side印照才子
「それでは……乾杯!」
「「「乾杯!」」」
カン!
今日は大きめの仕事が終わったので皆さんとご飯を食べに来ました。
と言ってもメンバーが少し珍しいのですが。
「傷原先生と被身子さんと一緒にお食事が出来るなんて。お願いしてみるものですわね?」
「才子ちゃんと教え子の頼みだしね〜。」
「私も百ちゃんと久しぶりに会いたかったのでちょうど良かったです。」
「言ったじゃないですか。頼んだら来て下さると。」
「ええ。やはり何事も挑戦してみて……ですね?」
と、言うことでブラッドロータスこと傷原流水様。ブラッドヘリアンサスこと傷原被身子様。クリエイティこと八百万百様の3人と一緒にお食事です。
あまりガヤガヤしたところは皆様お好きではないので色々探していたのですが、流水様が行きつけがあるとの事で……連れてこられたのは私でも聞いたことのある超高級和食の老舗。……なんでこのようなところに顔なじみがあるのでしょうか?
本人曰く、『あんまり話せないこと』との事。流水様がこう仰られる時は相手方のあまり公言するものではない話だったりするので、深くは聞かないことにしてます。
ちなみに会計は流水様が払ってくださるみたいです。私達も払うと行ったのですが、頑なでした。
「そういえば本当によろしかったのですか?このような高級料理……」
「いーのいーの。せっかくのお食事なんだから。美味しい物食べてなんぼでしょ。」
「流水さんはこうなったらテコでも聞かないので大丈夫ですよ。むしろ財布をすっからかんにするくらいの勢いで食べてやりましょう。」
「えー……そうなったら被身子ちゃんに養ってもらお。」
「全然お世話します。」
「ふふ。既におふたりは一緒に暮らしてらっしゃるじゃないですか。」
雑談も程々に、料理も来たので舌鼓を打ちつつ本題へ。
「それで?八百万さんの所はどうだったの?」
「はい。私の見る限りでは不正はありませんでした。ただ文書の書き方がほんの少し違う方が何人か居られたので注意だけさせていただきました。」
「お恥ずかしい限りです。」
「いやいや。充分でしょ。20代で事務所立ち上げてしかもヒーロー1本じゃないんでしょ?頑張ってるよ。立派な大人だぁ。」
「〜!……ありがとうございます!」
まぁ百様の事務所ですから。全く心配はしてません。私も。流水様も。
「ってことはみんなが見た限りだと今回も安心そうだねぇ〜……」
「「はい。」」
「他のおふたりはどちらへ?」
「私はお茶子ちゃんの所に行きました。」
「私は轟くんと切島くん見に行った。」
「なるほど……」
何故か流水様だけ2つなんですよね。流水様ちょっとだけ怒ってました。
「それにしても事件件数が少なくなってヒーロー業が少し暇になってきましたね。」
「そうだねぇ〜……まぁ色々大きな事件はポツポツ出てるから身体を鈍らせる訳にはいかないけど。」
「ふふっ。爆豪くんと轟くんと時々組手してる人が鈍る事ないと思いますけどね?」
「あはは!そうだね!あの二人本当に強くなったよ。何かあった時安心だね。」
「何もないといいですけれどね?」
「そうだねぇ〜。ほんとにね。」
……多分流水様は何かを知ってるご様子。話してらっしゃるのは一部の方達だけ。確信を持てるまで話さないというスタンスでしょうか。
……本当に何も無いことを祈ります。
あのような戦争。二度と起こしてはなりません。