シリーズ化するかは不明です。
side傷原流水
……今日の晩御飯何にしようかな。
今日は休暇。休みの日。
休みの日くらい少し手の込んだ料理をして、被身子ちゃんに喜んでもらおうと少し遠くのショッピングモールに足を伸ばした。
とは言ったものの何を作るか決めてないし、何が安いかも全くわかんないんだけどね。
計画性0。いつも通りだね〜。
こうやってブラブラ歩くだけで楽しいんだよ〜。さーて久しぶりに映画でも買って……
……あ。あれ被身子ちゃん好きそう。
「……安いね。すみませーん。」
そういえば新しい服欲しかったんだよね。どうしよっかなぁ……
……これ……被身子ちゃんに似合うかも。
「サイズもぴったし。……よし。」
忘れてた!今度の休みデートだから新しいアクセサリー欲しかったんだ。どれがいいかなぁ……おや?
これいいじゃん。被身子ちゃんの好きなブランドで被身子ちゃんがまだ持ってないやつ。新作出たんだ。
「これくださーい!」
ご飯も買わないとね〜。今日は……なんとなくだけど適当に見繕おかな?
「えーっと……これとこれと……これも被身子ちゃん好きだよね……これも。……あっこれ安い。」
買ったものを全部車に乗せていざ帰宅……
「…………被身子ちゃんのものばっかりだね。私のもの全然買わなかったや。」
よく見ると全部被身子ちゃんのもの。喜んで欲しいとか、好きだからとかじゃなくて自然に。普通に買ってた。
「…………んふふ。被身子ちゃんが私の人生にしっかり馴染んだ証拠なのかな?」
左手に目をやる。指輪が光る。
被身子ちゃんが送ってくれた指輪。肌身離さずつけてる。傷付けたくないけど、それ以上に毎日付けて毎日視野に入れたい。
見てるだけで幸せ。心が暖かくなる。
「よし。帰ろ。」
車に乗り込み、シートベルトをして安全運転。
早く帰りたい気持ちは山々だけど、それ以上に私が被身子ちゃんの生活に大事だから。安全運転は欠かさない。
…………昔に比べて自己肯定感上がったなぁ。
被身子ちゃんのおかげかも。私の生活も被身子ちゃん居ないとやっていけないや。
車を走らせていると……見たことある後ろ姿が……
「!……ふふふ。」
助手席側の窓を開ける。
「ヘイそこの可愛い彼女!お茶しない?」
「……間に合ってま……え?流水さん!?」
「被身子ちゃん!乗ってく?」
「良いんですか?雄英までお願いします!」
そういえば今日少し外で仕事があると言ってた被身子ちゃんを乗せて車は雄英へ。
「……いっぱい買いましたね?」
「えへへ〜。全部被身子ちゃんのだよ?」
「……もぉ。私も人の事言える立場じゃないですけど……」
「お互い様だよね〜。」
…………おや?渋滞かな?被身子ちゃんには悪いことしたなぁ……
「……流水さん。少し前で敵が暴れてるらしいです。ヒーローの現着が遅れてるとか。」
被身子ちゃんがスマホの画面を見せてくれる。
「なるほど。休日出勤だね〜。」
車を止めて、シートベルトを外す。
「そうですね。流水さんと一緒だと毎日嬉しいです。」
被身子ちゃんが持っていたカバンから捕縛布を取り出す。
私は車の後ろからコスチュームを取り出し装着。
「……そうだ!」
「?」
助手席側に回ってドアを開け、被身子ちゃんの前に膝を着く。
「……Could you please take my hand, miss?(手を取っていただけますか、お嬢さん)」
「ふふっ……It would be my pleasure.(喜んで)」
被身子ちゃんが私の手を取る。
2人で一瞬見つめ合い、2人で舞踏場(ダンスホール)へ。
今日も2人で優雅な幸せを。