side印照才子
「……暑いです。」
「わかる。」
「溶ける……」
今日も今日とて出勤……なんですが、なんか最近暑くないですかね?まだまだ春が終わって……って感じだったんですけど。
春……いや梅雨はどこに行きました?
おかげで今日インターンに来てる子も溶けてます。
槍田日巡璃様と無神神奈月様。それと鳥木福様。皆様雄英高校の3年生です。
その中でも槍田様と無神様は雄英高校のビッグ3。トップクラスの実力者のお2人がインターン先にしてるブラッドロータス事務所。この字面だけで最近はブラッドロータス事務所がちょっと話題になってます。
ブラッドロータス様は火消しを頑張ってらっしゃるみたいですが……無理でしょう。
鳥木様は惜しくもビッグ3に入れなかったみたいですが……今年の3年生は豊作だとブラッドヘリアンサス様が言っておられました。
しきたり上ビッグ3に3人選ばれてるだけで、同様の実力のある方が何人もおられると……ヒーローの未来は明るいですね。
ちなみに今はパトロールを終えたので待機中です。書類制作も教えてしまったので、個人個人でサクサク終わらせてしまわれました。……優秀ですね。本当に。
私が来た頃なんて……
「そういえばインテリジェンスさんはなんで事務所ココにしようと思ったんですか?」
「え?」
「いや……インテリジェンスさん程の実力者なら、もっと有名な事務所に行けたと思うんですけど。」
鳥木様からの何気ない質問。そういえば答えたことありませんでしたね。
「えー!聞きたーい!才子おねーさんのそういうの聞いた事なかったかも!」
「私も聞いてみたいです。」
他の皆様も賛同してくださってるようですし……時間もあるのでちょうど良いでしょう。
「いいですよ。……と言っても、私がここを選んだ理由はブラッドロータス様を師事したかったからです。」
「へぇ!やっぱ流水おねーさん凄いんだなぁ!」
槍田様は本当にブラッドロータス様が大好きですね?
「うふふ。すごいだけではありませんよ?……お恥ずかしながら学生時代、天才と持て囃されていたのですが……まぁそれで慢心することは一切ありませんでしたよ?その私に現実を叩きつけていただいたのがブラッドロータス様というか……」
「「「現実?」」」
「はい。自分の中の常識が変わったと言いますか……この事務所はほかのメジャーなヒーロー事務所と違って、パトロールとか犯罪検挙のようなヒーロー活動以外にあまり精を出さないじゃないですか?」
「たしかに……」
「他の仕事あんまり教えて貰えてないね。」
他の事務所はテレビ出演だとか小学校に訪問とかをよくしてるイメージがありますね。
「この事務所は完全実力主義なので。なので私はインターンシップで1度基礎的なヒーロー活動を完璧に出来るようになってから、ほかのインターン先を探してできることを増やそうと思ったわけです。」
「なるほど!」
「でもその言い方だと……」
「はい。そんな簡単なものじゃないって叩き込まれました。」
……ちょっと長くなりそうですね。
「紅茶でも入れましょうか?」
「いいの!?欲しいです!才子おねーさんの紅茶大好き!」
「日巡璃さん?はしたないですよ?」
「アイスティーあります?」
「はい♪ちょっと待っていてくださいね?」
「「「はーい!」」」
こういう所はまだまだ学生ですね。なんだかちょっと可愛いです。