私のヒーロー   作:おいーも

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筒美火伊那が求めたもの⑥

 

 

 

 

 

 

side筒美火伊那

 

 

 

「ふぁ〜……」

 

暖かな陽気。気持ちがいい。

 

 

 

「寝不足ですか?」

 

「そうじゃないよ。最近結構暖かいじゃないか。」

 

「なるほど。まぁ気持ちは分かります。」

 

 

今日は事務所でお仕事。ブラッドヘリアンサスもいる。

 

珍しいね。社長がいるんだから一緒にパトロールに行くもんだと思ってたけど……

 

 

「……どうしました?なにか顔についてます?」

 

「いや?社長と一緒にパトロールに行くもんだと思ってたからさ。」

 

「あぁ……まぁちょっと雄英の方の仕事が立て込んでまして。それの続きをやろうかなと。」

 

「はっはっは!社長が乗り込んだのにまだ終わらないのかい?」

 

「しょうがないじゃないですか。今年新人さんが何人も入ってきて教育が終わりきってないんです〜!」

 

「だったらしょうがないね。上司の責任だ。」

 

「そうですそうです。……ま、緑……デクが今先生とヒーロー活動と折半してるのでそれもありますけど。」

 

 

デク……チャート3位のヒーロー。そういえば雄英にいるんだっけか?あんまり興味が無い。

 

 

「大人気ヒーローだからね。」

 

「……興味無さそうですね。」

 

「はっはっは!お互い様だね!」

 

「はぁー……私はほぼ毎日顔合わせてるんですよ。めんどくさい。生徒からもデクの学生時代を何度も聞かれます。ほんっっっっっっとうにめんどくさいです。」

 

「あっはっはっはっは!!」

 

 

何度も聞いてるけど、デクのこと嫌いすぎて一周まわって面白いね。

 

「笑い事じゃないですよぉ……初めて私が赴任した日に何故かバレて広まって。しかもそこから私とデクの色恋沙汰まで噂されたんですよ!?本当に嫌です。今でも寒気が……」

 

「ひーっひっひっひ……あー……面白。」

 

「あの日のこと今でも忘れれません。本当に嫌な日でした。」

 

 

知ってる人からしたらそんな訳ないんだけど、知らない子からしたらあの有名なヒーローデクと雄英で3年間同級生だった、保健室の美人先生が来たってなったらそうなるよねぇ。

 

 

「でも今はそんなことないんだろ?」

 

「全否定しましたから。最近は流水さんも来てくれてますし。疑ってた子ももう居ないです。」

 

「え……?学校でもあんなイチャイチャ見せてるのかい……?」

 

「当たり前です。私のなので。」

 

「Oh……」

 

 

それは毒物なんじゃ……とは言えなかった。

 

 

「そういえばナガンさんは彼氏作らないんですか?」

 

「彼氏ィ?今は考えてないね。仕事が楽しいよ。」

 

「ふーん?ホークス公安委員長と仲良さそうですけど。」

 

「……うーん……考えられないねぇ……?それにアレと付き合って社長に何言われるかわかったもんじゃないよ。」

 

「うふふ♪それもそうですね。」

 

 

恋愛かぁ……それを考えられるくらい余裕ができたと考えると……いいことなのかもしれないね。

 

相手がいるかどうかはさておき。

 

 

 

 

 

 

 

 

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