今回より、印照才子の職場は、何話か大阪編になります。
side印照才子
「……大阪!ここがっ!!あの大阪!!」
「はしゃぎすぎだよ才子ちゃん。」
「いいじゃないですか。先輩も楽しみだったですから。」
大阪出張です!……と言っても3日で帰るんですけど。ブラッドロータス様とブラッドヘリアンサス様も一緒です。この間事務所はお休みです。
大阪!……と言っても実感できるものは何も無いですけど。もう少し入り込むと大阪っぽい場所が多くなるんですかね?
するとブラッドロータス様が徐にスマホで誰かに連絡をかけた。
「…………あ、ご無沙汰してます。私です。はい。ブラッドロータスです。……はい。……はい。梅田駅着きました。阪急じゃなくて…………今ですか?……えーっと……五番出口かな?はい。そうです。〇〇〇〇カメラの……はい。はい。待ってます。」
「どなたですか?」
「ん〜?すぐ分かるよ。」
少し待つ。所々から聞こえる大阪弁……いいですねぇ。期待が高まります。大阪に……たこ焼きの聖地に来たんだって胸がいっぱいです!
「まいど!流水ちゃん!」
あ……あれは……
「ファットガム。お久しぶりです。」
「ええでええで!今回はよろしゅうな!」
ファットガム。今回のチームアップ相手です。チャート11位。超実力派のヒーローですね。…………ブラッドロータス様は何処で知り合ったんでしょうか。
「……ファットガムおひとりですか?」
「んや!環も居たんやけどな?来る途中に窃盗犯捕まえてその対応させてる。」
「えぇ……ひとりで大丈夫なんですか?」
「かまへんかまへん。訓練や。ここの警察さんたちはみーんな環の事知っとるやつやけん。」
「……ならいいんですけど。早めに合流しましょう。」
「そやな。……と、被身子ちゃん!結婚式ぶりやな!」
「はい!ファットガムさん。ご無沙汰しております!」
……そういえばブラッドロータス様達の結婚式に来てたような……居ましたっけ?こんなシルエットの人はいなかった気が……?
「それと!インテリジェンスやんな?本日はよろしゅう!」
「はい。ファットガム様。よろしくお願い致します。」
「様なんてえーでえーで!気軽に行こや!」
「ファットガム。才子ちゃんはこれが素なので。」
「そうなんや?じゃあ様でええわ!よろしゅうな!」
ニコニコ。リアクション大きめ。……大阪の人って感じですね。ユーモア溢れて人気になるのも分かります。
歩きながらキョロキョロ。
「……んで、これがな?ちょっと……一人じゃ手に負えん量で……」
「なるほど……少し目を通しますね。」
「頼むわ。」
ブラッドロータス様とファットガム様はもう既に仕事スイッチが入っているみたいで、色々事前打ち合わせをしているみたいです。
「先輩。楽しみですか?」
「それはもう。美味しい粉物に出会えると思ってワクワクしてます。」
「なんや!粉物好きなんか!」
ファットガム様がにゅっと話しかけてくる。
「はい。1度ブラッドロータス様のたこ焼きを食べて……ハマってしまいまして。」
「ハハハッ!流水ちゃんはなんでもできるからな!たこ焼きも美味かったやろ?」
「はい。それはもう。」
「流水さんの料理以上の食べ物はこの世にないです。」
それは語弊がありそうですけど……
「やけどな!本場はもっと美味い店あるで!ひと段落着いたら連れて行ったろ!」
「いいんですか!ありがとうございます!!」
「ええでええで!しっかり仕事終わらせよな!」
「はい!!」
俄然やる気が出てきました。お仕事しっかり終わらせましょう。
「ん〜……なるほど。たしかにファットガムの事務所だけだと手に余りますね。」
「そうやねん。人少ないからな?」
「でもこれなら大阪の大手に……」
「流水ちゃんとこの方がこういうのは上手いやろ?」
「……まぁ……はい。そうですね。」
「「??」」
「あぁ……まぁあんまり公の場で言うことでもないけどコレだよ。コレ。」
ブラッドロータス様が注射器のようなジェスチャーをする。
……なるほど。薬物ですか。たしかにブラッドロータス様の事務所に入って何度も対応してますね。違法薬物。
最初は薬物と聞いて少し怖かったんですけど……なんか動揺すらしなくなりました。慣れって怖いですね。
「今回はでかい会社が組織ぐるみでやっとるみたいでな?ちょっと人手が欲しかってん。」
「なるほど……」
「…………世も末ですね。」
「…………でも……ファットガムの事務所と私達3人で……足りますか?」
「足りんことないやろ。だって俺と流水ちゃんやで?環と被身子ちゃんもおるし。」
「…………確かに。才子ちゃん含めると過剰戦力の可能性もありますね。」
…………私の事強く見積もりすぎでは無いですかね??
……なんか少しプレッシャー感じて来ました。
大丈夫でしょうか……