side白灘珠世
「ふぅ〜……」
今日は久しぶりな子と面談することになってるんだよね。ちょっと緊張。うーん……元気かな?
prrr……
お、来たかな。
『白さーん!お久しぶりです!』
「久しぶり。日巡璃ちゃん。」
彼女は槍田日巡璃ちゃん。流水ちゃんから紹介された子。元気でいい子なんだよねぇ……話してるだけで元気になる。
こんな子が虐められてたってほんと?異形差別は根深いわね。
「雄英高校はどう?2年生だっけ?」
『楽しいです!彼女もできました!』
「そうなの!良かったわね♪」
まぁ日巡璃ちゃんなら彼女できるよね。コミュ力は高いし……
まぁ彼女ってところは……私と流水ちゃんが相当影響与えてると思うけど。そこだけ申し訳ないかも。
「2年生だっけ?」
『はい!白さんのおかげです!』
「うふふ。日巡璃ちゃんが頑張ったからだよ。」
この子は本当に頑張ったから。よくいじめに負けなかったね。流水ちゃんはこういう子をしっかり救うんだよね。……本当に誇らしいや。
『えへへ!ありがとうございます!』
「うんうん。それじゃ今日もお話だけね。」
『はーい!』
日巡璃ちゃんはいじめにあんまりトラウマもないみたいで……早い段階で私と流水ちゃんにあえて良かったというかなんというか……
こうお話してるだけでも、日巡璃ちゃんはみんなに救われてるんだなってよくわかる。本当に良かった。
『それでそれで!みんな優しくて!』
「そっか。みんなに感謝しないとね?」
『うん!』
両手いっぱい振り回しながら……もう。この子はずーっと変わらないわね。小学生の頃から子供っぽいというか……そこが可愛いんだけどね?
後遺症は無いとはいえ……いじめの傷は深いわね。異形個性も個性なのに……認められない人はまだまだ居る。はぁ……ホント許せない。
『そろそろ体育祭なんだ!』
「そうなの?じゃあしっかり見ないとね♪」
『えへへ!頑張るね!』
「うん。楽しみにしてるわね?」
雄英体育祭かぁ……
被身子ちゃんの時は見てたけど、去年は忙しくて見れてなかったのよね。日巡璃ちゃんのは見てあげないと。
『日巡璃〜……あ!通話中?』
『あ、カナ……ごめんね!』
彼女さんかな?そういえば最近同棲始めたって聞いたような……?流水ちゃんからだっけ?どこかから聞いた記憶。
「そろそろ終わりましょうか?」
『え!でもまだ全然……』
「日巡璃ちゃん。彼女さんは大切にしなさい?私とはいつでも通話できるじゃない。」
『……はい!じゃあまた!』
「ええ。体育祭頑張ってね?」
『はーい!』
ピッ……
……はぁ。若い子はいいわね。お話してるだけでも元気になるわ。最近肩がね……座り仕事ってのもあるけど。
ズズ……お茶美味し……
「はぁ…………若いっていいわね。」
歳だけは取りたくないわね。
白灘珠世
最近少しだけ年齢を感じるようになった。