私のヒーロー   作:おいーも

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印照才子の職場③

 

 

 

 

 

 

 

side印照才子

 

 

 

ごきげんよう。印照才子です。

 

 

BOM!!BOM!!

 

私は今事務所の地下……訓練場に顔を出しています。

 

何故か……と言うと……

 

 

 

「オラァ!!ハラセン!!もう終わりかよォ!!」

 

「ん〜?ちょっと動けるようになったからって私の事なめすぎじゃな〜い?」

 

BOOOOM!!

 

「…………。」

 

 

えーっと……今月も起こりました。ブラッドロータス様と大・爆・殺・神・ダイナマイト様の模擬戦……というか本気の殴り合い。

 

 

「インテリジェンス。水でよかったか。」

 

「あ……ありがとうございます。」

 

私に水を持ってきてくれたのはヒーローショート様。今やヒーローチャート2位の大物ヒーロー。大・爆・殺・神・ダイナマイト様と共に雄英高校出身。……彼がここにいる理由は……

 

 

「きゃっ!?」

 

大・爆・殺・神・ダイナマイト様が吹っ飛んできました。

 

 

「爆豪。次は俺だからな。」

 

「わぁってるわボケェ!!」

 

「よそ見してていいのォ?余裕綽々ね!!」

 

ボゴッ

 

 

「うごぉっ!?」

 

ブラッドロータス様の回し蹴りが大・爆・殺・神・ダイナマイト様の腹部を捉える。

 

ん〜…………?何度見ても脳が理解を拒みます。

 

なんであの人はチャート上位のヒーローと戦えてるんでしょうか。非常に慕われているようですし。

 

雄英高校の先生と言うのは……皆同じくらいの戦闘力を持っているのでしょうか。恐ろしい学園ですのね。

 

 

「クソがァ!おもれぇなぁ!ハラセン!!」

 

「あはははっ!!いい顔!出し切りなさい大・爆・殺・神・ダイナマイトォ!!」

 

「…………。」

 

 

横に座ってるショート様もウズウズしています。慕われているというか……ストレス発散になっているのでしょうか。時々ブラッドヘリアンサス様も参加なされるのですが……ほぼ無個性で渡り合ってらっしゃいます。

 

戦闘IQと言うのでしょうか。今の私には経験値が足りていない気がいたします。

 

精進せねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ!いい汗かいたわね!!」

 

訓練場の真ん中で3人が座ってお話中。

 

 

「チッ……まだ勝ち切れねぇかよ。」

 

「傷原先生。いい気分転換になった。ありがとう。」

 

「いいのよ。お互い様でしょ?」

 

「…………ふん。」

 

なんだかんだいい関係なのかもしれませんね。

 

「シャワールーム使って汗流しちゃいなさい。」

 

「うす。」「わかった。」

 

お2人がシャワールームに向かう。

 

 

 

「……才子ちゃん。どうだった?」

 

「……毎回毎回……本当に驚かされます。トップヒーローにもなると……あれほどの戦闘力が必要なのですね。」

 

「うーん……どうだろうね。」

 

「……といいますと?」

 

「今のチャートは戦闘力だけじゃ決まらないからね。社会貢献度も大切だからね。」

 

少し前……といっても数年ほど前ですが、ヒーロービルボードチャートの順位付けが変更になりまして、ヒーローとしての人気度と実力だけではなく、社会貢献度もチャートに反映されるようになりました。

 

その結果社会福祉等に尽力するヒーローの評価。ヒーロー以外の評価も上昇。色んな意味でヒーローが居なくても回る社会になりつつあります。

 

「……確かに。彼らにはそれもあるのですか?」

 

「……有るといえば嘘になるし……無いと言っても嘘になるかな。」

 

少し困った顔をされたブラッドロータス様。なにか思うことがあるのでしょうか。

 

「……そうですか。」

 

 

 

 

 

 

事務所に戻ってきた私達。受付に1人の男性が冬美様とお話してるのが見えます。

 

「よっ。」

 

「げっ。」

 

「ブラッドロータス様…………。」

 

露骨な嫌な顔。

 

「そんな言い方ないんじゃないッスか?これでも公安委員長ッスよ?」

 

「胡散臭い公安委員長も居たものですね。」

 

お越になられたのは公安委員長。元トップヒーローホークス様。ブラッドロータス様が毛嫌いしている方の1人です。

 

「……また仕事持ってきたの?飽きないねぇ。」

 

「傷原サンの仕事ぶりがいいからッスよ。」

 

「どの口が。また変な書類もってきてたら公安の前で私達模擬戦始めるからね。」

 

……冗談ですよね?

 

 

 

「…………俺もやんのか?」

 

「……多分冗談ですよ。……多分。」

 

「冗談なのか?」

 

「なんで鵜呑みにしてんだてめぇ!」

 

 

「大丈夫大丈夫ッスよ。あの書類作った人はキッチリ教育したんで。」

 

「ふーん?……それで?今日はどんな面倒事持ってきたの?」

 

「面倒事って……ちゃんとした仕事なんスけどねぇ?」

 

「どうだか。」

 

そんなこんなで2人で応接室に入っていった。

 

 

「……ホークス様にあんな悪態つけるヒーローも中々居ないですよね。」

 

「いねぇよ。見たことねぇ。ハラセンだけだ。」

 

「ウチの親父もそうだな。」

 

「エンデヴァーは引退してんだろ。」

 

 

このヒーローショート様……と轟冬美様は実はかの有名な元プロヒーローエンデヴァー様のご子息様ご令嬢様なのです。お2人とも実家暮らしらしいのです。

 

最近だと旅行したとか何とか……幸せそうな家族関係を続けられてるみたいです。

 

 

「……そういえば爆豪くん。そろそろ中華食べに行かない?」

 

「いいっすね。次どこ行きます?」

 

そういえば大・爆・殺・神・ダイナマイト様が来られると冬美様が少しだけ元気になられます。聞けば四川風の中華を食べ歩く仲……だとか。

 

時々お家にもお邪魔して料理しているらしいです。

 

うーん……これはもしかしたら……もしかするかもしれませんね?

 

 

「ハァ!?怠ッ!!」

 

応接室から声が響く。

 

「うーん……これは……」

 

「まためんどくさいお仕事ですかね……。」

 

「ハラセンも大変だな。」

 

 

「……腹減った。爆豪。なんか食いに行こう。」

 

「おめぇは変わんねぇな。」

 

 

ショート様が場の空気を緩ませる達人ですね。

 

「姉さんとインテリジェンスもどうだ。」

 

ショート様に誘われますが……

 

 

「……私はブラッドロータス様をお待ちします。」

 

ブラッドロータス様を置いてお食事なんて行こうものなら怒られてしまいます。

 

 

「ごめんね焦凍。私まだ仕事終わってなくて。」

 

「そうか。じゃあまた。」

 

「冬美さん。あとから連絡します。」

 

 

大・爆・殺・神・ダイナマイト様とショート様が事務所を後にする。

 

……今回のお仕事は平和で終われば良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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