side傷原被身子
「それでよぉ……まじで大変なのなんのって……飯田はすげぇよなぁ……」
「まぁ……僕も大変だよ。兄さんっていう指標があるし……何より兄さんが手伝ってくれてるし。」
「お茶どうぞ。」
「「ありがとう。」」
今日は保健室に飯田くんと切島くんが遊びきてます。
話の内容は、最近インターンの受け入れを始めた切島くんが四苦八苦してるって話です。
「……あれ?でも一撃くんそんなに厄介な子でしたっけ?」
一撃くんと言うのは2-B組の生徒です。日巡璃ちゃんと同じクラスの。
「違ぇんだよ。めっちゃいい子。だけど俺をちょっと崇拝気味でよ……」
「「あぁ……」」
「何でもかんでも『かっこいいッス!』『流石ッス!』とか言って俺が間違ってねぇか不安になるんだ……」
うーん……よくある悩みですね。憧れが強いあまりイエスマンになってる生徒……多いんですよねぇ。
「まぁ……何も聞かない子よりかは良いじゃないか。」
「そうだけどよ!……まぁこういうのも経験だよなぁ……」
「ファットガムには連絡してないんですか?」
「してるよ!してんだけど……それでも不安なんだよぉ!」
こんな弱気な切島くん初めてですねぇ……
「切島君が悩む気持ちもよくわかる。でもやはり試行錯誤じゃないかな。誰しも初めてすることが120%完璧に出来るわけじゃないんだ。その一撃くんとやらもインターンシップ1年生。君もインターンシップ1年生。お互いに成長していこう。」
「……飯田ァ……おう!そうだな!クヨクヨしてらんねぇよ!生徒の命預かってんだ。しっかりしねぇとな!」
急に立ち上がる切島くん。熱い男です。
「飯田くんはいいこと言いますね。流石です。一撃くんにも自分の不満点聞いてみてもいいんじゃないですか?」
「……そうだな!そうする!こういう相談は飯田と傷原に限るな!」
「おや?爆豪くんは……」
「あいつはインターンシップ取ってるけど、お互いなんでも出来ちまうから全然参考にならねぇ。」
あぁ……無神さんも超優秀な子ですから……
「最近の学生は全員優秀だな。特に言うことねぇんだよなぁ。」
「まぁヒーロー業界が少し衰退してる……と言うよりは洗練されてると言った方がいいな。ヒーローの量よりも質を重視され始めたから、結果的に生徒のレベルが上がってるのだろう。」
「うんうん。人間関係の問題はあれど……特にインターン所か職場体験で、緑谷くんや飯田くんや轟くんみたいな事する問題児はいませんでした。」
「ぐっ…………それは……すまない。」
「いえいえ。別になんとも思ってませんよ?」
本当ですよ?
「くくくくっ……すっげぇ根に持ってるじゃねぇか。」
「まぁ私にとってもいい経験でしたけどね。同級生の包帯替えてあげたの後にも先にもあれが最後です。」
「同級生に包帯を変えてもらいましたッ……」
「おもれー。」
……とそろそろですか。
「そろそろいい時間では?今日は会義室でしょう?」
「あっ……とそうだな!よし飯田。行くぞ!」
「ああ。……お邪魔した。湯のみは……」
「そのままでいいですよ。」
「すまない。お茶、美味しかったよ。それじゃまた来るよ!」
「すまねぇ傷原。ありがとな!」
2人が保健室を出ていこうと……
……あ。
「切島くん。」
「お?」
「三奈ちゃんと最近どうですか?」
「芦戸と……?……最近よく遊びに行くけど……そんだけだな。」
…………三奈ちゃん……
「わかりました。ありがとうございます。」
「?……じゃあな!」
「はい。それでは。」
2人を見送る。
……さぁーって。これは女子のグルチャに報告ですね。