私のヒーロー   作:おいーも

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印照才子の職場④

 

 

 

 

 

 

 

side印照才子

 

 

 

今日はブラッドロータス様とパトロール……だったんですが……

 

 

「流水ちゃんホント久しぶりだね!」

 

「そうですね。少し前にインターンのあれこれでチームアップして以来でしょうか。」

 

「今日は旦那さんいないの?」

 

「被身子ちゃんは雄英の保健室です。寂しいったらありゃしないです。」

 

「惚気かよこのこの〜。」

 

 

Mt.レディ様……No.5ヒーロー。

 

新人ながらも異例の速度でランキング入りを果たし、一時はNo.2まで上り詰めた実績のある彼女。ブラッドロータス様とは仲良しらしいです。年齢が近いんだとか。話も味覚も合うようで、よくカフェに行ったとか遊びに行ったとか聞きます。

 

「あっ……そいえばインテリジェンスちゃんと一緒にパトロールしてるんだっけ……邪魔しちゃったね?」

 

私も何度かお会いしているので顔は知っていただけてます。ありがたい限りです。

 

「いえいえ。パトロールと言ってももう終わって帰るところですし、久しぶりに会ったんです。会話くらい許されるでしょう。」

 

「そうかな?」

 

 

……あ、これは私に問いかけてますね??

 

「私は大丈夫ですよ。特にこれといった異変もなかったものですから。」

 

「そうなんだ。平和が1番だね。」

 

「「そうですね。」」

 

「アハハ!2人とも敬語だからハモってる。」

 

 

 

 

 

そんなこんなで今近場のカフェにいます。

 

公務員が仕事中カフェにいていいのか……とか言われそうですが……なんでもこのカフェブラッドロータス様がお造りになったとかで、ブラッドロータス様の影響が大きすぎる結果そんな事言われた経験は全くありません。

 

この人は逆に何をしたことが無いんでしょうか。

 

「皆来てくれて嬉しいわ♪」

 

店長さん……旗見陣之伸さん。

 

異形個性で苦しんだ御方で……ブラッドロータス様に救われたとか。……本当になんでもしますねこの方。ちなみに定員さんも全員救った方らしいです。初めて聞いた時は意味がわかりませんでした。

 

 

「流水ちゃん!優ちゃん!才子ちゃん!今日は美味しそうなフルーツが入ったからタルト作ってみたの!食べてみて?」

 

フルーツいっぱいタルト。美味しそうなのはそうなんですが……頼んでないんですが……?

 

「うわぁ美味しそう!キタコレ!」

 

「いいの?マスター。頼んでないのに。」

 

「いいのよ!皆の食べてる姿私大好きだから!最近カフェも大きくなったし、サービスサービス!」

 

マスターさんの左手の薬指に指輪が光る。

 

そういえば結婚なされたんでしたっけ。副店長さんと。仲睦まじいようで……最近ご懐妊されたとか。幸せそうで何よりです。

 

 

「ありがとうね!マスター!じゃあいただいちゃうね!」

 

「じゃんじゃん食べちゃってね?今からコーヒーも持ってくるから。」

 

「ありがとうございます!」

 

「それでは頂戴致しますね?」

 

 

みんなで口に運ぶ。

 

「「「美味し〜!」」」

 

「良かったァ〜!うふふっ楽しんでちょうだいね?」

 

 

マスターさんはカウンターに戻って行った。

 

「やっぱマスターのスイーツは格別ですね。絶対越せる気がしません。」

 

「流水ちゃんも料理上手いじゃん。……いいなぁ。私も料理出来るお嫁さんが欲しい!」

 

「旦那様ではなくて……?」

 

「うーん……前までそうだったんだけど、今は流水ちゃんとか見てたから……女の子でもいいなぁって。どっちもでも良くなっちゃったってのが正しいかなぁ。」

 

「色んな意味で影響されてるのですね。」

 

 

「そうだよ!私達は最高のコンビだからね!」

 

「ふふっ。そうですね。」

 

たしかに……御二人の連携はバッチリです。チームアップした時も全てがスムーズに終わって、色々あったはずなのに呆気なかったという印象しかありません。

 

 

「久しぶりに流水ちゃんの大福食べたいなぁ……」

 

「いいですよ。暇な時に作って差し入れます。」

 

「えぇ!それじゃダメだよ!みんなが食べてすぐなくなっちゃう!」

 

「……もう。事務所の人に分けてあげないとダメですよ?」

 

「ヤダヤダ!私だけでおなかいっぱい食べたい!」

 

「わかりましたよ。じゃあ作れたら連絡しますね?」

 

「キタコレ!ゴネてみるもんだね!」

 

 

「……Mt.レディ様……もう少し振る舞いを……」

 

「いいじゃーん。親友の前なんだから。」

 

「次の休み一緒でしたよね。どこか遊びに行きませんか?」

 

「いいね!ショッピングしようよ!セールやるんだって!」

 

「いいじゃないですか?そのタイミングで大福の素材も買っちゃいましょ。……そういえば……才子ちゃんも休みだったよね?一緒に来る?」

 

「えっ?私ですか?」

 

「え!そうなの?行こ行こ!」

 

「……御二人の輪にお邪魔していいものか……。」

 

「「何言ってるの?今してるじゃん?」」

 

 

「あ 。」「あ。」

 

「…………ぷっ。」

 

「…………ふふっ。」

 

「「アハハハハハッ!」」

 

御二人は……本当に仲が良くて……見てる私もほっこりします。

 

……ですが。

 

 

「すみません。その休日は……クリエイティ様と少し用事がありまして。外せないのです。」

 

「クリエイティ……八百万ちゃんか。仲良しだねぇ?」

 

「あの子も最近頑張ってるよね。ああいうの私できないから尊敬しちゃうなぁ。」

 

「えぇ。仲良くさせていただいてます。」

 

 

一度は仮免試験で戦いあった身。何が起こるか分かりませんね。

 

「皆〜コーヒー入ったわよ〜!」

 

「マスター!タルト美味しかった〜!」

 

「本当にいい腕だねマスター!お嫁さんが羨ましいよ!」

 

「あらやだ!そんな褒められちゃ色々出ちゃうわ!」

 

「「アハハハハ!」」

 

美味しいタルトと美味しい紅茶。こういう息抜きも……ヒーローには必要ですよね。

 

 

今日も空は青いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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