私のヒーロー   作:おいーも

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印照才子の職場⑯

 

 

 

 

 

 

side印照才子

 

 

 

「……」

 

「…………えへ。」

 

 

「…………」

 

「…………ふふ。」

 

 

今日は珍しくブラッドヘリアンサス様が来られてるのですが……ずっとニヤニヤしてます。

 

最近雄英の方が忙しく、過労気味だとブラッドロータス様から聞いていたので心配だったのですが……

 

 

「ブラッドヘリアンサス様?」

 

「どうしました?」

 

「いえ……どこか嬉しそうなので。何かありました?」

 

「ん〜……んふふ。流水さんが良妻すぎて……ですね?」

 

「そうですか。」

 

 

いつも通り……じゃない気がします。いつも以上にデレデレしてるというか……惚気けてるというか。

 

それはブラッドヘリアンサス様だけでは無いんですけど。

 

 

ガチャ

 

「たっだいまー!」

 

「今帰ったよ。」

 

パトロールに出てたブラッドロータス様と、ナガン様が帰ってこられました。

 

 

「おかえりなさい。」

 

「おかえりなさいです!」

 

「ふたりともただいま!被身子ちゃんおいで?」

 

「はーい♡」

 

 

両手を広げたブラッドロータス様に飛びかかっていくブラッドヘリアンサス様。

 

…………なんかブラッドロータス様の方が甘やかしてる気がするんですよね。

 

 

「ただいま。……あれ?冬美ちゃんは?」

 

全く気にしないナガン様。慣れてらっしゃるようで、スルースキルも健在ですね。

 

 

「はい。今はちょっと運動をと……今日も大きなお仕事はありませんし。」

 

「なるほどねぇ。んじゃあ私も汗流してくるついでに運動してこようかね。」

 

「報告書は大丈夫ですか?」

 

「今日は何もなかったから大丈夫だよ。それよりもそこに色猿ふたり!出入口で乳くり合わない!」

 

「「はーい。」」

 

 

 

 

 

 

 

「ブラッドロータス様?」

 

「ん〜?」

 

 

ナガン様に注意されて、ふたりはソファに腰掛けて寄り添って居られます。

 

指を絡めて座って……ブラッドロータス様は空いた手で報告書を書いてますけど。器用ですね?

 

 

「なにかありましたか?」

 

「……そうだねぇ。被身子ちゃんへの愛を再認識した感じかなぁ。」

 

「流水さん♡私も愛してます♡」

 

「もう。私だけの時にして?」

 

「はーい♡」

 

 

ブラッドヘリアンサス様は頭を撫でられて気持ちが良さそうです。

 

 

「……もしかして先週の欠勤と関係あります?」

 

今思えば、3日前。先週の欠勤からこのような感じになっている気がします。

 

 

「あたり。……被身子ちゃんが過労で倒れちゃってね?その時はごめんね?」

 

「過労で!?大丈夫でしたか??」

 

「うん。被身子ちゃんは超人じゃないから……しかもお人好しだから。色んな人からの仕事を手伝ってたみたいで……」

 

「なるほど……ブラッドヘリアンサス様はお優しいですからね。」

 

「うん。そこも大好きなんだけど……自分の身を優先して欲しいなぁって。その話は一旦置いておいて、それで帰ってきたんだけど玄関で倒れちゃって……」

 

「……雄英って忙しいんですか?」

 

「最近は特にね〜。っていうか最近が1年通して忙しいかも。イベント目白押しだから激務だよ。それで被身子ちゃんが倒れてからもうテンパっちゃって、死んじゃったらどうしようって不安になっちゃった。」

 

「……。」

 

そうですか……配偶者の方が過労で倒れるとなると……ブラッドロータス様なら雄英高校に殴り込みに行きそうですね。

 

 

 

「そこからかなぁ……私って被身子ちゃんへの愛情表現が足りてないのかなって思って。」

 

 

 

 

「……え??」

 

何を言ってらっしゃるんでしょうか。

 

 

「だから後悔しないように被身子ちゃんのことドロドロになるまで愛そうかなって。私被身子ちゃんナシじゃ生きていけないから。」

 

 

「…………????」

 

今まで結構イチャイチャされてた気がしますけど……まだ??もっとですか???

 

 

「流水さん……♡」

 

「なぁに?我慢できないの?」

 

ブラッドヘリアンサス様がブラッドロータス様の肩に頭を乗せる。

 

「我慢します……」

 

「偉い子♡お家に帰ったらいっぱい……ね?」

 

「はぁい♡」

 

 

………………。

 

「……飲み物淹れますね。」

 

「いいの?」

 

「はい。紅茶で良いですか?」

 

「うん。ありがとう。」

 

「ありがとうございます♪」

 

 

コポポポ……

 

「〜♡」

 

「〜♡」

 

 

「…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?才子ちゃん紅茶じゃないの?」

 

「珍しいですね。コーヒーですか?」

 

「はい。ブラックです。」

 

「「?」」

 

……苦いのに甘いです。

 

味覚がおかしくなったんでしょうか。

 

「……はぁ。」

 

「「?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

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