side傷原被身子
「……んで……なんで居るんですか?」
「あぁ?いいじゃねぇかよ。」
保健室。いつも通りの暇な日なのに、今日は来訪者がありました。
爆豪くんと物間くん。緑谷くんに呼ばれて来たらしいですけど……じゃあなんで保健室にいるのかって話です。
「いいとかじゃなく……緑谷くんに呼ばれたならそっちに行ってればいいのに。」
「早く来すぎたんだよ。」
「爆豪と途中で会ってね。お互い予定がなかったから丁度いいって事で顔出しに来たんだよ。」
「暇だろテメェ。」
「………………お茶でも出しますよ。」
図星。ここ一週間くらい何も無さすぎて暇だった。
1年生は緑谷くんと相澤先生が持ってるから、無茶な怪我させないしあったとしても擦り傷切り傷くらい。…………居る意味ありますかね???
…………平和になってる証拠なのかもしれませんが……。
prrrr……
「……!」
私のかな?
あっ流水さん!!!
「もしもし!」
『被身子ちゃん。私だよ。』
「流水さん!どうかしましたか?」
「「!」」
2人とも反応すんな。私の流水さんですよ!
『……林間学校ね、私が臨時として顔出すことになったから……4日くらい居ないかも。』
「…………え。」
そ……そんな……私の流水さんの裸エプロンが……
『ごめんね?……その代わりと言っちゃなんだけど、林間学校の後の4日くらい無理やり休みとったから好きな場所行こ?被身子ちゃんの好きな事しよ。』
「……ふぐぐぐぐ………………いい……です。…………頑張って耐えます。」
『ごめんね。愛してるよ』
「私だって愛してます。流水さん。」
『じゃあね。また家で。』
ピッ……
「もうダメだ。この世の終わりだ。」
力が抜ける。
「アハハハハッ!傷原が見たことない顔してる!」
「林間学校かよ。毎年毎年あんのにそんな顔出来んだな。」
「毎年寂しいです。」
「けっ。惚気かよ。」
「爆豪くんも出来たら嫌でも分かりますよ。」
「…………ふん。」
林間学校は雄英高校ヒーロー科の1年生恒例行事。
2年生以上は夏休み中ということもあり、インターンで被る子が多いからしてないですけど。
「でも最近ここだけの話爆豪結構女の人と歩いてるって話聞きますよねぇ?一体何処の誰なんだい?」
「……別にいいだろ俺の話はよォ。」
「それ轟くんのお姉さんです。」
「ハァ!?爆豪……お前……」
「めんどくせぇなぁお前らはよォ!!まだそんな関係じゃねぇよ!!」
「「まだ。」」
「黙れやクソがッ!!」
BOM!
自分で墓穴掘って自分で埋まったじゃないですか。
コンコン
ノックだ。珍しい。
「はい。いいですよ〜。」
「失礼します。ブラッドヘリアンサス先生。」
ガラッと入ってきたのは無神さん。2年A組の委員長。
1年生の時に色々あったらしく……今は少しだけ丸くなって皆とのコミュニケーションを少しずつ取ってるらしい。A組の他の子から聞いた。
B組の別の子とくっ付けたい派閥がいるみたいで……大変そうですね。
「あ?テメェ……」
「あっ!師匠!お疲れ様です!」
そうなんですよね。彼女爆豪くんの弟子なんです。
爆豪くんが弟子を取ったってだけでもびっくりなのに……女の子とは……。まぁそれにも理由があるんですけど。
「……フン。迷惑かけてねぇかよ。」
「はい!みんなが良くしてくれるので……今はみんなに甘えてます。」
「それでいい。次なんかあったらまたボコボコにするからな。」
「大丈夫です!それよりインターンですが……」
「俺んとこ来い。ハラセンにテメェの面倒みろって頼まれてんだよ。」
「はい!ありがとうございます!」
流水さんが手を回してるんですよね。なんかこの子の更生にも一役買った……とか聞きました。私は当時忙しかったので全部言伝です。
「それで。無神さん。用事は?」
「あっ。クラスの子が少し身体冷やしちゃったみたいで、毛布かなにかあればいいかなって思ったんですけど……。」
まぁ夏だしね。冷房きつかったかな?
「いいですよ。用意するので少しだけ待ってください。」
「はい。」
「ねぇ無神さんだっけ?爆豪に変な事されてない?」
「変なことってなんだよ。」
「ファントムシーフ……いえ!師匠には良くしていただいて……。」
3人の会話が聞こえる。物間くんが変な事言わなかったらいいですけど。
「ふーん?弟子取ったからには……傷原せんせ……ブラッドロータスさんみたいなスパルタしてるかと思ったけど。」
「「それはした。」されました。」
「フィーッフィッフィッフィッ!やることやったんじゃん!!」
「当たり前だろ。コミュニケーションだ。」
「……らしいです!」
「ブラッドロータスイズムが雄英を根付いて離れないね!……彼女は雄英を変えたと言っても過言じゃないね。」
「……そうだな。」
……私も。爆豪くんも。……物間くんも少し。流水さんがいないとどうなってたかわかんないですからね。
「はい。無神さん。毛布です。」
「ありがとうございます!」
「あなたが返しに来てくださいね?なにか手違いがあったらダメなので。」
「わかりました!……師匠。ファントムシーフさん。ブラッドヘリアンサス先生。失礼します!」
無神さんが頭を下げてから出ていく。
「…………。」
「何笑ってるんですか?」
「……別に。」
「爆豪!お前弟子が成長して嬉しいんじゃない?可愛いところあるんだねぇ!」
「るっせ。」