に焼き付けてください。私達が育てたヒーローの姿です。」
「網膜…………ありがとう。傷原くん。」
「エッジショットは…………」
「大丈夫だ。……この身体で言うのもなんだが、戦えはしないが見守ることは出来る。」
「……わかりました。一緒に行きましょう。……オールマイトを頼みます。」
救急隊員さん達に一礼。そのまま来た道を戻る。
「……。」
「心配か?」
「…………心配してないって言ったら嘘になります。……でも。それ以上に期待してる私もいます。」
「……そうか。ならばその目で確かねばな。」
「勿論です。」
そのまま進んでいく。
急に目の前に現れた黒いモヤ。これって……
「流水さん!!」
「被身子ちゃん!なんでここに!?」
頭半分に布を巻いた被身子ちゃんが出てくる。
「流水さんが戦ってるの見ちゃったら……いてもたっても居られなくなって!!爆豪くんのところに行くんですよね!連れていきます!」
よく見ると布が赤い……?そういう柄……いや!赤いのは血だ!なんで!?
「待って……顔の怪我……なにそれ!」
「あはは……あの後病院に出現した脳無の対処してたら……襲われちゃって。でも勝ちましたよ!」
もう!……本当にヒーローですね?
「……本当に……無茶しないで?心臓弾け飛ぶかと思った。」
「えへへ……ごめんなさい。」
「もう…………血は大丈夫なの?」
「新しく飲んだので……出来て後3回くらいです。」
「そういうことじゃないんだけど……。じゃあ……連れていってくれる?」
「はい!」
黒いモヤを抜けると……目の前に爆豪くん。エスコルチアは所々砕け、左腕のエルクレスも形を残していない……が。
右腕を高らかと上げ、地面を見つめている。
オールマイトのポーズだね。かっこいいじゃん。
しかしそのままバランスを崩して地面に倒れようと……
「大・爆・殺・神・ダイナマイト!!」
何とか抱き抱える。
「……や……った……ぞ…………ハラセ……ン……オールマ……イト。見て…………たか。」
「見てた。全部見た。頑張ったわね。」
「爆豪くん。」
「渡……我…………これ……で俺の勝ち……だな。」
「…………今日だけは認めてあげます。私の負けです。」
「病院に行きましょう。……被身子ちゃん。お願い出来る?」
「はい。私が超えてないのに勝手に死ぬなんて許しません。」
「…………。」
本当に2人とも負けず嫌いなんだから……。
「被身子ちゃんも病院だからね。」
「はーい。」
トランシーバーで連絡を入れ、病院に運ぶ。
傷の具合を見てくれたが、大掛かりな手術が必要との事で……皆さん準備に勤しんでる。
テレビでは……緑谷くんが戦ってる。死柄木弔と。
「……。緑谷くん……戦ってますね。」
「そうだね。信じるしか……ないかな。」
「………………出……久。」
待合室のような場所で2人を一応寝かしている。エッジショットは爆豪くんの事を見ている。異変が起こってもすぐ対処できるようにだろう。
……なんでそれで動けるんですか?
『ブラッドロータス。聞こえますか。』
「……イレイザーヘッド?どうしましたか。」
急にトランシーバーに連絡が入る。
『今から最終突撃を仕掛けます。動けるものをかき集めてください。』
「最終……突撃……。ですがここには……。」
怪我人2人。戦えないヒーローひとり。……どうすれば。
「………ハラセン。」
「何?」
「……行かなきゃ。」
「…………。」
爆豪くん……あんたって子は……。
「…………ここから飛んでいく気ですか?……私も行きます。」
被身子ちゃんも…………。
「……2人とも本当我儘。…………すみません!!とりあえず私の血持ってきてください!!」
「わかりました!!」
「イレイザーヘッド!後々合流します!」
『ありがとうございます。』
看護師さんがボンベを1本持ってくる。
「……私も心臓に穴空いてるんだよ?2人とも。」
「ハァ……?…………ハラセンもかよ……。」
ボンベを開けて、2人の傷を塞ぐ。
「……私がもっと早く来れれば……。」
「心臓に穴空いたくらいじゃ死なないから大丈夫。」
「……何言ってんですか?」
そんな目で見ないで?
「爆豪勝己も大概だが……君も充分おかしいな。」
あなたも大概ですけどね。
「エッジショット。握りつぶしますよ?」
傷を塞ぎ終わる。補強も済んだ。
「じゃあ……行くよ。少し遅れたけど……まだ間に合うでしょ。」
「…………おう。」
「はい。」
「えっ……何処に!?」
看護師さんが聞いてくる。
「待ってる人がいるので。ヒーローは何処にでも駆けつけるんですよ。」
みんなでワープゲートを潜る。
もう既にみんなが戦ってる。
地面が割れる。その下から無数の黒い触手……まるで化け物ですね!
「……どこまで体に鞭打てばいいんですかね!!」
既に怪我人多数。私のすべきことは……
side渡我被身子
みんなが緑谷くんを前に運ぶ。全員で。全力で。
「2人とも!!」
流水さんの声が後ろから聞こえる。
「私はほかの皆のサポートに入る!!絶対こんな場所で死なせる訳には行かない!!緑谷出久の事……頼んだ!!!」
「「了解!!」」
爆豪くんも走るが、遅い。
「爆豪くん!先失礼します!!」
「ハッハッハッ……クソッがぁっ!!」
地面が……隆起して……走りにくい!
あれは……お茶子ちゃん!怪我だらけなのに……
「お茶子ちゃん!!」
手を伸ばす。
「え!?被身子ちゃん!来て!!」
お茶子ちゃんに触れられ、そのまま飛ぶ。緑谷くんの背中が見える!
2人で背中に触れる。
「え!?2人とも!」
「行きなさい!緑谷くん!!とっとと日本救って来て!!」
「デクくん!!私も着いてるから!!行け!!」
2人で背中を押す。
「頑張れ!デクくーーん!!」
一撃!
でも足りない!!身体を個性でつなぎ止めた!!
「まだ何も為していない……誰にも奪わせはしない……僕だけが夢を為す……誰にも継がぬ……紡がぬ!魔王は常に唯一!また奪えばいい!! 器を!」
「もうやめろオールフォーワン!!」
もう一げk……え!?黒霧!!
「オールフォーワン……死柄木弔を……オ返シ……下サイ……オ友達が待っテイルんデす。」
そこまでして……!!死柄木弔を!!このままじゃ……!!
BOOOM!!
爆豪くん!?どうやって!?
「轟のジャンプ台借りたけどよォ!!……俺に追い越されてンなよ!!出久ゥ!」
後ろを見ると轟くんが氷で発射台を作ってる。
黒霧が消える。今なら!!
「オールフォーワン、おまえを許しはしない。けれど理解できない化物だとも思わない。」
「……やめろ!」
「おまえは魔王なんかじゃない。」
「見るな。」
「おまえはただの寂しがりな人間だ!」
「行けっ!!緑谷!!」
「緑谷くん!!」
「「「緑谷ァ!!」」」
一撃。オールフォーワンの体が完全に砕ける。
緑谷くんの拳で……空が晴れる。
落ちてきた爆豪くんを受け止める。
「ぐえっ!」
「いってぇ!!」
映像で見た……流水さんみたいにいかないや……
「被身子ちゃん!?大丈夫!?」
「お茶子ちゃん……大丈夫です!」
やっと……終わったんですね。
長い……戦いが。