私のヒーロー   作:おいーも

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新入生

 

 

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

 

送別会も終わって、壊理ちゃんが楽しそうでなによりでした。そのまま普通に学校生活が始まると思ってたんですけど……

 

 

「……なんですかあれ。」

 

「知らない。」

 

 

「轟先輩ィィ!」

 

「ダイナマイト先輩ィィィ!」

 

「連絡先いいですかあ!」

 

「大ファンなんですぅ!!」

 

「写真とってくださあい!」

 

「かっこいいいィィYEE!」

 

 

「なんだってんだ?」

 

「除籍だろ、こいつら全員!」

 

新入生が入ってきて、1日目。響香ちゃんと廊下を歩いてる時に、新入生に追っかけ回されてる2人を見た。

 

 

「オイ渡我!耳郎!助けろ!!」

 

「ヤーです。」「爆豪……ガンバ。」

 

「クソがあああああッ!!」

 

 

活躍したんですもん。甘んじて受け入れてください。

 

みんな追っかけていく……と思ったら1人だけこっち来た。

 

「ヘリアンサス先輩ですよね!入院しているおばあちゃんから助けられたって言われました!!本当にありがとうございます!」

 

「……そうですか。おばあちゃんさんにお大事にとお伝えください。」

 

「はい!伝えときます!では!」

 

そのまま爆豪くんと轟くんの追っかけに混ざっていった。

 

「……まぁ……人気になるよねぇ。」

 

「そりゃそうですよね。あんなにテレビで放送されたら。」

 

私は失念していた。テレビで放送されたら人の事。

 

 

 

 

 

 

数分後。教室の前でさっきの追っかけちゃん達が飯田くんに怒られてる。

 

 

「中継でオールフォーワンとの戦いを見て……」

 

「私は体育祭から轟先輩が……」

 

「俺も……指針になったんです。」

 

 

「憧れるのはいいが彼らも人間だ。集団で追い回されたら驚いてしまうよ。轟くんが対話をほっぽり出すなんて余程だ。」

 

「1人1人となら話せるんだが……」

 

「廊下を走ってたぜ、廊下をよォ!委員長!」

 

2人とも飯田くんの後ろに隠れてる。……何してんですか。

 

「それは良くないな。うむ、規律は守らねばならない。後遺症もある。安静にさせてやってくれ。」

 

 

「ご……ごめんなさい。なんてことを……!」

 

「お見かけしてつい……!」

 

 

謝れるいい子達ですね。爆豪くん?

 

「爆豪ってワーキャーされるの好きだと思ってたけど……」

 

「数が多過ぎてさすがに困惑してるな。」

 

いや爆豪くん絶対女性耐性無いでしょアレ。

 

「かっちゃん外見はいいけど言動がアレだからクラスの女子から怖がられてたしね。多分バレンタインのチョコは今年貰ったのが初めてじゃないかなぁ?」

 

「るっせ出久!余計なこと喋んな!!」

 

やっぱり。……ふーん?初めてだったんですねぇ。いい話聞きました。

 

 

「あの緑谷先輩!見てました。マジで勇気もらいました。自分もなんかしなきゃって、ほんと思ったんです。あの……ありがとうございました。失礼します!」

 

やっぱり居ますよね。緑谷くんファン。そりゃ日本を救った大英雄ですから。

 

……個性。無くなっちゃいましたけど。

 

 

「緑谷と轟はいい……!オイラはヤンキーがモテる事を認められない。魂がそうなっている……。」

 

「まァ戦いがでかすぎたよ。んでその中心にいたんだ。無理ねぇよ。」

 

「峰田くんの言うことには一理あります。爆豪くんモテるタイプじゃないでしょ。」

 

「うるせぇ渡我ァ!表出ろ!!」

 

カチン

 

「なんで私にだけ当たり強いんですか!このイガグリ頭ァ!心臓弱いんだから大人しくしてなさいよ!」

 

「渡我くん。爆豪くん。1年生がびっくりしているぞ。」

 

あぁ〜……もう面倒臭い。早く新しいマイハウスに戻って流水さんとイチャイチャしたいです。

 

 

 

 

 

「被身子ちゃ〜ん……助けて欲しいんだけど〜……」

 

この声。

 

「!流水さんが私を呼んでる。」

 

席から立ち上がる。何処だ……。

 

「「「……え?」」」

 

「出た!久しぶりの被身子の謎センサー!」

 

「被身子ちゃ〜ん……」

 

近い。すぐそこだ。

 

「近くね?」「ウチも聞こえた。」

 

「流水さん!!」

 

教室を出ると……人混み。

 

 

 

「ブラッドロータス先生っすよね!かっこよかったっす!」

 

「心臓貫かれた時はびっくりしましたよ!」

 

「なんでビルボードチャートに名前がないんですかァ?」

 

「すごくかっこよかったですぅ〜。」

 

 

と

 

「ひぃ〜ん……助けてぇ〜……」

 

微かながら流水さんの泣き声。

 

 

流水さんを……泣かせた?

