私のヒーロー   作:おいーも

187 / 232
【特別編】いつもの正月

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「あけましておめでとう。被身子ちゃん。」

 

「あけましておめでとうございます。流水さん。」

 

ふたりで改めて挨拶。inこたつの中。

 

 

「…………もうお昼だけどね。」

 

「ふぃ〜……そうですねぇ。寒々。」

 

 

一応食べ損なった蕎麦と餅を用意しました。おせちはめんどくさいからしません!

 

…………時間があったら作ったんだけど……。

 

 

「いやぁ……流水さんがかぁいいからいけないんですよ?」

 

「……好きな人だからしょうがないじゃんね。」

 

 

こたつの机に頬をつける。こたつぬくぬくです。顔は少し暑いね。

 

「……カウンター上手くなりましたねぇ?」

 

「伊達に何年も付き合ってないしね?」

 

「蕎麦冷めちゃいますよ?」

 

 

被身子ちゃんにほっぺをツンツンされる。……好きだねぇ?

 

「そうだね。食べちゃおっか。お腹すいたし。」

 

「ふふふっ。いただきまーす!」

 

「いただきます。」

 

 

そばは私がエビの天ぷらとナスの天ぷら。被身子ちゃんは舞茸の天ぷらとかぼちゃの天ぷらと卵の天ぷら。全部私作です。頑張りました!

 

お餅は私はきなこ。被身子ちゃんはあんこ。これは被身子ちゃん作。

 

被身子ちゃんのスイーツ美味しいんだよな。私の舌に合ってるって言うか……そんな被身子ちゃんの料理にランク付けしたことないんだけど……私の反応見て決めてるのかなぁ。

 

好かれちゃって好かれちゃって…………幸せもんだね。私。

 

 

「……んふふ。」

 

「……どうかしました?」

 

「んーん?好きな人と一緒に居れて幸せだなって。」

 

「……なんですかそれ。……少し照れますね。」

 

 

被身子ちゃんの顔が少し赤くなる。

 

「可愛い。」

 

「もー。」

 

 

被身子ちゃんが困ったようにテレビをつける。

 

『あけましておめでとうございます!!みんなのアイドル!スパイシーでっす!』

 

「あ、辛堂ちゃんじゃん。」

 

「流水さん?今はアイドルスパイシーですよ。」

 

 

そうなんです。辛堂露味(しんどうつゆみ)ちゃん……なんと今現役バリバリのアイドルやってます。高校時代に芸能人事務所にスカウトされたとか何とかで……滅茶苦茶頑張ってお茶の間にも顔を出す有名アイドルに。

 

 

「……あんな勉強できなかった子がねぇ……」

 

「辛堂ちゃんはコツさえ掴めば早いですから。」

 

そのコツ掴んだ結果がこれかぁ……すごいなぁ?

 

 

時々鳴花ちゃんと遊びに来て仕事の愚痴を聞きく。あの人に嫌なことされたとかあの人にセクハラされたとか。アイドル業界も大変だねぇ。

 

鳴花ちゃんは今私達とは別のヒーロー事務所でサイドキックしてる。鳴花ちゃんらしく頑張ってるらしい。ほわほわオーラで人気を集めてるんだとか。

 

 

「ズズズッ……みんな成長したんだね。」

 

「そうですね。人それぞれだとは思いますけど……みんなある程度成功して良かったです。」

 

「うんうん。被身子ちゃんとも結婚できたし……そろそろ白ちゃんとこも顔出してこなきゃいけないね。」

 

「そうですね。そろそろ白灘さんともお会いしたいです。」

 

「予定作って会いに行こーよ。」

 

「はい。今月中がいいですね。忘れちゃいそうですし。」

 

「忙しかったらすぐだからね。ぱぱっと決めちゃお。」

 

 

食べ終わったので食器を片付ける。

 

 

 

「流水さ〜ん。年賀状いっぱい来てますよ〜?」

 

「ひぇ〜。お返し大変だねぇ?」

 

 

こたつに入って被身子ちゃんと年賀状を見る。

 

「……こっちは轟くん。……こっちは爆豪くん。……こっちは耳郎ちゃん。……こっちは小大ちゃん。……多いよ!!」

 

「分厚……2人分で500mlのペットボトルくらいありますよ??」

 

「慕われてるのはわかるけどさぁ……新年最初の仕事はこれだね。」

 

「そうですね。2人で片付けちゃいましょ?」

 

「そうだね。……明日からでいいや。」

 

「………………それもそうですね。」

 

 

2人で寝転がる。

 

「……あぁ〜……こういう日がいちばん楽しい。」

 

「そうですか?」

 

「うん。好きな人と一緒の休日……これが一番だよ。」

 

「…………ふふっ。そうですね?」

 

 

被身子ちゃんに頬を撫でられる。

 

「……ん〜?」

 

「流水さん……。」

 

「……いいよ?」

 

 

被身子ちゃんの顔が近付いて……

 

 

 

 

 

ピンポーン……

 

「……何だろ。」

 

「もぉ!!……いい所だったのにぃ〜!!」

 

 

駄々をこねる被身子ちゃんを尻目に、インターホンのカメラを見る。

 

 

『ブラッドロータス様!ブラッドヘリアンサス様!お暇ですか?』

 

『暇だったら私らと一緒に初詣行こうよ。どうせ部屋でゴロゴロしてるだけだろ?』

 

『ナガンさん?そんなこと言ったら失礼ですよ!なにか予定があった時が……』

 

『うふふふ。大丈夫よ。この2人の事だしどうせ夜通しちちくりあってただけでしょ?』

 

才子ちゃん。ナガンさん。冬美さん。気月さん。……はぁ。寝正月は無理だね。

 

 

「被身子ちゃん?」

 

「行きましょっか?」

 

2人で支度。手を繋いで部屋を出る。

 

 

「急だよ皆〜。」

 

「断られないためにね?気月と一緒に突撃しようって話になったんだ。」

 

「また今年もスクープお願いしますねぇ?」

 

「ゲンキンですねぇ??」

 

 

今年も相変わらず騒がしそうだ。……そっちの方が楽しいしね!

 

 

 

「あけましておめでとうございます!」

 

「「「「「あけましておめでとうございます!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。