side傷原流水
「節分〜?」
「はい!鬼役として……師匠にも参加して欲しくて!」
そろそろ節分か……という時期。最近ヒーロー活動を再開した弟子……緑谷出久から申し出があった。
事務所にわざわざ顔だしてくるくらいだから……相当なものかと思ったけどそうでもないみたい。
「……何処の?」
「間瀬垣小学校です。ウラビティとフロッピィとショートも行くみたいで……声かけられたんです。」
ませがき……なんか聞いたことあるぞ。なんだっけ。
……麗日ちゃんと蛙吹ちゃんと轟くんか……あれ?このメンツなら飯田くんも居そうだけど居ないんだね?
「……ふぅん。……まぁ節分なら暇だけどさ。なんでよりによって私なのさ?」
「本当ならかっちゃん呼ぶつもりだったんですけど……少し忙しいみたいで。」
「…………なんだろうね?」
実の所爆豪くんには今色々頼んでるので手が離せないと思う。……すまんな。緑谷くん。
「あーあと飯田くんも呼ぶ予定だったんですけど、飯田くんも忙しいみたいで。」
あぁ……だから私に白羽の矢が……ちなみに飯田くんはマジで知らない。
「流水さん。麻婆茄子できましたよ。」
今日は被身子ちゃんが事務所にいる上暇なので、被身子ちゃんがキッチンに立ってくれた。麻婆茄子好きなんだよねぇ……被身子ちゃんのだよ?
「わーい!食べる食べる!」
「すみませんお昼時に。」
「んーにゃ。大丈夫。弟子の頼み聞くのも師匠の役目だしね。」
「……ありがとうございます。師匠。」
「……流水さんはどんな格好するんですか?えっちなのだったら絶対許しませんよ。」
被身子ちゃんがコップと皿を持ってくるついでに釘を刺しにくる。なんだかんだ緑谷くんとの関係はギスギスしてる(一方的に)のでもっと仲良くなってくれないかなってのが私のお願い。
まぁ被身子ちゃん1番だからね!被身子 is No.1!!
「大丈夫だよ。ダンボールの被り物とダンボールの体でやってもらい予定だから……ただ……」
「「ただ?」」
「間瀬垣小学校の子供に……少し問題があるみたいで。」
「……あぁ……なんとなく読めたよ。悪ガキばっかりなんでしょ?」
「そうなんです。豆まきに個性を使われる可能性があります。」
「なーるほどねー。まぁいいよ。躱せばいいんでしょ?」
「流水さん♡熱いうちにどーぞ?」
「わぁーーい!いい匂い!いただきマース!」
被身子ちゃんが麻婆茄子をよそってくれる。茄子いっぱい!嬉しい!!
「……師匠なら出来るでしょうが……大丈夫ですか?」
「もぐもぐ……なすうっま……1回揚げた?天才じゃん。……誰だと思ってんの?馬鹿弟子。少しは師匠のこと信じなさいや。」
「ふふ……全部わかってくれるんですね?」
被身子ちゃんがにこにこしてる。幸せだぁ……
「……わかりました。では師匠が鬼をするってことで……伝えておきます。」
「あいよ。雄英高校も頑張んなね。なんかあったらすぐ被身子ちゃんから連絡来るからね!」
「はい!」
緑谷くんが帰っていったので、麻婆茄子に舌鼓。ひき肉じゃなくてベーコンなのもポイントだね!やっぱベーコンと茄子のコンビネーションは最強なんだよね!
「…………お腹の中が……被身子ちゃんの愛でいっぱいになりそう……」
「全身満ちるまで離しませんから。」
「満ちたら離しちゃうの?」
「うふふ。有り得ません。」
「だよね。幸せ。」
「私もです。」
ちなみに節分は大成功。
私が入った途端個性の雨だったので全避け。無傷で生還した。
先生ブチ切れてたし……なんなら麗日ちゃんと緑谷くんもブチ切れてた。おぉ……怖い怖い。
私無傷だからいいじゃんねぇ?
蛙吹ちゃんに変な目で見られたけど……まぁいいっか。
「師匠は……やっぱ強いな。」
轟くんだけだよ。
この場で私の事褒めてくれるの。