 

 

 

 

「…………。」

 

「被身子。一旦落ち着こ。」

 

「総員!警戒体勢!!」

 

そうですよね。轟くんも爆豪くんもコレですから……流水さんもこうなりますよね。

 

「…………。」

 

「渡我!落ち着けって!」

 

「待て待てそんな顔1年に見せるつもりかよ!」

 

「被身子さん!…………っすみません!だれか相澤先生呼んでいただけますか!」

 

「なんで止まんねぇんだよこいつ……!?力強すぎるだろ!!」

 

「オイ!1年!!早く逃げろ!鬼が出るぞ!!」

 

1年には教えないといけないですね?手を出してはいけない人間を……。

 

 

 

 

 

 

「じゃ今日はここの復旧再建だ。」

 

 

今日の授業も復興。最近少しづつコツが掴めてきました。

 

その場に居たのはファットガムとベストジーニスト。

 

ベストジーニストはともかく……ファットガムは遠路はるばるお疲れ様です。

 

「お!A組やないか。」

 

「ファット!お願いします。」

 

「おうよ!」

 

「相当なダメージデニムだろ。おとなしく休んでいればいいものを……まったく。」

 

「爆豪くんですか?」

 

「君とブラッドロータスもだ。」

 

あの人は化け物ですからね。

 

 

 

 

黙々と作業を進めていると……目の前に知らないバスが止まる。

 

 

「何だァ?……予定にないバスだ。」

 

相澤先生も知らないならわかんないですね。

 

 

 

「すみませんイレイザーヘッド。ウチのがどうしてもお詫びをと。」

 

降りてきたのは……セメントス先生と

 

「「「先程は失礼致しました。皆さんの事情も配慮せず!!」」」

 

轟くんと爆豪くんの追っかけしてた1年生。

 

「マジですげえな1年!」

 

 

 

「なんでつれてきた。」

 

「詫び圧が凄くて。」

 

行動力の化身ですね。私にも謝って欲しいです。

 

1年生を見ていると、何人か「ピュッ!」って言って後ろに隠れちゃいました。何かしましたかね?

 

 

「皆の為に戦った先輩たちのように俺たちも先輩たちの力になりたい。仮免どころか入学間もないですが、やれることやらせてください!」

 

「2年生の邪魔になるから隅で軽作業ね。」

 

「ハイ!」

 

 

「後輩ってこんな未知の生物だっけ……」

 

「そうですよ。人の彼女囲んで泣かすくらいには未知の生物です。……ねぇ!?」

 

「「「ひいいいいっ!!!」」」

 

「渡我……その辺にしといてやれって。」

 

ふん。私の流水さんを泣かせた罪は大きいです。

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜……疲れましたぁ。」

 

ソファに倒れ込む。

 

ザ・新居!

 

祝!流水さんが事務所を構えるようになりました!

 

まぁ形だけですけど。色々助けなきゃいけない人が増えたので、それに伴って構えることにしたんですよね。

 

「渡我さん。お疲れ様。」

 

「あっ、冬美さん。ありがとうございます。」

 

轟冬美さん。轟くんのお姉さん。色々あったせいで教員っていうか職場を失っちゃったんですけど……流水さんが自分のヒーロー事務所を作って職場提供してあげたらしいです。事務作業してもらってるらしいですけど……流水さん曰く

 

「すごい書類仕事が楽になった。」

 

らしいです。冬美さんも

 

「こんなにお給料貰ってもいいんでしょうか。」

 

とか言ってますしWinWinじゃないですかね?

 

「冬美さんはお仕事終わられたんですか?」

 

「はい。今日はそこまで書類仕事らしいものも無かったので。傷原さんも居ないですしね?」

 

「そういえば今日はホークスとオールマイトとお話があるって言ってましたねぇ。」

 

「…………傷原さんって本当に凄いんですね。そんな人達と面識があるなんて。」

 

「当たり前ですよ。私の流水さんですから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「「チャートの拡大?」」

 

今日ホークスくんに連れられて来たのは焼き鳥屋さん。

 

オールマイトとホークスくんが一緒にいます。

 

 

「ええ、まァ一環ですがもち復興の目度がたってからですよ。今回の戦い、俺たちヒーロー以外の活躍が大きすぎた。現職業ヒーローと併せて英雄もピックアップしていきます。」

 

焼き鳥ウマ。

 

「人気制度を失くす方に傾くと思ってたが……。」

 

「功罪の罪に目を向ければそりゃそうですが、俺は功を捨てずにアップデートしたいんス。どんな最高にも手には限りがある。より多くを救えるとしたらそれはきっと職業ヒーローじゃない。」

 

「最高のヒーローがたくさんいるような。」

 

「えぇ……あの日、緑谷出久がもたらしたモノ、応援でもなんでも…何かせずにいられない。あの日きっと皆に届いた。そしてその先にはある筈です。ヒーローが暇な社会。」

 

ヒーローが暇な社会……ねぇ……

 

「…………結局全部あんたの言ってた通りって事ですか。ホークスくん。」

 

「うるさいっすねぇ。あんたも少しづつやってた事でしょうが。俺は俺。傷原サンは傷原サンの事すればいいでしょぉ?」

 

「ヒーローが暇な社会なんて訪れないんですから……できること拡大する方が100%良いです。」

 

「まぁまぁ。こんな所でも喧嘩しなくても。」

 

……ふん。

 

 

「どうだか。……って事で傷原サン。あんたビルボードチャートに乗るから。」

 

………………?

 

「…………はぁ?」

 

「無理っすよ。あんたの活躍映像に残っちゃったんだもん。今更消せないっす。」

 

「……そこをどうにかすんのが公安の仕事でしょーが。…………これで尚更取り逃しが出来なくなりましたねぇ。」

 

「事務所も構えたみたいじゃないっすか。これから公安のお仕事はそっちに持っていくんでよろしくお願いしますね?」

 

「なんで知ってんだよ。面倒臭。」

 

「傷原くん…………。」

 

……はぁ。腹括りますか。やらないといけないこと多すぎますね。

 

 

 

 

慌ただしい日々は早く過ぎると言うもので……10年の歳月が経った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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