side傷原被身子
「……で?」
「で……って何?」
「聞かないとわかんないですか?」
「……。」
「上鳴くんとh」
「うわあああ!やめてやめて!」
「……。」
「フーッ……フーッ……」
「ハァ……」
埒が開きませんね。
目の前でうずくまっているのは耳郎響香。ヒーロー名イヤホンジャック。私の友達です。
今日は響香ちゃんを呼び出して事情聴取。学生時代あんなに仲良くて、あんなにベタベタしてて、その上ヒーロー事務所まで隣同士の上鳴くんとどこまで進んだのか全く音沙汰がないので聞いてみたんですけど……
「「……。」」
顔真っ赤にしてワタワタするだけなんですよね。
…………コレは……何かあったりましたね?
同窓会の時はあれだけ友達友達って感じだったのに……ふーん?
「……そんなに話したくないですか?」
「……チガウ……」
「何が違うんですか?」
「……チガウ……」
「だから何が違うんですか??」
「チガウ……チガウ……」
「……。」
うーんコレは重症ですね。何かがあったのは確かなんですけど……前進したんですかね?響香ちゃんがこうなるくらいの何かがあったってことですからね。
「上鳴k」
「うわあああ!!!」
ブンブン
「……。」
「……チガウチガウ……」
それよりも上鳴くんの名前出すだけでこうなってるのは……相当酷いですね???
「……はぁ。」
強行突破しましょうか。
ピッピッピ……
「?」
とある人に電話をかける。
「もしもし?」
『あれ?渡……じゃなくて傷原!どしたん?』
「上鳴くん。お久しぶりです。」
「!!!ちょぉ!!待って待って待って待って!!」
「うるさいです。」
突っ込んできた響香ちゃんを捕縛布でぐるぐる巻きに。
『……大丈夫そ?』
「はい。それでなんですけど……なんか響香ちゃんが様子がおかしくて。何か知ってます?」
『あぁ……なんか察したわ。』
「察した?」
『2週間くらい前なんだけど、両方オフだったから久しぶりにお酒飲もうってなったんだよ。』
「はい。……ヒーローがお酒飲むのはあんまりいただけませんが……」
『まぁまぁいいじゃねぇか。それで、二人でベラベラ喋りながらお店で飲んでたはずなんだけど、朝起きたら普通に俺の部屋で……まぁ……そういうことだ。』
「……。」
「……チガウ……チガウ……」
「えーっと……それの記憶は……?」
『ねぇよ。そもそも俺が起きた時には耳郎居なかったし。でもそん時の部屋の感じと、最近の耳郎の反応からして多分そうなんだろうなって感じ。』
「……。」
「……チガウ……チガウ……」
……お酒の勢いって凄いですね。流水さんはお酒弱すぎて普段は飲まないんですけど。飲んだら大変な事になるので外では絶対飲ませません。
「…………ありがとうございます。響香ちゃんにはとっとと吹っ切れと言っておきます。」
『すまねぇ。業務連絡も難しいんだ。助かる。』
「はい。忙しいところすみません。」
ピッ……
「…………。」
「……えーと……被身子?……顔……怖いよ?」
「はい。……今から響香ちゃんにはもう少しお話があるので。」
「……ぴっ……ぴぇ……」
終わると思いました?残念。
さーて……上鳴くんが困ってるみたいなので一肌脱ぎましょうかね!