私のヒーロー   作:おいーも

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ちなみに書いてなかった注意事項なのですが、後日談は全部時系列を気にせずに書いてます。




筒美火伊那が求めたもの③

 

 

 

 

 

side筒美火伊那

 

 

 

「ナガン様と一緒にパトロールできて嬉しいっす!」

 

「んふふ……毎度毎度そんな喜んでくれると気分がいいね?」

 

 

今日は社長がインターン生を受け入れてる。

 

……って言っても社長が認めた子しかインターン入れないから、ウチらとしては悪い子が来ないから安心だけどさ。

 

 

「そう言ってもらえると嬉しいっす!」

 

この子は骸骰髑髏(がいとうどくろ)……雄英高校2年。日巡璃ちゃんと同じクラスだね。

 

 

私が好きだと……会いたいと……一緒に仕事したいとアツいアプローチに私が折れて、社長がインターンシップを承認した子。

 

……ていうかあの時の顔から察するに私が頷かなくても無理やり入れてただろ。変な気遣いだね……ほんとにさ。

 

 

個性は骨を使って色々できる個性。骨の強度もさることながら、使い方も連携の取り方も学生とは思えない。

 

日巡璃ちゃんとは別の意味ですごい子だね。仕事が渋いというか……やれることがきちんとできるというか。

 

こんな子でもビッグ3に入れないとか……今期の雄英2年生は層が厚いね。

 

 

………………とか言っても社長は取ることはないだろうけど。……取ったとしても日巡璃ちゃんだけだろ。あの子は色んな意味で規格外だから。

 

 

「ナガン様!何かあったら絶対自分が守るっすよ!」

 

「いつも言うけど……何も起こさせないよ。」

 

「心構えっす!ナガン様に傷ついて欲しくないっすから!!」

 

「酔狂だねぇ。こんなおばさん捕まえて……」

 

「おばさんじゃないっす!おねえさんっす!」

 

「あははははっ!口が上手いね!」

 

 

この子は何がなんでも私のことを褒めてくれる。気分はいい。

 

本当に……ヒーロー活動を真面目にやってた頃の私のことが好きだったんだろうなと。……少しだけ悪いことをした気がするけど……もうどうしようもないこと。

 

 

何度だって諦める。

 

 

 

 

……あ、ひったくり。

 

髪を捻り切る。

 

「よいしょ。」

 

「……!」

 

 

ダァン!

 

「いでぇ!?」

 

 

犯人が転がる。

 

「それ以上動くと今度は脳天だよ!!」

 

「確保っす!」

 

 

髑髏ちゃんがすぐに確保してくれる。私が銃を構えたのを見計らって既に走っていた。…………この子ほんとに凄いね。

 

止血と警察を呼び、最低限の事情聴取と窃盗品の確認。

 

 

直ぐに終わってパトロールを再開。

 

「もう慣れたもんだね?」

 

「何度もしたっすから!!」

 

 

胸を張る髑髏ちゃん。

 

「頼りになるね?」

 

「……はぁぁあ!ナガン様に頼りにされてる……!!」

 

 

ちょっとこういう所は治した方がいいかもね?

 

今日はもう事件は無さそうだ。

 

 

髑髏ちゃんのコスチュームは……全体的なシルエットは丸みを帯びた上で骨を身体から出す都合、極力薄着にしてある。日巡璃ちゃんといい……自分の肌に自信がありすぎるよね。

 

…………私も……私のコスチュームもギリギリそっち側か……

 

 

「今日も平和っす!」

 

「1回銃抜いたから平和じゃなかったよ。」

 

「平和にしたんすよ!」

 

「くくくっ……モノは言いようだね。」

 

 

なんだかんだこういうのも悪くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあお疲れ様っす!」

 

「お疲れ様です!」

 

日巡璃ちゃんと髑髏ちゃんが帰る。

 

 

少し事務所が静かになる。

 

「……ナガンさん今日はどうだった?」

 

社長が紅茶を持って来てくれた。

 

「……まぁ悪くないんじゃないかい?よく磨かれてたよ。」

 

「そっか。じゃあ良かったね。」

 

紅茶を1口。

 

机の引き出しを開け、1枚の写真を手に取る。

 

「…………多分ナガンさんがお願いしたら喜んでやらせてくれるよ?」

 

「……うるさいね。未成年にそんなことさせてたら事案だよ事案。」

 

「可愛い後輩できて嬉しいくせに。」

 

「ほっときな。」

 

 

髑髏ちゃんと私のツーショット。

 

髑髏ちゃんが私の腕の中に入って喜んでる写真。

 

 

 

……口角が上がる。

 

髑髏ちゃんの丸いシルエット……本当に人形みたいで可愛いんだよね……

 

 

「…………んふふ。」

 

また抱きしめたい……なんて言ったら事案だよね。

 

これは本人がしたいと言ったからノーカンノーカン。

 

 

そんなことに思いを馳せる夕焼け。きっとこれも……私にとって……私のために守りたいもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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