side気月千歳
「〜♪」
私は今とある場所に向かっている。足取りは今まで以上に軽やか。……また救われちゃったな。
「ハーイ!みんなこんにちは〜♪」
「あれ?気月さん。今日は元気ですね?」
「こんにちは♪冬美ちゃん♪今日も綺麗ね?……あれ?流水ちゃんは?」
「うふふ。お上手ですね?流水ちゃんは今被身子ちゃんとパトロールです。」
「あら。デートなのね?」
「うふふ。まぁそんなものですね。他のふたりは今トレーニングルームです。もうすぐ帰ってくるかと……」
今日は仕事終わりに流水ちゃんの事務所に顔を出した。なにか記事にできることが聞ければ……とも思ったけど、居ないのであればしょうがないわね。
「今日も取材ですか?」
「うふふ。私が取材する時は事前に1報入れるでしょ?」
「そうですね。じゃあ……」
「差し入れに来たのよ♪」
ジャーンと名店のシュークリームを出す。人数分!
「わぁ!嬉しいです!……気月さんの分も?」
「お姉さんと一緒にお茶しない?」
「任せてください♪」
パタタタとお茶を煎れに行く冬美ちゃん。……冬美ちゃんすっごく綺麗よね。そういう相手は居ないのかしら。……十中八九予想は着くけど……進展が無さそうなのよね。うーむむむ。
……!
「ねぇ冬美ちゃん。彼とはどうなの?」
カシャーーン!!
「え!?すごい音したけど大丈夫!?」
「だっだだだだっ大丈夫です!」
すっごい動揺してるけど!?あぁ……スプーン落としたのね?フォークも……色々落ちてるわね!?
「手伝いましょうか?」
「大丈夫です大丈夫です!」
「そう?……じゃあ……彼とはどうなの?」
カシャーーン!!
「冬美ちゃん!?」
「気月さん!?彼とは!?」
すごい顔しながらこっちに振り向く冬美ちゃん。真っ赤で目がぐるぐるしてて……いや、絶対何かあったじゃない。
「大・爆・殺・神・ダイナマイト。」
「はっ……えっ……エ-ト……アノ……ナニモナイデスヨ。」
「声高くなってるわよ。」
「何もないったら何もないですーーー!!!」
「えぇ?……だってそのイヤリング見たことないわよ?」
「!!」
咄嗟に耳を隠す冬美ちゃん。ビンゴね。
「しかも青い色合いというか……あなたの趣味じゃないでしょ?」
「うっ……」
「残念。ジャーナリストの目は誤魔化せないのよ?」
「うっ……うっ……エト……アノ……」
「聞かせてもらおうかしら。進展を♡」
「…………アウ……アウ……」
「へぇ!面白いわね♪……いい話来ちゃった♪」
「コロシテクダサイ……」
洗いざらい全部話してもらった。へぇ……あの大・爆・殺・神・ダイナマイトがねぇ……
「うふふ……大人の魅力ってヤツかしら?」
「ヤメテクダサイ……ヤメテヤメテ……」
「そんなに恥ずかしがることないじゃない。流水ちゃんたち見なさいよ。」
「あの子たちはあれが普通って言うか……見慣れちゃってるので……」
「じゃああなたもアレを普通にすればいいのよ。」
「なぁ!?そんなの出来るわけないですよ!!」
「やるのよ。それくらいの度胸はあった方がいいわ。」
「…………。」
「何かあったらゴシップなんていくらでも書いてあげるから。大船に乗った気でいなさい!」
「それはどうかと思いますけど……もう少し大胆に行った方がいいんでしょうか……」
「そうよ!自分の武器を最大限に使ってグイグイ行くのよ!」
「…………やってみます。」
「うふふ。女は度胸よ!」
まぁ……かくいう私は恋愛経験無いんだけどね。……もう適齢期過ぎてるから望んでないわ。
「…………ヨシ。」
なんて言うか……ここにいる子は一部を除いて娘に見えちゃうのよねぇ……お節介しちゃう。
まぁこういうことしか楽しみがないから……流水ちゃん帰ってくるまでこの子で遊んでおきましょう。
それはそれとして大・爆・殺・神・ダイナマイトに1人着けさせますか。面白い写真が撮れそう。