私のヒーロー   作:おいーも

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【特別編】大晦日ミッション

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

ガヤガヤ……

 

 

「…………。」

 

 

 

 

 

ガヤガヤ……

 

 

……ふむ。こういうパーティにしては人が少なめですね。

 

 

今日は大晦日……本来であれば被身子ちゃん達と一緒にコタツに潜ってぬくぬくやってる時。

 

お仕事入っちゃったからね。しょうがないよね。

 

 

って言うわけで今とある富豪さんが開いた年末パーティの会場。ここにパーティを辞めないとその富豪の娘さんを攫うって言う脅迫状が届いたんだと。

 

そんで、その富豪さんはホークス公安委員長と仲良しらしく、二つ返事で受けたんだと。…………それが私達に回ってきましたって話。

 

 

 

「…………。」

 

めんどくさっ!なんで私達なのさ。他にも公安所属っているじゃん。

 

 

「……ハァ。」

 

今私はドレス姿。いつものお店で仕立ててもらった良い物。こういうパーティに黒いドレスは不相応だから紺色にした。黒めの色が無難なんです。

 

 

あまり……目立たないように椅子に座ってますけど……周りを見渡せば大きな会社の社長やら……有名芸能人やら沢山いますね。自分の強さと偉大さを誇示するために娘の命を危険に晒すなんてありえないですよね。

 

 

 

 

「……。」

 

お腹を摩る。

 

…………私はそんな親には絶対なりません。

 

 

にしても……怪しい人何人か居ますね。とっとと処理したいところですが……まぁ才子ちゃんの作戦通り私は基本的に静観しましょ。ヒーローが会場にいるってだけで抑止力になりますしね。

 

 

 

「あれ?……傷原先生?」

 

「……なんでここに?」

 

「おや?八百万ちゃんと轟くん。お久しぶりですね。」

 

 

出会った……というか歩いてきたのは八百万ちゃんと轟くん。元雄英高校のプロヒーロー。……それはいいけどなんでここに??

 

 

「お2人は……?」

 

「私は両親の知り合いが主催するとのことで……」

 

「俺もだ。親父達も来てる。」

 

 

なるほど……2人ともお金持ち家族ですから……こういう集まりはあるんでしょうねぇ。……私だったら気が滅入りますね。

 

私が座ってた椅子は長椅子。両サイドに2人が座る。

 

 

「…………なるほど。こういうモノは慣れっこって事ですか。」

 

「慣れてるって程じゃないですけど……皆さんよりは。」

 

「……どうしてここにいるんだ?あの人の知り合いか?」

 

中途半端に勘が悪いですよねぇ。轟くん。

 

 

「…………んーにゃ。八百万ちゃん。ペンと紙出してくれない?」

 

「え?……はい、いいですよ。」

 

 

出してくれた紙とペンでサラサラと事の概要を書く。

 

2人はその内容に目を見開く。

 

 

「……この社会に……まだこんな脅迫を……。主催者様の娘様は中学3年生ですよ?」

 

「……中学3年生なら受験の勉強させてあげなさいよ。こんなパーティ開かないでさ。」

 

「それは思う。」

 

 

そうだよねぇ?

 

「…………これくらいかなぁ。」

 

「「?」」

 

 

パチン!

 

指を鳴らす。何人か反応したが……1人のスタッフが駆け寄る。

 

「えっ!?」

 

「シーッ……ですよ?2人とも。」

 

スタッフ……というか給仕服で現れたのは被身子ちゃん。

 

 

実は才子ちゃんも居るし、ナガンさんも来てる。うちのヒーロー全員集合なんです。

 

冬美さんはエンデヴァーのところに居るって。まぁそりゃそうだよね。

 

 

「……南1A。西2A、3B。東2C、6D。北4A、3C。」

 

「……わかりました。それではそのように。」

 

 

被身子ちゃんが去っていく。

 

「……先生。今のは?」

 

「ん〜?ここに来てから怪しそうな人を何人かピックアップしただけ。それを被身子ちゃんに伝えて皆に共有するんだよね。インカムもあるけど……ひとりでブツクサ喋ってると目立つんだよね。」

 

「……流石です先生!」

 

「褒めてもなんも出ないよ。才子ちゃんが考えた指示だし。」

 

「え!?印照さんが?……本当に素晴らしいですわ。私も負けてられません!」

 

ぷりぷり……

 

かわいい。

 

「一緒に強くなればええんだよ。…………ふぅ。私もうひと仕事しなきゃ。」

 

「もうひと仕事?」

 

「ん。多分怪しい人物の証拠ピックアップして、あとは他の人達が全部始末してくれる。私がすべきなのは……娘さんの警護。最終手段取られたら厄介だからね。」

 

立ち上がる。……そろそろ正念場だね。

 

 

「……先生!その役……私達に任せていただけませんか?」

 

「……え?いいの??」

 

「ああ。俺達の方が面識がある分厄介だろう。……傷原先生はその犯人を対処してくれ。」

 

2人とも……立派なヒーローになって……

 

 

「……ありがと。……じゃあ行ってくるね?」

 

2人に娘さんを任せて廊下へ。

 

 

「……聞いてた?」

 

『はい。私が一応娘さんの近くにいます。』

 

『狙撃完了。処理頼むよ!』

 

『任せてください!』

 

 

さーて……もう今年は余計な失敗したくないぞ〜!

 

 

 

 

 

 

 

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