もうちょっとだけ続きます。大阪編終了は⑪を目安にしてます。
side印照才子
「はぁ〜!!これが……本場のたこ焼き!……それにこっちはお好み焼きと焼きそばも!……いやこれは鉄板焼き??いただきます!!!」
目の前のご馳走の山。
お仕事が一通り終わり、時間の都合で食べ歩きが出来なくなり……ファットガムの事務所に人が気を利かせて美味しい粉物をかき集めてくれました。
アツアツで……いい匂い……
「ふーっ……ふーっ……あーん……」
熱!ホクホク!トロトロで……タコが大きくてブリブリしてて……
「ほふっ……ほふっ……んーー!!おいひいです!!!」
「なっはっは!そら良かったわ!」
「…………たしかに美味しいですね。……もう少し改良の余地がありますか。」
「流水さんはもう少し肩の力抜いて楽しんだ方がいいですよ?」
最終日。お昼には帰らないといけないけど……朝から粉物祭り!幸せすぎます……
「ソースも濃ゆくて……鰹節も厚めで……何もかもがちょうどよく纏まって…………はぁ……美味しい……」
やはりたこ焼き……お好み焼き……甲乙つけがたい……どっちも美味しいです……
「……鉄板焼きも美味しい……ズゾゾ……」
「……よかったねぇ。才子ちゃん。」
「ブラッドロータス様のおかげです……」
ブラッドロータス事務所に来てよかった……
「それじゃ時間も迫っとるし少しづつ結果を話すで!」
そうでした。食べるのに集中しすぎないように……
「もぐもぐ……どうだったんですか?」
「薬物の処理を流水ちゃんとやったんやけどな?違法薬物もそうやが……薬物以外にも色々あったんや。」
色々あった……?
「……違法金融もやってたみたいですよ。懐はだいぶ温まってたみたいですけど……それはそれ。これはこれですね。」
「そうやな。別件として処理を進めるらしいわ。」
「この調子だと殺人にも手を染めてそうですね。人間関係洗っても良さそうです。」
ブラッドロータス様はこういう……言ってしまえば凶悪犯罪って言うものに慣れているのか、なんの躊躇いもなしにこういう発言をする。……まぁ彼女の過去を少しだけ話してはもらったのであまり嫌な気持ちはしなくなりましたけど。
「それはワイらの事務所と警察はんが協力して調べるわ!流水ちゃんたちの手を借りることになるならまた連絡するからな!」
「はい。もしこっち側に何かしらのルートがあるなら言ってください。」
「おおきに!頼りにしとるで!」
「……それはいいですけど、あの文書は大丈夫なんですか?」
「あの文書??」
なんの話でしょうか。
「あぁ!才子ちゃんは知らないんだっけ。顧客リストにきな臭い名前があったんだよね。」
「……きな臭い名前?」
「うん。超常連合会だっけ?……すこーし……嫌な匂いがするんだよねぇ〜……」
「超常……連合会?……異能解放軍に響きが似てますね?」
あの会社に……異能解放戦線でしたっけ?赤い本もあった気がします。
「あの会社に『異能解放戦線』もあったし……関係性はあると見ていいね。……まぁ10年くらい前の組織だし……何も無いといいけどね……」
あ……少し視線を左に…………
「「…………。」」
やはりブラッドヘリアンサス様も気づかれましたか……
ブラッドロータス様が何か隠したい時の癖。……悪いことじゃないと思いたいですけど。
「そやな!……あんな戦争また起こしちゃいけまへん。しっかり悪の芽は潰しておかな!」
「そうですね。そのためのヒーローなので。」
……もしかして……時々ひとりで遠征に行ってるのに……何か関係があるのでしょうか。
少しだけ嫌な予感がします。
水面下で何か動いているような。
それに気がついてしまったかのような。
得体の知れないものと、目が合ってしまった。
「…………。」
平和に見えるこの世は……一体どうなるんでしょうか。