私のヒーロー   作:おいーも

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ただのデート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side傷原被身子

 

 

 

「流水さ〜ん♪あーん♡」

 

「あーん……美味しい!あのお店のクレープにハズレは無いわね。」

 

「そうですね!」

 

 

今日は流水さんとデートです!ふたりで頑張って取った休みなので……こういうのは気持ちも一入ですよねぇ……染みます。心に。

 

 

「……そういえば被身子ちゃんが初めてオールマイトと会った時もクレープ食べてたわよね。」

 

「そうですね。懐かしいです。あの日に流水さんに思いをぶつけたんですよね!」

 

「……そうね。……幸せ。」

 

「はい♡」

 

 

今日は流水さんが予定を決めてくれてるのですが、何も聞かされてません。

 

……ただちょっと汚れてもいいくらいの服でとだけ。……何するんでしょ?

 

 

「学校はどう?」

 

「ん〜……まぁ普通です。私たちの時みたいに全身ボキボキみたいな怪我する人居ないので。」

 

「ハハッ!誰のことだろうね!」

 

「あんな子来たらもう無理ですよ。何とか応急処置してとっとと病院です。」

 

「リカバリーガールの功績が大きすぎたね。彼は。」

 

「ふん。」

 

 

……まぁ……気になる子は居ますけど。

 

 

「へぇ〜……弟子でも取ってみる?」

 

「人の顔見て心読むのやめてください!」

 

「あはは!ごめんね?」

 

 

最近流水さんは心を読むのをやらなくなったって聞いた。なんでもあまり必要がなくなったからとの事。

 

……まぁ基本的に尋問にしか使わないでしょうし……使うべき場所では使ってるみたいなので本人なりに思うところがあったのでしょうか?

 

 

「でもね。旦那様の思ってることは全部知りたいから……さ。」

 

「……だったら……いいです。」

 

「若い子にうつつ抜かしちゃダメだよ?」

 

「流水さん以外なんてありえないので大丈夫です。」

 

「んふふふ……あ!そろそろ着くよ。」

 

「え?…………わ……!」

 

 

流水さんに連れてこられたのは公園……それも……

 

「クローバーですか?綺麗ですね!」

 

白い花……シロツメクサでしたっけ?ちょっと季節はズレてますけどまだまだ結構咲いてますね?

 

 

「うん!白ちゃんに見せてもらって……綺麗だなって思ったから!」

 

流水さんの私の手を握る力が強くなる。

 

 

「被身子ちゃんと見たいなって。」

 

「……嬉しいです……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどいいのでふたりで四葉のクローバーを探すことに。

 

 

流水さん曰く、この公園は白体教が作ったモノで、この土地自体が白体教のモノだとか。それでも一般開放してるみたいです。

 

ちょこちょこ人が見えます。…………どんだけでしょうね。本当に。流水さんの周りの人に認識を合わせてはいけませんね。自分が天上人になったかのように思えてしまいます。

 

 

 

「……たしか……」

 

四葉のクローバーは傷ついたクローバーから出来やすいって聞いたことがあります。人に踏まれやすい場所……どの辺でしょうか。

 

 

「……そっか。」

 

人に踏まれやすいなら……歩道に近い方が該当しそうですね。……よし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あった。」

 

スっと見つかった。幸運の四葉のクローバー……とか言われてましたね。結構論理的に見つかるものですね。

 

よーし。それじゃあ流水さん……に……え?

 

 

「は?」

 

流水さんが女の子に囲まれてる。若い女の子!服装的に高校生っぽい。なんでこの時間に高校生が!?まだお昼ですよ!?

 

 

「〜!」

 

流水さん……そんな笑顔で……

 

ズンズンズン……!

 

 

「〜でね?」

 

「アハハ!ウケる!」

 

 

そんな楽しそうに話して!!

