side白灘珠世
「……ツカレタ。」
今日は……すこーしだけ苦手な人と面談してきた。信仰してくれてるのはいいんだけど……行き過ぎなんだよね。
宗教ではあるんだけど……もっと肩の力抜いて欲しいなぁ。
コト……
「教祖様。お疲れ様です。」
「ちーちゃん……ありがとぉ……」
ちーちゃんが私のマグカップでジュースを持ってきてくれる。
ジンジャエールだ!美味しいねぇ……シュワシュワがいいよねぇ……
ちなみに私たちの家にはお茶はないよ。だってえーちゃん蜘蛛だからお茶で……っていうかカフェインで酔っ払っちゃうんだよね。
しかもえーちゃんメチャクチャお茶に弱いからお茶飲んだ口でキスするだけで最悪酔っ払っちゃう。
「うふふ。まだ皆様居られますよ?」
「「「……。」」」
「…………ソウデシタ。」
普段私が千棘をちーちゃん、糸重をえーちゃんって呼ぶのはプライベートだけ。聞かれちゃった……
てかちーちゃんが教祖様って呼んでるんだから気付くべきだった。
「うわわわわ……ラブラブなんですねぇ!」
「生重院様……えーちゃんって呼ばれてるんですか?」
「うふふ。大変可愛らしいですね?」
「私はこの呼び名を誇りに思っております故。」
「……いーじゃん可愛いんだから。ちーちゃんはちーちゃんなの〜!」
「「「かわい〜!」」」
なんなのさなんなのさ!教主様だぞこっちは!
「しかし……」
ちーちゃんが私の肩をスっと抱き寄せる。
「この呼び名は私達だけのものですので。……皆様羨ましがられないよう……」
顔……近……
「っ!」
「「「うわぁ〜〜……」」」
「……おや?教祖様……顔が赤いですよ?風邪ですか?」
「…………知ってるくせに。」
ちーちゃんを引き剥がす。
「あらら……フラれてしまいました。」
「……むぅ。」
…………私って……2人のこと内面もすっごく好きなんだけど、1番好きなの……やっぱり顔だなぁ……
面食いってわけじゃないんだけど、2人は人の顔をしていない。だからこそ色々大変なこともあったと思う。でもね……でも……なんか笑ってるのとか照れてるのとか表情が分かっちゃうんだよねぇ……
それがなんか可愛くて……綺麗で……神秘的で。
なんか胸の奥がジーン……てなるって言うか。幸せだなぁって。
皆がつけてる仮面も今でこそ白体教のトレードマークになったけど、本来は2人が日常生活を胸を張って送れるように私があげた物だったんだよね。
…………私は仮面は無い方がいいんだけど。2人の顔をずっと眺めてたい。
そんなこと言ったら2人が仕事じゃなくなるから絶対言わない。
言ったとしてもベッドの上だね。2人とも絶対暴走する。
「……〜ですかぁ?」
「…………故。」
「……ねぇ!」
「………………?」
「はぁ……。」
楽しそうに話すみんなを尻目に少しため息。
なんか今日はもっと疲れた気がする。