side傷原被身子
「すまない。傷原。こういうのはお前に聞いた方がいいと思って……」
「はぁ……いいですけど。大変ですね。」
「ありがとう。」
今日は……障子くんがわざわざ時間を作ってまで私に相談したいことがあると言ってきたので、近場のカフェで待ち合わせ。…………十中八九予想は着いてますけどね。
「妻のことなんだが……」
聞いてみると障子くんのお嫁さんがやっぱり相当重いみたいで、仕事中でも仕事上でも女性と絡みがあるとどんどんエスカレートするんだと。
最近はもうどうすればいいかわからなくなってきているので、そういうのに詳しい私になにか解決方法がないか……と。
「……そうですねぇ。」
ちなみに今日は流水さんは居ないです。なんか急遽仕事ができた?とかでちょっとバタバタしてるみたいです。
「……こんなこと他の人に言うのもおかしいんだがな。」
「ヤンデレ相手初心者さんはそうなりますよ。」
「……傷原ほど慣れてると違うと?」
「まぁ……基本的には2択ですね。」
「2択……?」
とりあえず一旦冷めちゃうので、紅茶を飲み干す。
「……ふぅ。簡単です。……逃げるか向き合うかです。」
「……。」
「逃げるは相手を精神病院に入れる。そのうえで離婚がいいです。これは1番楽で、自分への被害が非常に少ないです。」
「…………そう……だな。」
「次に向き合うですが……これは自分の覚悟がないと相当苦しいです。相手が何を求めているかを理解しないといけません。そのうえで100%を提供できないと何れ爆発しちゃいます。」
「…………傷原はどうなんだ。」
「私ですか?私は……流水さんにGPSつけてますし……っていうかお互いにGPSつけてますし、肌身離しませんし……なんなら離れてる時でもだいたい定期的にメッセージは送り続けてますね。」
「…………すごいな。学生の時からか?」
「はい。変わりなく。」
「…………俺はそこまでは……」
「じゃあ諦めます?」
「……。」
「1回できることからやってみたらどうです?GPSとか。お嫁さんを少しでも不安にさせちゃうと爆発しちゃうんですよ。……まぁそれが全部障子くんのせいとは言えないですけど。」
「……わかった。しっかり話し合ってみることにする。」
「それがいいです。私達も何度も話し合いましたし。」
「……傷原先生とか?お前が?」
「はい。……まぁ特に流水さんが無茶したりが大半でしたけどね。」
「…………そうか。……自分が悪いからと決めつけるのは良くないんだな。」
「そうですね。しっかり相談してお互いの許せる場所を探っていきましょう。」
「わかった。ありがとう傷原。」
「いえいえ。重いパートナーを持つと大変ですよね。」
「…………それ言っていいのか?」
「私はそれすらも愛してるので。」
「……強いな。」
後日、障子くんからのメッセージで、毎日GPSを付けて休み時間になれば毎回メッセージを送るである程度解決したと連絡が来ました。
まぁこれすると相手がもっとズブズブになるので用法用量守らないともっと大変なことになるんですけど……
障子くんはそのヤンデレちゃんを一生面倒見てもらいましょう。ヤンデレちゃんはいいですよ。本当に。
「…………なぁに?」
「いえ?何も?」
「……ねーねー……そろそろスマホじゃなくて私を見てよ〜。」
「……流水さん。可愛すぎます。」
デレると可愛いんです。本当に。