 

 

 

 

「流水さん!」

 

グイッ……と流水さんの手を引いて抱き寄せる。

 

「ぉわ!?」

 

 

「あ!」

 

 

 

 

「申し訳ありません。流水さんは私のなので。」

 

「……被身子ちゃん?あの……」

 

「「「……」」」

 

その場にいた学生を睨みつける。笑顔で。

 

すると……

 

 

 

 

「「「ハァ〜!!尊いッ!!!」」」

 

「……え?」

 

 

 

「やっぱブラッドヘリアンサスの方が左なんだって!」

 

「くっそぉ〜……ウチの負けだ!アイス奢ればええんだろ!?」

 

「あぁ〜^^まじで修学旅行感謝!こんな幸せ空間を享受できるなんて……!」

 

「「「推せる〜!!」」」

 

 

 

「あの……この子達私たちのファンなんだって。」

 

「あ……え?……そうなんですか?」

 

1,2,3……6人くらいいますけど全員ファンなんですか!?

 

 

 

「そうッスよ!全員血の花束ファンクラブに入ってるんで!」

 

「幸せです……本当に幸せです……握手とかいいので網膜に焼きつかせてください!」

 

「会えたらいいなって思ってたんですけど……仕事中とかじゃなくてプライベートデートの時に会えるなんて……最 & 高!!」

 

「あの……写真撮ってもいいですか?家宝にするので……」

 

「テメェ!今この時間でもお二人の時間奪ってんのに……!」

 

「強欲すぎるぞ!」

 

「ひいいい!ごめんなさい!!」

 

 

 

「え?え?え?」

 

困惑する私を他所に、流れるように流水さんが私の腕を取る。

 

 

「んふふ。いいよ?いっぱい写真撮って?私達の幸せ分けてあげる♪」

 

「「「キャー!!」」」

 

 

「え!?ちょ!?流水さん!?」

 

「いいでしょ?いっぱい写真撮ってもらお?」

 

その顔……うぐぐぐ……

 

「……はい……」

 

断れない!!!

 

「ブラッドヘリアンサスってブラッドロータスの笑顔に弱いってホントだったんだな!」

 

「尊いが過ぎる!!」

 

「そんな事誰が言ってるんですか!?」

 

「血の花束ファンクラブでは常識ッス!」

 

「うぐぐぐ……」

 

そんな常識あってあたまるもんですか!!……事実ですけど!!

 

 

「あ……その前に!被身子ちゃん!はいこれあげる!」

 

「え……?コレって……」

 

クローバーの冠?作ってたんですか?

 

 

「似合うと思って♪」

 

「……かぁいいです。……着けても?」

 

「どうぞ♪」

 

ゆっくりとクローバーの冠を頭に乗せる。

 

「似合ってます?」

 

「宇宙一♡」

 

「……えへへ。」

 

 

 

「「「尊!!!!」」」

 

「過剰供給が過ぎるって!死んでしまうわ!!」

 

「最高の修学旅行だ!もう先生大好き!!」

 

「……死んでもいい。もう死んでもいい。」

 

「クローバーの冠は、永遠の愛とか私を想ってって意味が……」

 

「ちょっと。」

 

急に流水さんが学生の子達を制す。

 

 

「「「?」」」

 

「それ以上はちょっと恥ずかしいから言わないでね?」

 

人差し指を顔の前に立ててシーッとする流水さん。

 

 

「「「ぐふぁっ!!!!」」」

 

……破壊力抜群すぎますね。直撃じゃなくて良かったです。

 

 

「流水さん?」

 

「ん〜?」

 

「永遠なんですか?」

 

「……んふふふ。」

 

ちょっと照れてる流水さんかぁいすぎる……!!

 

 

その後流水さんに花かんむりの作り方を教えて貰って、流水さんにも乗せてあげた。

 

あとは撮影会。学生ちゃんたちの思うがままに撮らせてあげた。

 

 

 

何枚か事務所に送ってくれるらしいので、その日を楽しみにしてましょう。

 

ちなみにその花冠は、お部屋でゆっくり乾燥させて長持ちさせてます。でも枯れちゃうんですよね……

 

 

時々ドライフラワーのカタログを見るようになったのは流水さんには内緒です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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